猫にシナモンは危険!嫌う理由と食べてしまった時の対処法

猫にシナモンは危険!嫌う理由と食べてしまった時の対処法

猫がシナモンの匂いを嫌います。人間も人によってはシナモンの匂いが苦手な人もいますが、猫の場合はどの猫種であっても共通してシナモンの匂いを嫌います。今回は猫がシナモンの匂いを嫌う理由について述べていきます。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫にとって毒となるシナモンの成分

シナモン

シナモンのクマリン

猫にとって毒となるシナモンの成分はクマリンと呼ばれる成分です。クマリンは高い抗酸化作用を持っています。抗酸化作用は悪い事ではないと考える飼い主もいると思いますが、クマリンは肝毒性を保有しています。

そのため、人間であってもシナモンの摂取量は1日あたり0.6gから3gと定められています。したがって、猫がシナモンを多量に摂取する事は猫の身体に悪影響を及ぼす可能性が高いです。

クマリンの他にもカルシウムや鉄が豊富に含まれているので栄養価も高いスパイスである事は間違いありません。しかし、クマリンによる悪影響が懸念され猫がシナモンを口にするのは好ましくないとされています。

シナモンを使ったお菓子

また、シナモンはクッキーやケーキといったおやつに使われるスパイスです。シナモン入りの人間用のおやつはバターや砂糖が多く含まれています。そのようなおやつを猫が食べ続けてしまうと糖尿病や肥満の原因となります。糖分が低めな猫用のおやつを用意して、猫が人間用のおやつを食べないように気をつける必要があります。

アロマテラピーのシナモン

また、食べ物だけでなくアロマテラピーのシナモンも猫を飼育するうえでは良くないです。アロマテラピーの精油は植物から抽出されているため濃度が濃くなっています。匂いを嗅ぐだけで猫は体調不良になってしまいます。

精油が天然由来のものであっても、猫にとってシナモンの匂いは回避すべき要素です。猫を飼育している間は、アロマにシナモンの匂いを使う事は避けましょう。

猫がシナモンの匂いを嫌いな理由

シナモンが嫌いな猫

猫はシナモンの臭いが嫌い

猫はシナモンの匂いが得意ではありません。というのも、猫は人間以上にシナモンの匂いに大きな刺激を受けてしまうのです。マーキング防止用のスプレーにシナモンの匂いが配合されているので、猫にとってシナモンは強い刺激臭だと考えられます。

人間にとってのアンモニア臭などの刺激臭とほぼ同じような存在であると言えます。したがって、シナモンの匂いを嗅ぐと猫は体調を崩す場合があるので注意が必要となります。

シナモンはスパイスの王様として知られていて、アップルパイなどのスイーツに主に利用されています。しかし、独特な匂いを持っているので人間であってもシナモンの匂いが苦手という人も多いです。また、人間はシナモンが好きな人も一定数いますが、猫の場合はどのような猫であってもシナモンの匂いは嫌いです。

猫がシナモンを食べてしまった時の対処法

植物を嗅いでいる猫

万が一猫がシナモンを食べてしまったら、しばらく様子を見ましょう。少量であれば直ちに身体に影響が出る事はありません。しかし、場合によってはショック状態に陥る可能性も考えられるので気楽に構えるのではなく、いつでも病院に行ける態勢を整えて下さい。

動物病院に連絡する

更に猫がシナモンを食べたと判明したらすぐに動物病院に電話をして、指示を仰ぐ事も効果的です。そして、下痢や嘔吐など体の不調が見られたらすぐに動物病院へ行きましょう。

まとめ

シナモンを嫌いそうな猫

猫にとってシナモンは有害なスパイスの一種です。人間にとっては甘くて甘味的な食材であっても、猫を飼育している環境でシナモン入りのスイーツを食べる場合は食べカスを落とさないように注意しましょう。

食べカスを飲み込んでしまったからといって、すぐに中毒症状などの重篤な状態になるわけではありません。しかし、猫ちゃんの様子をよく観察して体調に変化がないかをよく確認して下さい。下痢や嘔吐などの症状が見られた場合はすぐに医療機関を受診し、処置をして貰いましょう。

アロマにシナモンを使う事も猫を飼っている以上、避けなければなりません。他の精油を利用するか、アロマテラピー自体を控えるようにしましょう。

監修獣医師による補足

シナモンは独特の香りのする香辛料ですが、注意が必要です。
香りの成分の一つである「クマリン」という物質を過剰摂取すると肝障害が誘発されるといわれています。一般的な量で使用する際には問題がないといわれています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/coumarin.html

しかし、猫は他の動物と異なり肝臓の機能が少し弱いのです。
肝臓の働きは様々ありますが、その中で重要な働きに解毒があります。体にとって有害なものを解毒し、無害なものにするという大事な働きの一つに「グルクロン酸抱合」があります。
猫はこの働きを持ちません。そのため、摂取したものによっては他の動物に比較して中毒を起こしやすいのです。

他の動物にとって問題がないものでも、猫にとって危険なものがあります。猫の肝臓は他の動物の肝臓とは異なるということを知っておきましょう。

獣医師:平松育子

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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