やってない?猫にしちゃダメな6つの飼い方

やってない?猫にしちゃダメな6つの飼い方

猫との暮らしにはいくつか知っておいてほしい「してはいけない」があります。良かれと思ってしたことが実は猫にとっては危険なことだったというものもあるかもしれません。特にはじめて猫と暮らす方に気をつけてほしいことをご紹介いたします。

1.猫のヒゲを切る

猫のヒゲ

猫のヒゲ(触毛)には神経が通っており、ものが触れると脳に情報が送られて何かに触れたと認識することができます。そう、猫にとってヒゲはセンサーのような大切な役割があるのです。

猫はこのセンサーを巧みに活用しながら生活しています。具体的には平衡感覚を保つ、通れる場所か否かを判断する、空気を感じ取り獲物を探すなどの機能があります。

また猫のヒゲは「反射弓」神経経路によりまぶたともつながっています。これによりヒゲで危険を察知し、瞬時にまぶたを閉じることができるため目を保護する役割も担っています。

生活上、重要な役割を持つヒゲを切ることはこれらの機能を奪うことになります。よって、猫のヒゲを故意に切ったり抜いたりしてはいけません。

2.猫を叩いて叱る

猫を叱る

これは猫に限らずあらゆる動物に対していえることですが、いかなる理由があっても叩いてはいけません。猫は叩いて叱っても、なぜ叩かれたのかを理解することはできません。反省につながるどころか飼い主さんとの信頼関係が崩れてしまいます。

3.猫の名前を呼んで叱る

ビックリする猫

猫が派手ないたずらをしたり、困ることをしたとき、咄嗟に「こら、〇〇ちゃん!」と叱りたくなってしまいますよね。

しかし、人間のようにニュアンスによって言葉を聞き分けることができない猫にとって名前を呼んで叱ることは好ましくありません。この叱り方をしてしまうと、名前を呼ばれる=怒っていると学習し恐怖感を与えることになってしまいます。

猫を叱る場合は「コラ」や「ダメ」など名前以外の言葉をひとつ決めておき、常に一定の抑揚で叱るようにしましょう。

4.猫に人間の食べ物を食べさせる

猫とハンバーガー

食事時、家族が楽しく食卓を囲む中に猫が近づいてくるとついつい人間の食べ物を食べさせたくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、人間にとって体に良いものが猫の体にも良いとは限りません。ネギ、玉ねぎ、ニンニクなどをはじめとした人間の食卓に身近な食べ物は猫にとっては危険な食べ物です。

たとえ害にならない食べ物だけを食べさせようと思っていても、猫には何が良くて何がダメなのかを判断することはできません。誤飲や誤食を防ぐためにも、猫に人間の食べ物は食べさせないことが一番の安全策です。

5.猫を外に出す

迷子の猫

猫は自由な生き物だから、部屋に閉じこめておくことは可哀想だという方が今でもいらっしゃいます。しかし、飼い猫を外に出す行為は多くの危険を伴います。

事故に遭うことや、野良猫の喧嘩に巻き込まれ怪我をしたり病気になるリスクもあります。猫が退屈しないように、家具の配置を工夫したり、玩具で遊ばせて本能を満たせるような生活をさせることで猫は室内でも十分満足することができます。

もしも猫と散歩がしたい方は、必ずハーネスを装着するようにしてください。

6.猫の首の後ろを掴んで持ち上げる

首の後ろを掴まれる猫

母猫は子猫を移動させるときに首の後ろをくわえて持ち上げています。一見簡単そうに見えますが、下手に人間が真似をして首の後ろを掴んでしまうと危険な場合があります。母猫の場合は本能的にくわえても安全な場所を知っています。

しかし人間には分かりません。知らずに母猫の真似事をすると首が締まり、猫に危険が及びます。この抱き方はなるべく人間はしない方が安全と言えるでしょう。

人間が猫を抱く際は、片手は猫の脇に入れ、もう片方の手でお尻を支えるように安定させてそっと人間の体に密着させたかたちで抱きましょう。猫は基本的にはあまり抱かれることを好みません。嫌がったときは優しく降ろしてあげてください。

まとめ

のぞき込む猫

今回は猫してはいけないことを6つ紹介させていただきました。猫が好きな方や、猫との暮らしに慣れている方は既に知っていることが多い内容かもしれません。

しかし、猫と暮らしたことがない方や接し方を知らない方は意外と知らないことがあると思います。良かれと思ってしたことが実は危険な行為だったり、傷つけるつもりはなくても結果的に猫を傷つけてしまうと、猫だけでなく人間も心を痛めてしまいます。

猫と楽しい時間をともにするために参考になれば幸いです。

スポンサーリンク