猫が二本足で立つ理由とは
猫が後ろ足二本を使って、人間のように立っている状態を見たことがあるでしょうか。猫が二本足で立つ姿はとても可愛らしく、その様子を写した画像や動画が度々話題になっていますが、実はこの行動の裏にはさまざまな理由があるのです。
そこで今回は、猫が二本足で立つ理由を紹介していきます。
1.背伸びをするため
高い所にある物をとりたい時や、背伸びして何かを覗こうとしている時などに、二本足で立つ猫がいます。
「猫はどうせ四足歩行しかできないから」と思って、高い位置に大事なものを置いていたら、猫が二本足を使って背伸びをし、いたずらされてしまったということもよくあるため、油断は禁物です。
2.威嚇をするため
警戒している相手に対して威嚇をする際、自分のからだを大きく見せるために二本足で立つことがあります。猫は威嚇をする際、自分を大きく見せることによって相手を怖がらせようとします。
そのため、自分の毛を逆立てたり、背中を丸めて位置を高くしたりといった行動をとる猫が多いのです。
二本足で立つことができる器用な猫だと、よりからだを大きく見せることができるため、有利な威嚇方法といえるでしょう。
3.何か要求があるため
「おやつがほしい」や「かまってほしい」など、飼い主さんに対して何か要求がある時に、二本足で立つ猫もいます。なかには後ろ足二本で立ち、さらに前足二本を使ってお祈りをしているようなポーズをとって、要求してくる猫もいるのです。
とても可愛らしいおねだりポーズをされて、ついおやつを与えてしまったり、何度もかまってあげたりする人も多いため、「このポーズをとれば自分の要求が通る」と思っている猫もいるかもしれません。
猫は成功したおねだり方法をしっかりと記憶しておいて、それを何度も繰り返し行う習性があるため、おねだりの度に二本足で立つ猫もいます。
4.力んでいるため
トイレに行った際に二本足で立つ猫もいます。この場合、下半身に力を入れるために二本足で立っていることが考えられます。
猫が直立した状態で用を足している姿はとてもユニークで可愛らしく、そのような光景を撮影した画像や動画などは、ネットやテレビなどでもよく取り上げられています。
また、猫用トイレは淵が付いていることが多いため、トイレの淵につかまりながら二本足で立つ猫も多いです。
5.好奇心を示しているため
聞き慣れない物音がした時や、見慣れないものが遠くにある場合、好奇心から二本足で立つ猫もいます。また、馴染みのない音や物に対して集中したい時に、つい力が入ってしまい二本足で立つこともあるのです。
猫は自分の知らないものが近くにあると、とっさに身構えたり、興味を示したりする傾向があるので、その一環として二本足で立っているのでしょう。
猫に異変がある場合は病気の可能性も
泡を吹いたり、ビクビクと痙攣を起こしながら二本足で立っている場合は、病気にかかっている可能性が高いです。脳の神経に異常が起きる「てんかん」という病気を発症していることも考えられます。
このような異変があった場合は、まず猫に容易に近づくことはせず、容態をよく観察しましょう。可能であればビデオ撮影をしておくことをおすすめします。
痙攣や泡を吹いている状態がおさまったら早急に動物病院に連れて行き、診察をしてもらいましょう。その際に、撮影したビデオを見せると獣医さんも診断がしやすくなります。
また、10分以上経っても痙攣などがおさまらない場合は、動物病院に連絡をして支持を仰ぎましょう。
まとめ
日頃四足歩行をする猫が、いきなり二足で立つのはとてもレアなように感じます。でも、猫は後ろ足の筋肉が発達しているため、実は器用な猫であれば容易に立つことができるのです。
猫が二本足で立っている姿を見かけたら、猫が今どのような気分になっているのか状況から判断してみましょう。