愛猫の気持ちがわからない…気持ちを理解してあげる方法5選

愛猫の気持ちがわからない…気持ちを理解してあげる方法5選

猫は表情から感情を推測することが困難です。また、感情表現そのものも人間とは全く異なるため、理解することは難しいでしょう。でも諦めないでください。コツを掴めば我々にも猫の気持ちに寄り添うことができます。今回はその方法についてご紹介いたします。

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愛猫の気持ちを汲むためにできること

退屈そうな猫

猫は人間のように言葉で想いを伝えることができません。そして、表情も人間のように豊かとはいえないため、猫の気持ちを理解することは容易ではありません。そもそも猫はなぜ表情が乏しく感じられるのでしょうか?

それは、人間のように表情筋が発達していないからです。ちなみに犬は、表情筋が発達しています。犬と暮らしていると、何となく想いが伝わってくるように感じられるのは、我々が無意識に犬の表情を読み取っているからです。では、表情が乏しい猫の場合はどのように想いを感じ取ればよいのでしょうか?

猫は、ボディランゲージを駆使して気持ちを伝えています。これは人間に対してだけではなく、猫同士のコミュニケーションツールとして使われている手段になります。つまり猫のボディランゲージ、いわゆる猫語を理解することで猫の気持ちを汲むことができるのです。愛猫の気持ちを知りたいと思ったら、次のような部分に注目してみましょう。

1.しっぽの動き

しっぽを立てる猫

猫のしっぽは、気持ちを表すバロメーターです。そして、しっぽの動きは比較的観察しやすいパーツになります。愛猫が今、何を思っているのかと気になる場合はしっぽの動きを注意深く見てみましょう。次に挙げるのは、しっぽが表現している気持ちの中で特に理解してほしいものになります。

しっぽを立てる

猫がしっぽをピーンと立てながら接近してくるときは、あなたに対して友好的な感情を抱いています。帰宅時にこの仕草を見せながら出迎えてくれるのは、まさに「おかえりなさい」と歓迎してくれているのです。これは、元々子猫が母猫に排泄を促してもらうためにしていた仕草です。

まだ身の周りのことが思うようにできない頃は、適切なケアを受けることで安心感を得ながら嬉しさを感じています。その名残りが、成長後もポジティブな場面で使われる仕草として残ったのです。幼い頃から人間と暮らす猫にとって、飼い主さんは母猫のような存在です。心から信頼し、身を委ねられるからこそしっぽを立てて歓迎して甘えてくれるのです。

激しく左右に振る

しかし、いくら心を許していても不機嫌になることはあります。そのサインがしっぽをバタンバタンと左右に激しく動かす行動です。この動きは、犬の喜びを表す行動に類似しています。だから、猫にこの行動が見られたときも、喜んでいるのだろうと誤解してしまうと怪我の原因になるのです。一緒に遊んでいるときや、抱っこをしている最中にしっぽを左右に振り、叩きつけるような動きを見せたら解放しましょう。ここで解放できないと叩かれたり、噛まれたりしてしまうのです。

小刻みに揺らす

この不機嫌を示す仕草と似た動きとして、小刻みにしっぽを動かすというものがあります。これは不機嫌ではないものの、やや複雑な心境を抱えているときに見せる仕草です。例えば考え事をしていたり、不安や緊張を抱えている状況です。この仕草をしているときは、無理に愛猫の体に触れないほうが無難です。

足の間に挟み込む

猫がしっぽで表現する気持ちの中で、最も伝わりやすい仕草は恐怖を表す仕草ではないでしょうか?しっぽを丸め、足の間に挟み込む行動からはポジティブな映像は浮かばないでしょう。身を縮めることで、防御の姿勢を取っています。保護したばかりの猫がこの仕草をしているときは、まだ人に対して恐怖心を抱いている段階です。また、家庭に馴染んでからもこの行動は意外と多く見受けられるものです。

例えば掃除機や、トースターなど野生での暮らしでは縁のない奇妙な機械と、それらが発する音は慣れることに時間がかかる場合があります。人間にとっては必要なアイテムであり、掃除をすることは愛猫の健康管理をするうえでも大切なものになります。慣れないうちは「掃除機かけるからね」「もうすぐ"チン"って音が鳴るからね」などと声をかけてあげましょう。これを繰り返すことで、飼い主さんの言葉自体が分からなくても、合図であることは理解できるようになります。

