猫がしゃっくりをする原因
猫のしゃっくりの特徴として、成猫ではしゃっくりをする猫は非常に少なく、若い猫、子猫のうちはかなりの確率でしゃっくりをします。つまり猫のしゃっくりの原因は、餌の食べ方に非常に関係があるということなのです。
食事を丸飲みするから
若い猫や子猫の場合、餌がまだ柔らかいものや食べやすい小粒の物が多い場合、どうしても猫は臼歯が発達していないので、少し噛むだけで飲み込んでしまいます。しゃっくりは、肺呼吸をする哺乳類でも特に肉食性や雑食性の動物には、頻繁に見られます。
これは横隔膜の付近に食道が通り、肺の下に胃があるからです。丸飲みなどすると一度に多量の食べ物が食道を通るので、いきなり胃が活発に動いたり、呼吸が一時的に不規則になったりして、しゃっくりが出るというわけです。
人でも、早食いの人はしゃっくりがよく出ますよね。炭酸飲料で急激に胃にガスが溜まっても出ますし、アルコールでもその刺激で胃の動きが急激になり、横隔膜が刺激されてしゃっくりが出ます。
水を飲むときに空気も飲み込んだ
猫のしゃっくりの原因に、必要以上に空気を飲み込んでしまったというものもあります。特に水を飲むときやご飯を食べるときに、空気をたくさんを飲み込んでしまいしゃっくりが出てしまうという猫ちゃんは意外にも多いのです。空気を多く飲み込んだことが原因の場合は、あまり気にする必要はありませんので、長期間しゃっくりが続かないかだけ見守りましょう。
激しい運動後
息を切らすような激しい運動をすると、横隔膜などの気管が痙攣してしまいしゃっくりが出る場合もあります。こちらもあまり気にする必要はありませんが、心配ならば様子を見ながら遊んであげるようにしましょう。
習慣化している
早食いや飲みすぎ、食べ過ぎが原因でしゃっくりが出ている場合、それを繰り返してしまうといつのまにか習慣化してしまうということもあるようです。習慣化してしまうと、しゃっくりがしょっちゅう出るようになります。しゃっくりをすること自体に何か問題があるわけではありませんが、あまり頻繁にしゃっくりがでていると、やはり猫ちゃんもツラいと感じてしまいますよね。
そのため、しゃっくりはできるだけ習慣化しないようにできるだけ何らかの対策をおこなってあげましょう。
しゃっくりの出やすい猫がいる
成猫ではしゃっくりが少ないのは、猫は本来一度に犬の様にまとめて食べるような習性が無く、消化の早い獲物を少しずつ時間をかけて、一度にすべて食べないからです。猫が野外で獲物を捕まえると、必ずどこかへ咥えて逃げるのは、それを安心できる場所でゆっくり食べるためです。ところがこうした習慣は、家猫の場合はありませんから、いつでも餌が食べられる環境の猫は、ほとんどが小食なのです。
病気
しゃっくりをしている場合で気を付けてほしいのが、脳の疾患、呼吸器疾患、腹部疾患によってしゃっくりがでている場合です。人間の場合は横隔膜が刺激されることで、痙攣をしているためしゃっくりが出ますが、猫の場合はさまざまな器官の異常によってしゃっくりが出ることもあるのです。
猫のしゃっくりがすぐに治まれば、特に注意をすることもないですが、2~3日続くようならば要注意です。すぐに動物病院で受診をするようにしましょう。
猫のしゃっくりの止め方
猫のしゃっくりは人の場合と違って、「ヒック!」というような声は出ません。観察していると、体がピクッと動くだけです。子猫の場合でもそれほど苦しがる様子が無ければ、そのまま放置で与えている餌を止めれば、じきに治ります。
問題は、異物や丸飲みで喉の奥に何か詰まってないかを確認することです。餌しか与えないことが確実なら、猫を縦に抱きかかえて、喉の部分を顎から首筋に向かって撫でてあげてください。これで多少は喉で引っ掛かった餌などはスムーズに胃に降りることになります。
様子をみる
猫のしゃっくりは、痛みを伴うわけでも、苦しいと感じるわけでもないため、早急に止めてあげる必要はありません。むしろ、しゃっくりが出ているときはそのままジッと観察をしていると自然に止まることも多いです。猫のしゃっくりが見られたら慌てず、止まるまで様子を見るというのが対処法として意外にも効果的なのです。
また、ごはんを急いで食べることでしゃっくりが出ているならば、一旦それらを下げて様子を見てあげるのも方法ですよ。
餌を小さくする
餌を丸のみすることで、しゃっくりが頻繁に出るという猫ちゃんは、丸のみをしないように細かくした餌を与えてあげるのもよい方法です。ウェットフードならば、元々ほぐれやすい物を与えるようにしても良いですし、ドライフードならば少々砕いて与えるようにするなど工夫をしましょう。
