猫飼好五十三疋とは 江戸時代の猫と人気グッズ

猫飼好五十三疋とは 江戸時代の猫と人気グッズ

「猫飼好五十三疋」という語呂は懐かしさと共に不思議な雰囲気を醸し出しています。この「猫飼好五十三疋」についてお話したいと思います。

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猫飼好五十三疋とは?

桜と子猫
  • 上:日本橋〜江尻
  • 中:府中〜岡嵜
  • 下:池鯉鮒〜京

正式には「其のまま地口猫飼好五十三疋」(そのままじぐち みょうかいこうごじゅうさんびき)と言われる「浮世絵」です。

東海道には53の宿場が設けられ「東海道五十三次」(とうかいどうごじゅうさんつぎ)と言われています。この江戸時代に作られた、江戸と京を結ぶ人間の大切な幹線道路である「東海道」の宿場に「猫」を駄洒落として引っ掛け作られたのが「猫飼好五十三疋」です。東海道の起点である「日本橋」から、終点「京」までを加えた55の宿場を上・中・下の三部に分けて語呂に合わせた猫の絵を描き対応させています。

猫飼好五十三疋は誰の製作?

江戸時代の末期に活躍した、歌川国芳(うたがわ くによし)(1797〜1861)という浮世絵師による1850年頃の作品です。葛飾北斎の影響を大きく受けた歌川国芳は市井の様子を描く時に猫を多く登場させます。江戸時代の浮世絵師の中で、猫を描かせたら右に出るものはいないくらいに「猫と国芳」は有名です。

猫飼好五十三疋と東海道五十三次の対応は?

それぞれの宿場に対応し、語呂を合わせた猫の様子が描かれていますが、絵を見ても文字を読んでも???というこじつけもありますし、なかなかの駄洒落もあり、歌川国芳の時代を超えるセンスが光ります。宿場と対応した言葉のみこちらには書かせていただきます。


1.日本橋(にほんばし)→二本だし
2.品川(しながわ)→白かお
3.川嵜(かわさき)→かばやき
4.神奈川(かながわ)→かぐかハ
5.程ヶ谷(ほどがや)→のどかい
6.戸塚(とつか)→はつか
7.藤澤(ふじさわ)→ぶちさば
8.平塚(ひらつか)→そだつか
9.大礒(おおいそ)→おもいぞ
10.小田原(おだわら)→むだどら
11.箱根(はこね)→へこね
12.三嶌(みしま)→三毛ま
13.沼津(ぬまず)→なまづ
14.原(はら)→どら
15.吉原(よしわら)→ぶちはら
16.蒲原(かんばら)→てんぷら
17.由井(ゆい)→たい
18.奥津(おきつ)→おきず
19.江尻(えじり)→かじり


20.府中(ふちゅう)→むちう
21.鞠子(まりこ)→はりこ
22.岡部(おかべ)→あかげ
23.藤枝(ふじえだ)→ぶちへた
24.嶋田(しまだ)→なまだ
25.金谷(かなや)→たまや
26.日坂(にっさか)→くったか
27.掛川(かけがわ)→ばけがお
28.袋井(ふくろい)→ふくろい
29.見付(みつけ)→ねつき
30.濱松(はままつ)→はなあつ
31.舞坂(まいさか)→だいたか
32.荒井(あらい)→あらい
33.白須賀(しらすか)→じゃらすか
34.二川(ふたがわ)→あてがう
35.吉田(よしだ)→おきた
36.御油(ごゆ)→こい
37.赤坂(あかさか)→あたまか
38.藤川(ふじかわ)→ぶちかご
39.岡嵜(おかざき)→おがさけ


40.池鯉鮒(ちりゅう)→きりやう
41.鳴海(なるみ)→かるミ
42.宮(みや)→おや
43.桑名(くわな)→くふな
44.四日市(よっかいち)→よったぶち
45.石薬師(いしやくし)→いちやァつき
46.庄野(しょうの)→かふの
47.亀山(かめやま)→ばけあま
48.関(せき)→かき
49.坂の下(さかのした)→あかのした
50.土山(つちやま)→ぶちじゃま
51.水口(みなぐち)→ミなぶち
52.石部(いしべ)→ミじめ
53.草津(くさつ)→こたつ
54.大津(おおつ)→じやうず
55.京(きょう)→ぎやう

