猫の顎にできるニキビの原因と対処法
猫のニキビは脂腺のある部分に発生しやすいのですが、その多くは顎に見られます。皮脂や汚れが溜まり、バクテリアが発生する事で猫ニキビとなります。
命に関わることはありませんが、重症になるとカビの一種のマラセチア菌の繁殖を引き起したり、膿が溜まる膿皮症などになったりして良い事は一つもありません。猫ニキビは全ての猫に起こる可能性のある症状です。
猫ニキビの原因ですが、実は明確な原因は分かっていません。ですが、いくつか原因と予測されるものはありますのでご紹介します。
- 皮脂の過剰な分泌によるもの
- 不衛生な飲食環境によるもの
- アレルギーによるもの
- ストレスなどの免疫力の低下によるもの
- ニキビダニが起こす炎症によるもの
- 毛繕い不足によるバクテリア繁殖によるもの
- 手術や投薬によるもの
皮脂の過剰な分泌によるもの
猫に与えているご飯が体質に合わないと皮脂が過剰に分泌されてバクテリアが繁殖してしまい、猫ニキビの原因となる事があります。対策法としては体質に合わないご飯を切り替えてみるのが一つの手です。
穀物やトウモロコシなどがキャットフードの主成分となっている場合には、よりタンパク質の多いキャットフードに変えてみると良いでしょう。キャットフードのパッケージに記載されている原材料の最初に書いてあるものが主成分となります。
不衛生な飲食環境によるもの
猫のご飯のお皿や水の容器を清潔にしていないことが原因で猫ニキビを発症する事があります。食器や給水器などをきちんと洗い、清潔に保ちましょう。
アレルギーによるもの
食器がプラスチックや金属製の場合、食べる時の接触によりアレルギーを起こしている可能性があります。また、ご飯によるアレルギー反応かもしれません。
食器がアレルゲンの場合は素材を切り替えてみましょう。食物アレルギーの場合は、一度医師の診断を受け指示を受けた上で、食物アレルギー用のキャットフードに変更すると良いでしょう。
ストレスなどの免疫力の低下によるもの
猫がストレスを感じている事で免疫力が低下し、普段ならば抑えられるバクテリアの繁殖を抑えられずに猫ニキビを発症する事があります。何か住環境に変化がなかったか、またはストレスの要因となっているようなものがないかを確認しましょう。そして、猫へのストレスとなる原因を可能な限りの取り除いてあげましょう。
ニキビダニが起こす炎症によるもの
ニキビダニは常在しているものですが、数が増えると炎症を起こしてニキビとなる事があります。通常の寄生数では問題になることはあまりないのですが、他の病気や皮膚の抵抗力の低下などがあると寄生数が増え皮膚炎をおこします。
ダニと名前がついていますがマダニの予防薬では、ほぼ予防効果が認められません。 こちらも一度医師の診断を受け指示を受けた上で、指定された駆除薬や薬浴を試しましょう。
毛繕い不足によるバクテリア繁殖によるもの
老猫やケガなどにより毛繕いをしなくなると不衛生になり、バクテリアが繁殖してしまいます。記事内で紹介するケア方法で定期的に飼い主がケアしてあげると猫の顎を清潔に保てます。
手術や投薬によるもの
手術や投薬などで免疫力やホルモンバランスに変化が生じる事で発症する場合もあります。担当の獣医師に相談すると良いでしょう。
猫の顎のニキビの治し方(ケア)
- いつも清潔に保つ
- お湯コットンなどでケアする
- すばやく優しく行う
自宅でできる、猫の顎のニキビの治し方(ケア)は「とにかく拭くこと」です。と言ってもゴシゴシこすったり、長時間になったりすると猫も嫌がりますので、コットンや清潔なタオルをお湯で湿らせ、ゆっくりと優しく患部を拭いてあげます。
黒い部分が落ちにくい場合には猫用シャンプーを少量お湯に溶かして行うと良いでしょう。最後はシャンプーが残らないように念入りに落とします。もし一度で落ちきらなくても何回かに分けて行います。
歯ブラシを使うのはあまりオススメ出来ません。皮膚を傷つけてしまう可能性があるからです。傷で細菌が繁殖し、化膿する膿皮症になってしまう事もあります。
猫の顎にできるニキビの症状
下記のような症状があったら猫ニキビを疑いましょう。
- 猫の顎に黒いポツポツがある
- 猫の顎に脱毛がある
- 猫が顎を頻繁に掻く
- 猫の顎の皮膚が固くなっている
- 猫の顎に腫れがある
- 猫の顎に炎症がある
- 猫の顎から出血している
猫ニキビの症状として代表的な「黒いポツポツ」ですが、これは角栓のことです。軽度の場合は自宅でもある程度ケアは出来ますが、猫が頻繁に掻いていたり出血していたりする場合は受診した方が良いでしょう。
まとめ
猫の顎が黒くなっていたら心配になりますよね。まずは顎の様子を観察です。炎症や出血などがなく黒い部分もまだ狭い範囲でしたら、拭くケア方法を試してみてください。それでも改善しない場合には受診をオススメします。原因の特定にも役立つ事でしょう!
女性 ゆき
ずいぶん口の周りを汚すんだなぁと思いながら、気が付いた時には顎を拭いてあげてましたが、その黒い汚れは簡単に落ちることがないので、おかしいなと思い調べてみたところ、顎ニキビだと判明しました。
「プラスチック製の食器は傷が付きやすく、ばい菌が繁殖してしまうから、それが原因で顎ニキビができやすいよ!」と獣医さんに教えていただいたので、ステンレス製の食器に変えました。そのおかげもあってか、その後顎ニキビは減りましたよ。
そのほかにも、顎をシャンプーするのはとても大変でしたので、ペットの耳を掃除するようの除菌シートを使い顎を拭いたり、ノミ取り用の目の細かいクシで顎の部分を梳いたりしていました。いくら拭いてもなかなか取れない黒い物体は、ノミ取りのクシを使うと少しずつ取れるので、是非試していただきたいです。
男性 ふー
僕の家には複数猫がいますが、何故か顎の下の被毛が白い子しか顎の下にブツブツが出来ないのは何か関係があるのでしょうかね?僕が調べた範囲では被毛の色については特に書かれていなかったので、とても疑問です。もしかして、白猫の方が皮脂が出やすいとかあるのかもしれませんね。それか雑種の為、はるか昔のご先祖が皮脂の出やすい猫種、例えば皮脂が脂っぽいと言われるソマリとかがいて隔世遺伝したとかですかね?雑種猫やミックス猫は先祖にどんな猫がいたのか、こういう時に考えるのが愉しいですね。
とにかく嫁には今日家に帰ったらこの記事を見せて、早急にシャンプーで拭くようにいいます。
10代 女性 カナ
また、これは本当かわかりませんが人間用の傷薬の「イソジン」を使うといいという情報がありました。確かに私の飼い猫も怪我をしたとき病院でイソジンを塗られてたりしてましたので、大丈夫だとは思いますが念のために使用する際は獣医さんに相談を。あと、イソジンはイソジンでもうがい薬を使うのはぜっっったいに辞めて下さい。すっごく痛いですから(私自身が経験済みです。すっごく痛かったです。笑)使うときはちゃんと傷薬用のイソジンを使って下さいね。