お伝えすることができたでしょうか。如何に下僕が謎に満ちた体勢で眠っているのかを…。
お嬢を支えさせて頂く左手なぞ、それはもうロボットダンスを踊るかのごとくの角度なのです。右手はお嬢が深い眠りに落ちるまで撫で続けなければなりませんし、トイレに立つなどもってのほか。スマホを触ることさえ許されません。
しかし、お嬢の暖かさとゴロゴロ音、そしてかすかに聞こえる鼻息を感じながらただただお嬢のことだけを考えて過ごすその時間は、下僕にとってこの上ない幸せでもあるのです。
翌日腕が上がらなかろうが、キーボードを打つその振動さえ痛みに変わる日があろうが…そんなことすべて大してことではないのです…。
作者:のの
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