猫飼好五十三疋と江戸時代の猫

沢山の猫

空前の猫ブームに湧く現在だけではなく、実は江戸時代にも同じようなブームがおこり猫をペットとして大変に可愛がりました。現在は猫の写真集や動画を見て楽しみますが、江戸時代は猫飼好五十三疋のような浮世絵を代わりに見て楽しんだようです。江戸時代の人々も、猫が可愛い事では現在と全く違いは無かったのですね。その中でも歌川国芳の描く猫は大変な人気でした。そして、猫の飼えない人達は「ネズミ除け」のお守りとして浮世絵を部屋に飾るなど、生活に根付いた非常に実用的な物でもありました。

猫飼好五十三疋に見られる歴史的事実の尾曲がり猫

「猫」も可愛がられるまでには、海外の魔女狩りなどに代表されるような長い苦難の道のりがありました。日本ではネズミを捕るため、鎌倉時代に短い尾の猫が輸入されました。この頃から長い尾の猫は歳を取ると「猫又」になると信じられ、猫の尾を切る習慣ができました。実は昭和の始めまでこの「尾を切る」習慣は残っており、虎猫と黒猫が特にターゲットとなったようです。

猫飼好五十三疋に登場する73匹の猫のうち、52匹が尾曲がり猫として描かれています。喜多川歌麿、安藤広重の浮世絵にも尾曲がり猫が多く描かれました。それは「猫又」伝説の一つの名残とも言われています。学術的な面でも、歌川国芳の描いた猫達は、江戸時代の生活を知る歴史的著作として大変に重要な作品と言われています。

猫飼好五十三疋の作者「歌川国芳」の猫への溺愛っぷり

国芳の家にはいつも猫が何匹もおり、国芳が懐に入れたり一緒に寝たりと大変に可愛がったそうです。歌川国芳の浮世絵に猫の登場が多いのは、家族として暮らしていた猫への愛情からだとも言われています。

有名な歌川国芳の浮世絵の一つに、猫をはめるようにして仮名文字を描く「猫の当て字」があります。「なまず」「たこ」「かつお」「ふぐ」「うなぎ」の文字が確認されています。その描かれた猫達は大変に微笑ましく、そして歌川国芳の本領を発揮した素晴らしい作品です。

江戸時代の後期は、出版物などの検閲も厳しく人々が意見を言うには難しい世の中でした。その中で、歌川国芳は奉行所に目をつけられながらも浮世絵の中で猫達の力を借りて市井の人々の様々な気持ちを盛り込んでいたようです。

猫飼好五十三疋のグッズ

屋根の上の兄弟猫

猫飼好五十三疋の浮世絵を所蔵する事は難しいですが、猫飼好五十三疋の人気グッズで楽しむのはいかがでしょうか?

「猫飼好五十三疋」グッズをちょこちょこお使いになりたい方にはこちらがオススメです。

歌川国芳のネコ作品「猫飼好五十三疋」がハンコになって登場 | Cat Press

まずは銀行でも、荷物の受け取りでも使えるハンコです。日本橋と京を入れると55匹ですから、55種類の中からデザインを選ぶ事ができます。もちろん、全て制覇してしまう方もいらっしゃるかもしれませんね!

歌川国芳 『 猫飼好五十三疋 』 のマグカップ:フォトマグ*(浮世絵シリーズ) 熱帯スタジオ

歌川国芳 『 猫飼好五十三疋 』 のマグカップ:フォトマグ*(浮世絵シリーズ)
1,580円(税込)

商品情報
江戸時代の江戸にて活躍した世界的に有名な浮世絵師、歌川国芳( 1798~1861年)の絵、 『 其のまま地口 猫飼好五十三疋( そのまま-ぢぐち・みやうかいこう-ごじうさんひき ) 』 ( 嘉永元年:1848年 )で作った、マグカップ、フォトマグです。

毎日マグカップをお使いの方には「猫飼好五十三疋」全ての猫が印刷されたマグカップはいかかでしょうか?電子レンジでも食洗機でも使用が可能です。会社でお使いになったら注目の的になる事間違いがないですね!

風呂敷 猫飼好五十三疋 48cm チーフふろしき 綿100% シャンタン 日本製 ネコ むす美

風呂敷 猫飼好五十三疋 48cm チーフふろしき 綿100% シャンタン 日本製 ネコ
756円(税込)

商品情報
猫好きな歌川国芳の作品で風呂敷に仕立てました。東海五十三次に登場する宿場を猫に関するダジャレに置き換えたかわいい風呂敷です。

お弁当を包む時にも、お部屋に飾っていただいても様々な場面で活躍しそうな「猫飼好五十三疋」の風呂敷です。

KYUKYU スマホポーチ 歌川国芳 其のまま地口猫飼好五十三疋 プレーリードッグ(Prairiedog)