日常的に怯えることはストレスになり、改善されなければやがて、思わぬ病気を引き起こしてしまう可能性が考えられます。猫の気持ちを理解するためには、まずしっぽの観察からはじめましょう。

2.耳の動き

警戒する猫

耳の動きからも、猫の気持ちを読み取ることができます。猫の耳は、音を聞きとる聴覚が優れているだけではなく、機能そのものが画期的な構造になっています。冒頭で表情筋があまり発達していないと説明しましたが、猫の場合は耳の筋肉がよく発達しているのです。27個もの筋肉からなる耳は、ただ動かせるだけではなく、左右別々に動かすことが可能です。

さらにあらゆる方向に自由自在に耳を操り、音源を特定したり感情を表現しています。普段、何気なく見ている猫の耳も、その動きに着目することで自ずと想いに触れることができます。耳の動きから読み取れる感情をいくつかご紹介いたします。

耳が正面を向いている

自然な形で正面を向いている耳は、落ち着いている普通の状態です。まずはこれを基準にしましょう。このとき、耳の穴はやや外向きになっていることも目安になります。この状態から耳が立ったように見えるときは、興味深い音が聞こえているサインです。この状態では、耳の穴も外向きから正面に変わります。猫が、聞き耳を立てているというときはこの状態を指します。

耳が倒れている

やや寝かし気味の耳からは、不安という感情が表れています。そして、後ろ側に倒れているときは不安を通り越して恐怖心を抱いています。また、警戒しているとにも耳を後ろに倒します。この耳の状態がイカのシルエットを連想させることから「イカ耳」と呼ばれています。このイカ耳の状態でしっぽを足の間に挟み込んでいるときは、何かに怯えていると理解しましょう。

ちなみに犬の場合は、大好きな飼い主さんに声をかけてもらったり、褒められたりすると耳をペタンと寝せる仕草が見られます。猫でいうイカ耳のようにも見えますが、意味合いは正反対になります。犬との生活が長いと、先ほどの怒りを表すしっぽの動きと、この耳の動きは喜びと誤解してしまうことがあるので要注意です。イカ耳の場合は、後に説明する目から読み取れる気持ちからも切羽詰まったような状況を思わせるため、しっぽの動きよりも分かりやすいかもしれません。

耳がピクピク動く

そして、警戒心や不安感を表現する動きのように大きくはないものの、ピクピクと小刻みに耳が動くことがあります。これは、イライラしているときや欲求不満があるときに見せる仕草です。少々複雑で、神経質になっていることが窺えます。気持ちを宥めようと、撫でたり抱き上げることは避けたほうがよいでしょう。猫の体には触れずに、その原因を考えてみましょう。

猫の耳は我々に多くの情報を提供してくれています。人間は顔の表情から相手の気持ちを推測していますが、猫の場合は耳がその役割を担っています。愛猫の機嫌の善し悪しは顔ではなく耳に現れるのです。

3.目の動き

見つめる瞳

まるで水晶玉を連想するような澄んだ瞳も、猫の想いを反映させています。特に瞳孔の動きは気持ちを察するうえで注目すべきポイントになります。目は口ほどに物を言うといいますが、猫の瞳は様々な想いを物語っているのです。猫が瞳で語る想いに触れていきましょう。

目を細める

「目を細める」という慣用句がありますが、これは嬉しそうに微笑む様子を表現しています。猫が目を細める仕草も、この慣用句と同様の意味を持ちます。大好きな飼い主さんがそばにいてくれることに安心し、リラックスしている状態です。まるで微笑んでいるかのように見える表情からは、穏やかで幸せな暮らしぶりが窺えます。猫は表情が乏しいように見えますが、実はこれまでに紹介してきたような仕草を読み取っていると、何となく表情があるようにも見えてきます。言語によるコミュニケーションが図れない分、仕草や表情から気持ちを察することが重要になるのです。

瞳孔が大きくなる

猫の黒目が大きくなっている(瞳孔が大きい)ときは、興奮しています。人間の瞳孔は、明るさによって変化するだけで自在に操れるものではありません。しかし猫の場合は、明るさによる変化に加え気分を表すバロメーターの役割も果たします。この黒目が大きく見える顔は、どこか可愛らしく見えるものです。つい撫でたくなりますが、興奮している状態で触れようとするのは危険です。身を低くして爪を立て、お尻を浮かして左右に振る体勢になったら突進の合図です。至近距離でタックルを仕掛けられないように距離をとりましょう。猫の目の不思議は、瞳孔の動きだけに留まりません。

