スコティッシュフォールドのブリーダーの選び方
スコティッシュフォールドのブリーダーは数多く存在しますが、その中でも優良ブリーダーを見分ける方法をご説明します。
- 動物取扱業の登録がある
- ブリーダーの所へ見学可能
- スコティッシュフォールドの知識があり、説明してくれる
- 遺伝子検査を行っている
- 母猫に何度も出産をさせていない
- 子猫は生後3ヶ月程度まで親猫と過ごさせている
動物取扱業の登録があるか
スコティッシュフォールドのブリーダーを選ぶ時はまず、動物取扱業の登録があるか、を確認しましょう。登録のあるブリーダーであれば、ブリーダーのホームページなどで、登録番号が記載されています。
ブリーダーの所に見学する事が出来るか
また、子猫を迎える時に見学を促している所にしましょう。基本的に子猫を購入する時には、現物を確認するように法律で義務付けられています。見学を渋るブリーダーは猫舎に何か問題がある可能性がありますので、避けましょう。
スコティッシュフォールドの知識をしっかり持っている
ブリーダーとのやりとりや見学の際に、どんな考えを持ってブリーディングを行っているブリーダーなのか、チェックしましょう。
しっかりとした深い知識を持ち、猫になるべく負担をかけずに繁殖を行っているブリーダーであれば、信頼できる事が多いです。
その際、スコティッシュフォールドを飼う事のメリットだけでなく、デメリットもきちんと説明してくれるかも大切です。良い事だけを並べ立てるブリーダーでは、少し不安を感じます。
スコティッシュフォールドの親猫の遺伝子検査
本当に健康なスコティッシュフォールドを繁殖させようとしているブリーダーは、親猫の遺伝子検査を行ない、スコティッシュフォールドに多い多発性膿胞腎や、フォールド因子検査などを行っています。
フォールド因子検査
フォールド因子検査とは、折れ耳の因子の有無を調べる検査です。スコティッシュフォールドの交配で禁止されている折れ耳同士の交配を防ぐ為に、この検査を行う事で、完全に折れ耳と立ち耳での交配が可能となります。
もちろん、生まれてきた子猫も、獣医師による健康診断を受けるなど、健康管理を徹底されています。
母猫の出産の頻度・子猫の管理
また、良いブリーダーは母猫の出産の負担を考え、1年に何回も出産させる事はありません。子猫も充分に社会性を身につけられるように、生後3ヶ月程度までは母猫や兄弟猫と一緒に過ごさせています。
家族の一員として愛情を持って育てていますので、迎える子猫を見れば、それが良く分かるでしょう。
スコティッシュフォールドのブリーダーを訪問する時のポイント
- 猫舎は充分なスペースがあるか
- 清潔に保たれているか
- 猫がストレスなく過ごせる環境か
- 猫の感染症の対策がされているか
スコティッシュフォールドのブリーダーの猫舎に見学に出向いた際は、猫たちがどのような環境で暮らしているのか、見ておきましょう。
猫舎は充分なスペースがあるか、清潔に保たれているかなど、猫たちがストレスなく過ごせる住環境なのかをチェックします。感染症の対策がされているかも、確認しましょう。
必ず見学する前は予約を入れる
猫舎に見学に行く際は、必ず予約を入れてから出向きます。ブリーダーは一般家庭の事も多いですし、猫たちの状況によっては見学ができない事もあります。そこが、いつでも見に行かれるペットショップとは異なる点ですね。
スコティッシュフォールドの優良ブリーダーをご紹介
人気猫種なだけあり、スコティッシュフォールドのブリーダーはとても多いです。その中でも、TICAやCFAという国際的な猫血統の登録団体に認められた、キャッテリーというブリーダーの中でもワンランク上の、ブリーダーたちをご紹介しましょう。
タイニータイニー
- 千葉県柏市にある猫舎
- キャットショーにも積極的に参加
- 健康管理を徹底している
- 猫初心者でも飼いやすい性格の子が多い
千葉県柏市にある猫舎です。折れ耳のスコティッシュフォールドと、立ち耳のスコテッシュストレートを主にブリードしています。健康管理には気をつかい、徹底した管理を行っています。
キャットショーにも積極的に参加する事で、スタンダード(猫種の基準)に沿ったスコティッシュフォールドを繁殖させるように心がけているそうです。
こちらのブリーダーさんの元で生まれた子猫たちは、優しくて人懐こい子が多いので、猫を飼うのが初めて、という方にも飼いやすい子猫となっています。
折れ耳のスコティッシュフォールドはもちろんですが、立ち耳のスコテッシュストレートの繁殖にも力を入れているとか。
幅広く深い知識をお持ちのブリーダーですので、分からないことは何でも聞いてみると良いのでは?
Irsplace
- 埼玉にあるスコティッシュフォールドラグドールの猫舎
- 手作り猫用品も作成している
埼玉にある猫舎で、スコティッシュフォールドとラグドールのブリーダーさんです。キャットショーには毎年参加され、スタンダードに準じた健康な猫たちをブリーディングされています。
オーダーメイドでの猫用ベッドやハンモックなども作成されているそうです。もふもふの可愛いスコティッシュフォールドたちを、一度見に行ってみたいですね!
スコティッシュフォールドの悪徳ブリーダーに注意
スコティッシュフォールドを繁殖させ、販売するのがブリーダーです。ブリーダーと言っても、様々なブリーダーがいます。
優良なブリーダーやキャッテリーは日々研究を重ね、健康で性格の良いスコティッシュフォールドを繁殖させています。
が一方で、悪徳ブリーダーやパピーミルと呼ばれる、あまり質の良くないブリーダーも存在します。
パピーミルとは、利益の為に劣悪な環境で無理な繁殖を繰り返すブリーダーです。
スコティッシュフォールドはブリーダーからお迎えするのが安心
悪徳ブリーダーやパピーミルで生まれた子猫たちは、一般的なペットショップで売られています。
ですから、スコティッシュフォールドを購入する時は、子猫の出身が分からないようなペットショップではなく、ブリーダーから直接迎える方が安心です。
スコティッシュフォールドのブリーディング
スコティッシュフォールドの最大の特徴である「折れ耳」ですが、全てのスコティッシュフォールドが折れ耳な訳ではありません。
普通の猫と同じように、立ち耳のスコティッシュフォールドもいるのです。ですが、折れ耳のスコティッシュフォールドの方が高く売れ、そして人気がある為に、無理矢理折れ耳を作り出そうとするブリーダーがいます。
奇形なスコティッシュフォールドが産まれる可能性
本来、折れ耳同士を交配させると、ほぼ折れ耳の子猫が生まれてくるのですが、同時に奇形を持っている可能性も高くなります。
ですが、悪徳ブリーダーやパピーミルではそんな事はお構いなしに、交配させてしまうのです。
感染症や寄生虫がいる可能性
まだ小さな子猫であれば奇形があるかどうかは分かりにくいので、家に迎えてから奇形があると分かることも多くなっています。
そのような子猫は、とても健康状態が良い、とは言えません。劣悪な環境で生まれたスコティッシュフォールドの子猫は、奇形だけでなくその他の感染症や寄生虫を持っていることもあります。
まとめ
遺伝的な奇形が出やすいスコティッシュフォールドですので、どのようなブリーダーに育てられたのか、というのはとても重要になってきます。
何より、体に異常があっては、猫自身がかわいそうです。優良とは言えないブリーダーに育てられた子猫を買うということは、また同じように不幸な子猫を増やしてしまう事になるのです。
きちんとしたブリーダーを選びそこから猫を迎えれば、健康なスコティッシュフォールドを増やすのに、繋がっていきます!
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