水を飲むのはとっても大事!
猫の祖先は砂漠のような乾燥したところで暮らしていたので、猫はあまり水分をとらなくても生きていけるのだそう。しかし、猫だって水分をとらないと腎臓病、膀胱炎、尿路結石など様々な病気になってしまいます。夏は熱中症も心配です。水分、大事です。うちの猫には持病はありませんが、長生きしてほしいのできちんと水を飲んでいるかどうかには非常に神経を尖らせています。
うちの猫の最近の飲水マイブームは、洗面所にある洗面器か風呂場の蛇口から飲むこと。ごくごく飲んでくれるのはいいのですが、人間が留守だと洗面所や風呂場には行けないようにしているので、いつでもお水が飲める環境とはいえません。猫が寝ている部屋に置いてある水飲みも、あまり水が減っていないのも気がかりです。もしや最近あまり使ってくれていないのでは…?もうすぐうんざりするほど暑い夏。これは対策が必要だ!ということで、自動給水器を導入してみることにしました。
流れ落ちる水が飲める給水器
ペットセーフ「ドリンクウェル」シリーズの給水器を導入
「ドリンクウェル」はアメリカの「ペットセーフ」というブランドの給水器。水が湧き出るのではなく、流水が循環するタイプです。アメリカのとある獣医師さんが、自分の愛猫が蛇口から水を飲んでいる姿からヒントを得て開発されたそう。蛇口から飲むのが大好きなうちの猫にも気に入ってもらえそうです。
流水はおいしい?
流れる水は、溜まっている水より酸素を多く含んでいるそう。そして、水は酸素が多く含まれているほうがおいしく感じられるのだそうです。つまり流れる水は、ボウルに入っている水よりもおいしい!ということになります。蛇口の水が好き、という子が多いのは、それも理由のひとつなのかもしれません。
ドリンクウェルのしくみ
「ドリンクウェル」はいくつか種類がありますが、どれもポンプで水を汲み上げて上から流し、循環させるしくみになっています。さらに活性炭フィルターやスポンジみたいなフォームフィルターを使用していて、カルキ臭や細かなゴミを取り除き、水をおいしくきれいな状態に保てるようになっています。
酸素たっぷりのおいしい水をさらにおいしく。人間的にはとても良いように思えますが、果たしてうちの子は気に入ってくれるでしょうか…?今回は、新商品の「ドリンクウェル 3.7リットル ペットファウンテン」を試してみます。容量が少ない「1.8リットル」タイプもありますが、うちの猫は大きめサイズ(6.3kg)なので、大きい方にしてみました。ちなみにサイズは幅約32 cm×奥行き約29cm×高さ約19cm。奥行きは箱ティッシュと同じくらいでした。
いざ、使用開始!
セッティング
まずは組み立てます。パーツがいくつかあってちょっとひるみましたが、説明書を見ながらやれば難しくありませんでした。フォームフィルターの中にポンプを入れ、フィルターハウジングをセットし、コネクターチューブをセットする、ところがいちばんややこしいでしょうか。
電源をオン!
組み立てたら水を入れ、アダプターのプラグをコンセントに差し込みます。電源ボタンやスイッチはなく、コンセントに差し込めば動き出します。しばらく待つと、水が流れ出しました!
好奇心が強いうちの猫、さっそくチェックに向かいます。熱心にニオイを嗅いでいましたが、水は飲まず……。水がほしい気分ではなかったのかもしれません。しばらく待ってみることにします。
水量が調整できます
ところで「ドリンクウェル 3.7リットル ペットファウンテン」は流れる水の量を調整することができます。他の「ドリンクウェル」も水量を調整できるものはあるのですが、こちらは調整幅がかなり大きく、猫ちゃんの好みに合わせられそう。水量調節つまみは、タワーのてっぺんのフタを開けたところにあります。
中央にあるつまみを左にすると水が流れなくなります。完全オフ、といった感じでまったく流れなくなりました。つまみを逆時計回りに回していくと、だんだん水量が増えていきます。右にいくと水量が最大になります。
猫は飲んでくれるのか!?
昼に「ドリンクウェル」を設置し、夜になりました。猫はいつものように洗面所で水を飲んでいます。しかも人間が洗面器からすくった水が飲みたいという王様っぷりを発揮。これは、給水器、だめかもしれない…。悲しみに暮れていると、おもむろに猫が「ドリンクウェル」に近づいていきました。そして…
飲んだー!!タワーから流れ落ちる水をぺちゃぺちゃと飲んでくれています!かわいい!
下の水が溜まっているところからも飲んでいます!そのときの気分でどっちからでも飲めるというのはいいですね。それに、もし電源コードが抜けてポンプが止まってしまった、なんて緊急事態でもここから飲めるのなら安心です。
お手入れ方法は?
説明書には、活性炭フィルターは2〜4週間ごと、フォームフィルターは1〜2ヶ月ごとに交換してくださいとあります。フィルターは別売があるので、そちらを定期的に購入することになりますね。本体もずっと使っているとぬるぬるしてくるので、定期的に洗う必要があります。掃除の目安は明記されていませんが、なるべくこまめに洗った方がいいと思います。私は一日一回、水を取り替えるときに洗うようにしています。
また、ポンプに汚れが詰まると水の出が悪くなるので、ときどき(目安は1週間に1回)はポンプを分解して中を掃除するとポンプも長持ちするそうです。ポンプの中はこんな感じになっています!
まとめ
何日か使っていますが、特に不具合もなく快適に利用できています。モーター音がうるさいかもという心配もあったのですが、無音状態だと若干響くかなという程度で、テレビがついているとほとんど聞こえません。猫も気にしている様子はありません。お気に入りの水飲み場がひとつ増え、これで人間が留守にしていてもしっかりお水が飲めるはず。引き続き猫がちゃんと水を飲んでいるかチェックしつつ、夏を迎えたいと思います!