お嬢は非常に我儘であらせられる反面、あくまでも「怪我をさせない」よう爪を立てず、甘噛みのみで制裁を加えられます。
しかし、何故かある「特定の人達」に対しては、特に何をされたわけでもなく、名前を呼ばれたり近づかれたりするだけで血をみるほどの制裁を加えられることがあるのです。
「相性かなぁ」「苦手なのかなぁ」くらいに思っていたのですが…以前、専属下僕が謝り倒すほどの暴力をお嬢から受けた知人A氏はこう言いました。
「大丈夫…フフッ…痛くないよ…。これもお嬢の愛だ。だって下僕(私)はしてもらえないでしょう…?」
こちらの血の気が引くほどのこの反応を見せられた時、気づいたのです。
「あぁ…。愛が重すぎるのだ…。」と…。
作者:のの
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