お嬢が暮らす家の周りにはとにかく野良猫さんがたくさんいます。
日々、お気に入りの出窓から鳥や野良猫さんをご覧になっていることは存じていたのですが、ある時から全く同じ時間に待機するようになりました。
不思議に思った下僕がそーっとお嬢のお隣に失礼すると、目の前にお嬢と同じ茶トラさんが。
割と人通りもあるのですが、わざわざその場で毛づくろいをしたりお腹を出して寝転んだりする野良猫さん。
3日連続で見つめ合っているのに気付いた時は、お嬢はじめての恋か!?と家族会議も開催されたものです。いつの間にか家族が野良猫さんを「ロミオ」と呼ぶようになり、夕刻には「ロミジュリタイム」なるものが定着しつつあったのですが…。
約1週間後、お嬢は全く興味を示さなくなりました。申し訳なく思った下僕は、未だお嬢の代わりにロミオへ挨拶をする日々を過ごしております。
きょうも、お猫さまはいとおかし。の他の話を見る
作者:のの
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