KYUKYU スマホポーチ 歌川国芳 其のまま地口猫飼好五十三疋
1,296円(税込)

商品情報
スマートフォンの収納ポーチ。マイクロファイバー製だから、収納した状態でキュキュッと揉むように拭くと画面の汚れが綺麗に落とせます。バッグの中で迷子になりやすいイヤフォンや充電コードなどの収納ポーチとしても便利なサイズ設計。

同じ布でもポーチになっていると使いやすいとお思いの方には「猫飼好五十三疋」ポーチはいかがでしょうか?
スマホ入れだけではなく、旅行等にも使えると思います。海外ではきっと目立ちますね。

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iPhone7/6S/6 ☆ cronos 手帳型スマホケース apple 歌川国芳 猫飼好五十三疋 日本画 浮世絵 iPhone7/6S/6/iPhone5/5S/5C/iPodTouch スマホカバー 印刷手帳 オリジナルデザイン スライド手帳タイプ 日本製
2,980円(税込)

商品情報
完全国内印刷 手帳型 スマホケース

こちらは魅力的な「猫飼好五十三疋」のiPhoneカバーです。カメラの穴が付いていないようですので、カメラをよくお使いになる方には向かないようです。そして、8と10には未対応ですのでご注意ください。

民芸竹うちわ 猫飼好五十三疋 網入 ねこ ネコ 東海道 歌川国芳 おしゃれ kimono いろは

民芸竹うちわ 猫飼好五十三疋 網入 ねこ ネコ 東海道 歌川国芳
648円(税込)

商品情報

毎年夏に、浴衣を着る方は必見の「猫飼好五十三疋」うちわです。後ろの帯に挟みお祭りにお出かけになるのもよし、うちわとしてのご使用も良しの見るだけでも楽しいうちわです。

「猫飼好五十三疋」ジグソーパズル

ちょっとジグソーパズルは苦手とおっしゃる方にも楽しんで遊んでいただける「猫飼好五十三疋」のジグソーパズルはいかがでしょうか?300ピースは時間がかかり過ぎず、されど物足りなさも無いピースの数だと思います。
上、中、下と分かれていますので、仕上げて壁掛けにする場合にも飾る場所を選ばない大きさですね。

  • キューティーズ 300ピース ジグソーパズル 猫飼好五十三疋 上 (歌川国芳)(26x38cm) キューティーズ
  • キューティーズ 300ピース ジグソーパズル 猫飼好五十三疋 上 (歌川国芳)(26x38cm)
    1,358円(税込)

    商品情報
    無類の猫好きだった浮世絵師・歌川国芳の究極の3部作をジグソーパズル化。 東海道五十三次の各宿場の名前に語呂合わせ (=地口) で猫の姿を描いたもの。

  • キューティーズ 300ピース ジグソーパズル 猫飼好五十三疋 中 (歌川国芳)(26x38cm) キューティーズ
  • キューティーズ 300ピース ジグソーパズル 猫飼好五十三疋 中 (歌川国芳)(26x38cm)
    1,358円(税込)

    商品情報
    無類の猫好きだった浮世絵師・歌川国芳の究極の3部作をジグソーパズル化。 東海道五十三次の各宿場の名前に語呂合わせ (=地口) で猫の姿を描いたもの。

  • キューティーズ 300ピース ジグソーパズル 猫飼好五十三疋 下 (歌川国芳)(26x38cm) キューティーズ
  • キューティーズ 300ピース ジグソーパズル 猫飼好五十三疋 下 (歌川国芳)(26x38cm)
    1,861円(税込)

    商品情報
    無類の猫好きだった浮世絵師・歌川国芳の究極の3部作をジグソーパズル化。 東海道五十三次の各宿場の名前に語呂合わせ (=地口) で猫の姿を描いたもの。

まとめ

浅草寺の猫

猫飼好五十三疋とは?江戸時代の猫と人気グッズについてお話をさせていただきました。

2014年に開かれた太田美術館の猫の浮世絵展に出かけた時、歌川国芳の作品を中心にした展覧会は連日大にぎわいでした。色彩の豊かな作品に触れ、国芳の猫への愛情を深く感じましたが、私自身はまだ当時猫を家族に迎えてはおりませんでした。

現在、家族に迎えた猫と関われば関わるほどたまらなくいとおしく、かけがえのない家族としての愛情を感じます。

沢山の猫を愛した国芳に、現代版「猫飼好五十三疋」を描いてもらうとどのような浮世絵になるのでしょうか、想像するだけで楽しくなりますね。

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