猫の口内炎!?経験した飼い主がオススメする「3つの大切なこと」

猫の口内炎!?経験した飼い主がオススメする「3つの大切なこと」

ある日突然猫を襲う口内炎。その時、いったい飼い主に何ができるのか!?この記事では、猫が口内炎になったときに飼い主にできること・実際に効果のあったことをご紹介します。口内炎の愛猫さんと暮らしている飼い主さんはもちろん、今は健康な愛猫さんの「もしも」のときにも是非参考にしてくださいね!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の口内炎の発覚

#口内炎を経験した猫#

我が家の愛猫が口内炎を発症したのは約3年前...
飼い主が気付いたきっかけは、恥ずかしながら獣医さんのひとことでした。

「口内炎になってるね。」と。
その頃愛猫は4歳で、マーキングに悩み去勢手術をしました。

ついでに、といっては何ですが歯石がついていたので麻酔するならと歯石とりも同時にお願いしていました。その時、最近ヨダレがひどいので診察もお願いしたんです。

まさか口内炎になっているなんて思いもしなかったです...ひと月ほど口臭が悪化しているくらいで元気でしたから。そこから飼い主と愛猫の口内炎との闘いがはじまります。

猫の口内炎に色々試しては治りかけたり…

#悩む猫#

病院で抗生剤を処方してもらい投与すること2週間。
愛猫の負担・ストレス、それにずっと抗生剤を続けるわけにもいかず薬は打ち切りました。
そこからは悪化すると抗生剤も処方してもらい、治まれば抗生剤ストップの繰り返し...酷いときにはご飯が食べられずに激ヤセもしました。

口内炎の原因になるような、元の病気もなく口内で繁殖する雑菌しか考えられないと飼い主はネットの検索魔になります。
信憑性の高そうな情報は試し尽くした飼い主・私だからおすすめできるものを、今日はいくつかご紹介したいと思います。

猫の口内炎にはちみつは効果あり!

薬と猫

ネットで猫の口内炎闘病ブログなどを拝見していてよく目にするのが「マヌカハニー」でした。
アレルギーや諸々の心配もあるので、まずは普通のはちみつを試してみたんです。
人の口内炎もはちみつを塗ると効果があるって昔から言いますしね。
結果から言うと、このはちみつがいちばん効果がありました。
大量に食べ過ぎると糖尿など他の病気も気になるので毎日2回、鼻の下にチョンとつけて舐めてもらいました。
もちろん、薬ではないので急速に良くなることはありませんが、しかし確実に改善されました。
ちなみにマヌカハニーですが、2回か3回舐めたところでものすごくドロリとしたヨダレを出すようになりました。
(好転反応ではないかという意見もあったのですが、怖くて続けられませんでした。)

猫にオーガニックフードを与える

薬と肉

お腹と口はつながっている、ということで食生活を見直しました。
市販の安値なフードは愛猫にとって不必要な原材料が多すぎるどころか、粗悪・危険なものが配合されていることもあるのです。
かさましされた栄養バランスの怪しいフードをやめ、無添加のオーガニックフードに切り替えました。
これも、切り替えてすぐに劇的に効果があるわけではりませんが、緩やかにでも確実に健康になっていっている感覚ですね。
最低でも3か月は継続していただきたいです。
...と、偉そうに書いていますが、オーガニックフードへの切り替えは知人からのおすすめでした。

猫の口内炎にサプリメント

薬と猫

口内炎の原因のひとつにビタミンB2不足もあります。
粘膜を守ってくれるビタミンAも不足しているかもしれません。
腸内細菌も増やした方が良いんです。

マルチビタミン系のサプリメントが便利

これら、ビタミン類をまんべんなく摂ってもらうにはマルチビタミン系のサプリメントが便利です。
ビタミンは、不足しているものがわかっていればそのビタミンを与えたいですが、特定は難しいですよね。
ビタミンは一緒に摂取することで初めて効果が発揮されるもの・効果が上がる栄養素があります。
その相乗効果を逃さないためにも単体ビタミンのサプリメントよりもマルチビタミン系を選んでくださいね。
特に口内炎をすでに発症してしまっている場合、完治はかなり難しいです。
症状に合わせて薬を併用するなど選びながら進めていきましょう。

まとめ 何よりも予防が大切

#健康な猫#

どの病気にもいえることですが、予防することがいちばん大切です。
口内を清潔にする(歯垢をそのままにしない・歯石に注意)、栄養バランスの良い食事を与えることで腸内環境を整え炎症を起こしにくくします。
また、口内炎の兆候は「口臭がきつくなる」「ヨダレが増える・色や臭いが変わる」「口元を気にする・頬あたりをしきりに掻く」「口周りを触られるのを嫌がる」「あくびの仕方が変わる」「食欲がなくなる・口にすると痛そうに吐き出す」など、こんなにも症状があります。
口の中をなかなか見せてくれない猫は、知らないうちに症状が進行してしまっていることが多いのです。
少しでもおかしな仕草をしたら確認する・病院に連れて行くなど早期発見・早期治療を心がけてくださいね。
口の中は普段は白に近いピンクからごく薄いピンクですが、炎症を起こしていると真っ赤になり、さらに酷いとボコボコと腫れています。
ヨダレが酷くなってくると口の周りが茶色く汚れたり、ネコニキビのようなものも発生します。
しっかり確認していれば必ずすぐにわかる症状ばかりなので、毎日よく観察して小さな異変にも気付いてあげてくださいね。

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