『小さな体で大きな幸せ』を呼び込んだ保護猫、小太郎

『小さな体で大きな幸せ』を呼び込んだ保護猫、小太郎

猫を飼いたいと思った時、どうしますか?我が家は保護猫をお迎えするという選択をしました。飼い主によって保健所に持ち込まれた小さな子猫が、夫婦二人きりだった我が家の家族になるまでの経緯、そしてその子猫がさらにたくさんの幸せを運んでくれたお話です。

小太郎が我が家にやってくるまで

えっ、猫を飼う!?

その当時私は、子供にもなかなか恵まれず、また病気によりそれまでずっと続けていた仕事を辞めることになり、毎日ふさぎがちに家にいました。

そんな元気のない私に主人が、「猫、飼わない?」と言ったのです。えっ!?と思いました。なぜなら、私は数年前に実家に残してきた愛猫を亡くし、もう動物は飼わない、と言っていたからです。

ですが毎日主人に猫のことを言われているうちに、だんだん私も気になってしまい…インターネットで猫のことを検索してしまいます。そこでみつけた、「保護猫」や「里親募集」の文字。

保護猫の存在は知っていましたが、自分が住んでいる近くにも、こんなにもたくさんおうちを求めてる猫たちがいるんだ…!と驚きました。

そこで主人に、「飼うなら保護猫がいい」と伝えたところ、その週末にはさっそく近くの保護猫活動をしているボランティアさんのところへ行くことになりました。

飼い主によって保健所に持ち込まれた子猫

小さな白い子猫小太郎

そこには、たくさんの子猫や成猫がいました。その中で、真っ白な体に、耳としっぽが少しだけベージュ色の、綺麗な青い瞳持ったガリガリの子猫が目に付きました。

聞けば、その子は飼い主によって保健所に持ち込まれた子だということ。なんてひどいことをするんだろう…。この子をうちに連れて帰りたい…。迷いながらも私の気持ちが固まった瞬間でした。

ガリガリの小さな子猫は、小太郎と名付けられ、晴れて我が家の一員となったのです。

栄養失調とウイルスで心配な日々

小太郎はおっとりと大人しい子猫でした。ちょっと風邪気味だなとは思っていたのですが、あっという間に風邪症状がひどくなり、食欲がなくなり、動物病院に連れていきました。

やはり猫風邪。お外にいたり、栄養状態の悪い猫はウイルスにかかりやすくなるそうです。そして、小太郎は痩せて小さかったので2ヶ月くらいの子猫だと思っていたのですが、先生の見立てでは多分もっと大きい子だということで、「痩せすぎている上に猫風邪がひどいので、育つかわからない」と言われびっくりしました。

保護猫を迎えて最初に少し困ることは、月齢や年齢が正確にはわからないということです。

月齢や年齢で食事など色々ケアが変わることがあるので、元気でも最初に動物病院に連れていって健康診断をしてもらうことをおすすめします。

幸い小太郎は、治療のかいあって、だんだんと元気になり、食欲もどんどん旺盛になり、本当にどんどん旺盛になり、先生のあの言葉はなんだったんだと言うくらい大きく育っていくことになります…。

猫パンチをする小太郎

小太郎に出会ってあれから6年

初めて小太郎に出会った日から、もう6年が経ちました。その間に本当に本当に大きくなり…今や9kg近い立派なアザラシのような風体に(笑)

体重も重いですが、体自体大きくおっとり、どうやら大型猫種が混じっているようです。真っ白に近かった体毛もだいぶ茶色くなりました。どんな成猫になるかわからない、というのはMIX猫の楽しみでもあります。

大きくなりすぎた小太郎

弟が1人と1匹できました

そして6年の間に、保護猫の弟が一匹、人間の弟が一人増えました。小太郎が来てくれてから私も元気になり、どんどん家族が増えて行ったのです。こんな幸せなことはありません。

猫たちが2匹でくっついて寝ている時、息子と一緒に騒いでいる時、私が寝室に入ると必ず付いてきて、腕枕で安心して眠る様子を見ている時、あぁこの子におうちを作ってあげれて本当に良かったな、と心から思います。

寝ている小太郎と弟猫

まとめ

小さな子猫だった小太郎は、このように我が家に大きな幸せを運んでくれました。

猫を飼おうと思った時、地域の保護猫団体を探し、連絡をして、会いにいくというのは、少しハードルが高いように思えるかもしれません。

ですがその一歩が、過酷な状況で生きている捨て猫や野良猫を減らす助けになるかもしれません。
またその出会いは、我が家のようにたくさんの幸せを運んでくれるものとなるかもしれません。
これから猫を飼おうという方は、ぜひ保護猫も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

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