猫にとって飼い主はどのような存在なのか?
猫は人間を大きな猫だと思っている?
猫の行動を長期間観察した、ジョン・ブラッドショー氏(イギリスのブリストル大学)は
「猫は人間のことを『大きくて愚鈍な猫』と認識している」と発表しています。
理由としては
- 猫は相手が猫であっても、人間であっても、自身の行動に違いがない=猫は人間を自分と同じ猫だと思っている
- 猫は自分より格下の相手に擦り寄らない=猫が飼い主に擦り寄るのは、人間のことを愚鈍だと思いつつも、一定の敬意を払っている
が挙げられています。
猫と飼い主の関係はフラットな関係?
犬は生活の中で飼い主と主従関係を築いていくといいますが、猫にとって飼い主とはどのような関係と考えているのでしょうか?
猫にとって飼い主は上下関係というよりはフラットな関係。そして、甘えたい時には飼い主に母としての役割を求め、遊ぶときには兄弟としての役割を求めます。
猫は人の気持ちに寄り添うのか?
猫との共に長く暮らしていると「この子はこちらの気持ちを感じ取って行動しているのではないか?」と思うようなことがあります。
ある猫は飼い主が落ち込んでいると、傍にすり寄ってきたり、頭をこすりつけてきたり、まるで慰めてくれているかのような行動をし、また、ある猫はおもちゃを運んできたりすることがあるようです。
猫は飼い主の感情を理解しているのでしょうか?
猫の感情のメカニズム
海外の心理学専門サイト「Psychology Today」より、猫の脳の構造について以下のように発表がされています。
- 猫の脳の構造は人間の脳の構造に90%が似ている
- 中でも、大脳皮質が非常に発達している(※大脳皮質=知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司るといわれている)
- 猫の脳の構造は犬よりも2倍複雑な構造
この研究結果が示すことは、猫がとても感情が豊かであり、知能も高いということです。
猫は五感で感じ取る
猫の五感は人間よりも非常に優れています。周囲の気配を感じ取る能力が高く、周囲の様子の変化に対してとても敏感です。
いつもと違う飼い主の様子や声色、態度によって感情の変化を読み取ることができるのかもしれません。
まとめ
猫は飼い主を同じ猫として見ており、時には母猫に甘えるように、時には兄弟猫に接するように行動するのです。共に過ごしている期間にもよるとは思いますが、飼い主の様子や感情の変化に寄り添うことができるのです。
猫にとって身近な存在である飼い主の変化に気付き、「いつもの姿に戻ってもらいたい。」と、彼らなりの行動、愛情表現をしているのかもしれません。
猫も人間同様、それぞれの性格や個性があるため、飼い主に対する行動や表現方法は異なりますが、飼い主の気持ちに寄り添いながら生活しているといえるのではないでしょうか。
30代 女性 にゃコロ
お引っ越しして、少し経ってしまってからのタイミングでお迎えした事と、先住猫もいる分慎重に事を運びましたが、新猫が寄り添ってくれるまでには、やはり時間が掛かりました。
新居に入ってはじめの1週間は、部屋の片隅を拠点に、私に向ける不審な疑いの目。
どうしたら寄り添ってもらえるか考え、まずは家に猫自身の匂いが定着するのをひたすら待ちます。極力触らず、我慢。
10日目頃から、使いだしたのが、私の中では猫最強のおやつ、゛ちゅーる゛です。
はじめはスティックの端を持ちながら、徐々に持ち手の距離を縮め、隙を見て指先の匂いを嗅がせていきます。
時間は掛かったものの、今ではガッツリ一緒に寄り添って眠ってくれるまでに♪
疑いや、不信の目も解けて、ハッピーライフを送っています★
今でも、ちゅーるは愛猫御用達!
信頼を得るのには、慣れと、美味しいモノは、必須だと思います(^ー^)