猫は餌をかみ砕くというのをあまりしない動物であるため、大きな餌だと丸のみをして喉に詰まらせてしまう原因にもなります。しゃっくりを予防するためにも、餌を小さくするのを試してみましょう。
水を飲ませてあげる
猫のしゃっくりが止まらないというときは、水を飲ませてあげることで落ち着くこともあります。あまりにも急いで水を飲んだり、空気を大量に吸い込みながら水を飲んでしまうと猫のしゃっくりの原因となりますが、様子を見ながら水を与えてあげるとしゃっくりが自然に止まることもあるというのは覚えておきましょう。
マッサージをしてあげる
あまりにもしゃっくりが止まらないときはマッサージをして止めてあげるのも方法です。猫のしゃっくりの原因は、何らかの理由で横隔膜などが痙攣していることが原因です。そのため、横隔膜あたりをマッサージをしてあげるとしゃっくりが止まることもあります。
マッサージをする場所は、猫の胸のあたりです、胸のあたりを抑えるように優しく撫でてあげましょう。このとき、力を入れすぎると嫌がられてしまいますので注意をしてください。
猫のしゃっくりの対策
猫のしゃっくり対策として、一つは一度に与えるエサの分量を減らすことと、餌の回数を小分けにして回数を増やすことです。一日の摂取量が総量で合っていれば、猫の餌は4回でも5回でも構いません。やたらと餌を食べる速さが早くしゃっくりをするようなら、餌の量を減らし、食べてしまってから少し与える様、餌を食べる時間を延ばしてください。
丸飲みする子は、餌を細かくする
ドライフードを与えるようになってから、急に丸飲みをするようになって、しゃっくりを繰り返す若い猫がいますが、その場合はドライフードも与える分量を砕いてしまっても構いません。猫にとっては食べづらい感じにはなりますが、その分ゆっくり食べてもらえるようになります。
缶詰に切り替えてはダメ
ドライフードを丸飲みする様だからといって、消化吸収を気にして缶詰の柔らかい餌に切り替えるのはNGです。余計に缶詰の偏食になりやすくなり、ドライフードを避けるようになり、歯に食べかすが残って歯肉炎などの原因になります。しゃっくりの原因のほとんどは「ドカ食い」や「早食い」ですので、一度に食べる量を飼い主さんがコントロールしてください。
猫のしゃっくりに関するまとめ
子猫の世話を何度もしたことがある人なら、猫のしゃっくりはよく見るものです。また、餌を与える場所があまり猫にとって落ち着かない場所にあれば、猫は急いで食べようとするものです。長毛種とか、抜け毛の季節にブラッシングをあまりしてない猫の場合は、毛玉が喉に詰まって、しゃっくりのような動きをすることがあります。他は、脳腫瘍や横隔膜異常ですが、これはあまり症例が少ないと考えていいですね。
あまり頻繁にしゃっくりを成猫になってからも繰り返すようなら、もちろん獣医に診てもらうのは言うまでもありません。
女性 にゃコロ
一瞬痙攣かとかなり焦りましたが、しゃっくりとわかって安堵です。
若い頃から典型的な"どか食い"の"丸飲み"派な愛猫ですが、しゃっくりを見ることはありませんでした。
今回のしゃっくり、我が家の場合は食べ方も一因かも知れませんが、恐らくそれだけではありません。
最近は歯周病による口内炎が悪化ぎみで、食べ方は変わらず丸飲みですが、食べる量は減っています。飲み込む時に"ごっくん"と音も立つ事から、食道が口内炎で腫れて狭くなっているのかも知れません。しゃっくりはその食道の狭さから横隔膜の痙攣に繋がって出たのかな、との予測をしています。
現在は餌を小さくしてみたり、どか食い丸飲み対策でフードの量を少なく数回に分けてみて、様子を観察中ですが、食べやすい方法を早く見付けてあげたいです。
40代 女性 かえで
私たちは驚いて、様子をみていました。
しばらくすると、治まりましたが、あとから獣医さんに聞いてみると、喉が詰まっている場合があるから気をつけるようにといわれました。
あの時、猫ちゃんはご飯を食べている時だったので詰めずにすんでよかったなぁとおもいました。
最近では、今飼っている猫ちゃんがしゃっくりを時々するのですが、なれてきて喉の辺りを擦ってあげます。
だいたいはそれで大丈夫です。
猫ちゃんも、しゃっくりをするとゆうことを知り、勉強になりました。
10代 女性 ココナッツ
そのあと、何だか咳のような感じの声を出したんですが、これって病気なのでしょうか?
拾った当時は、子猫で、猫風邪をひいていました。咳の原因や、予防方法はありませんか?