知っておきたい!猫がかかりやすい2つのアレルギー

知っておきたい!猫がかかりやすい2つのアレルギー

猫も人間と同じようにアレルギーを発症してしまうこともあります。そこでここでは、猫のなりやすいアレルギーについてご紹介させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1. 食物アレルギー

隠れる猫

猫のなりやすいアレルギーとして「食物アレルギー」があげられます。

食物アレルギーとは

猫の食物アレルギーは

  • 食物過敏症

とも呼ばれる「皮膚疾患」です。

詳しい原因については解明されておらず、キャットフードや免疫力・体質が関係しているのではないかと言われています。

症状

猫の食物アレルギーの代表的な症状は「重度のかゆみ」です。耳や首、顔などに特にできやすく引っ掻いてしまうと皮膚炎になってしまったり脱毛をしてしまうこともあります。そして食物アレルギーを発症した猫の10〜15%が嘔吐や下痢などの胃腸障害が出ることもあります。

その他には「お腹の張り」「皮膚のかぶれ」「だるそうにしている」「発熱」「外耳炎」「膿皮症」などが症状として出ることがあります。

原因

猫が食物アレルギーを引き起こす原因は「アレルゲン」を食べたり接触することです。その猫のアレルギー症状を引き起こす食材としてはいくつかあますが、肉や魚、穀物類が原因となることが多いです。

豚肉や牛肉、鶏肉や魚などに含まれるタンパク質が食物アレルギーの原因になってしまっていることもあります。キャットフードはタンパク質が非常に豊富になっていますので、食物アレルギーの猫は食事に特に気をつけなくてはいけないでしょう。

なりやすい猫

くしゃみをする猫

食物アレルギーはどんな猫であっても発症してしまうことがありますが、特にシャム猫がなりやすいと言われています。そして、ヒマラヤンやメインクーン、バーミーズなどの猫種も性別に関係なく、2歳頃から発症してしまうことがあるようです。

予防するには?

食物アレルギーになってしまうと猫もかゆがって、暴れてしまったりすることもあるので、日頃から予防をしてあげたいですよね。猫の食物アレルギーを予防することは難しいのが現状です。何に対してアレルギー反応が起こるかは事前に予測することが難しいからです。実際に食物アレルギーを引き起こしてしまった場合は、アレルゲンの原因となるものを取り除かなくてはいけないので、キャットフード選びには慎重にならなくてはいけないでしょう。

2. アレルギー性皮膚炎

毛が抜ける猫

猫がかかりやすいアレルギーに「アレルギー性皮膚炎」もあります。

アレルギー性皮膚炎とは?

アレルギー性皮膚炎は、アレルギーの原因となるアレルゲンによって猫の体の免疫が過剰に反応してしまい、引き起こされる皮膚炎のことです。

症状

アレルギー性皮膚炎の症状は「皮膚のかゆみ」です。激しく後ろ足で掻いたり、噛む、グルーミングをしきりにするなどの症状があると、アレルギー性皮膚炎になっていることがあります。その他の症状としては「脱毛がある」「発疹が出る」「外耳炎」「下痢」などがあげられます。

原因

猫のアレルゲンの種類は様々ありますが、ノミやハウスダスト、食物、花粉などが原因となることがあります。ハウスダストや花粉、カビなどは浮遊しているものを呼吸によって、体内に吸引してしまうことによって発症します。

ノミアレルギーはノミが皮膚に寄生し吸血することで、ノミの唾液にあるタンパク質が反応してアレルギーを引き起こします。

予防するには?

花粉やハウスダストなどによるアレルギーは、飼い主さんが空気清浄機を使ったり、こまめな掃除をすることが予防方法です。またノミが原因によるアレルギー性皮膚炎の場合には、ノミの駆除剤を使うことがおすすめです。ノミはお風呂では取り除くことはできませんので、気をつけてくださいね。

まとめ

#写真の説明#

猫は食物アレルギーや花粉やハウスダスト、ノミなどが原因によるアレルギー性皮膚炎を引き起こしやすい動物です。猫が少しでも生活しやすくなるように日頃から予防をしてあげてくださいね。

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