白目を剥いたような目

猫が睡魔に襲われているときに、白目を剥いているような顔を見せることがあります。よく見ると白目というよりも膜のようなものがあることに気づくでしょう。これは、第三の目と呼ばれる瞬膜です。瞬膜は人間には存在しません。よってあまり馴染みのないものになります。我々にはない瞬膜の役割は、眼球の保護です。縄張り争いが原因の猫の喧嘩はとても激しく、鋭い爪が猫の瞳に襲いかかってきます。その攻撃から大切な目を守るために瞬膜があるのです。

通常では見られない瞬膜が、気を許しているふとした瞬間に見えることがあります。このようにリラックスしていて、うたた寝をしている状況下で一時的に瞬膜が見えることは問題ありません。しかし、常に瞬膜が見えている場合は体調を崩している可能性があります。一度動物病院で診てもらいましょう。

ここで余談になりますが、人間が猫を愛おしく感じる理由は丸いフォルムと、顔の比率に対して目が大きいという特徴が関係しています。これらの特徴は、人間の赤ちゃんを連想させるのです。本来、人間には自分の子どもという概念を越えて「赤ちゃん」という存在を愛おしく思えることが本能に刻まれています。そして、赤ちゃんを連想させるような対象に対しても同様のはたらきを示すのです。猫の可愛いパーツのひとつがつぶらな瞳というわけです。この大きい目は柄によっても異なりますが、通常であれ左右で同じくらいの大きさに見えています。

左右で目の大きさが変わる

しかし、時々左右の目の大きさが変化することはないでしょうか?これは、不安を抱いているときの目です。一時的にこのように左右の大きさが変化して、半開きになったような目をしているときは緊張しているサインです。慣れない環境に移り住んできた場合や、人馴れしていない猫にも見られます。ただし日常的なものである場合は、猫風邪で目を痛めてしまったことが原因による後遺症のような理由からきていることもあります。

このように、猫の目からは感情以外にも体調の善し悪しを読み取ることができるのです。瞳の様子を注意深く観察することは、気持ちを汲むうえで大切になります。しかし一方で、猫は目をまじまじと見つめられることを苦手としています。それは、猫の社会では目を直視することが喧嘩を売る行為に相当するからです。完全に心を開いている愛猫の場合は大丈夫ですが、人馴れしていない猫から想いを感じ取りたいときは目を直視しないように配慮しましょう。

4.鳴き声

鳴く猫

これまでお伝えしてきた猫語は、非言語的なコミュニケーションでした。猫は人間の言葉こそ話しませんが、鳴き声というコミュニケーションツールを持っています。しかし、猫が鳴くのは親子・きょうだい同士のように関係に限定されます。これは、厳しい野生の世界をたったひとりで逞しく生き抜くための知恵です。

食料が豊富にある場所で、「ここは獲物が豊富だなぁ」「ご飯ちょうだい」などと鳴き声を発してしまったら、たちまち争奪戦になってしまいます。まだ他の猫に穴場を知られていない場合は、なるべく知れ渡ることを回避します。だから、野生を生きる猫は鳴きません。その猫が人間に対して鳴き声を発するのは、人間を真似ているという説があります。

言葉の意味は理解できなくても、人間が声によるコミュニケーションを図っていることは理解しています。よって、安全な室内で暮らす飼い猫は積極的に鳴くのです。ノンバーバル(非言語的)コミュニケーションよりも、さらに一歩人間に寄り添ったコミュニケーション方法を猫も模索しているのでしょう。環境の変化を苦手としながらも、適応能力が高いといわれる所以がこの行動にも現れています。猫が鳴いて訴えている事柄は次のようなものがあります。

ニャー

人間の子どもが言葉を覚える過程で、四足動物は皆「ワンワン」と表現します。そして、さらに成長すると猫は「ニャーニャー」と表現するようになります。この表現にもある鳴き声は、まさに猫の代表的な鳴き方です。これは、単に挨拶をしているだけの場合もありますが、飼い主さんに対して要求があるときにも使われます。「お腹空いた」「ご飯ちょうだい」など、人間さながらに言葉で訴えているのです。これは分かりやすい表現です。しかし言語よるコミュニケーションでも、猫の場合は難解なものがいくつかあります。

喉を鳴らす

まずはゴロゴロと喉を鳴らす行動です。これはもはや言葉というよりも仕草に近いものです。この行動はリラックスしていて、飼い主さんに甘えているときに見られます。子猫時代に母親の母乳を飲みながら、「ちゃんと飲んでるよ」と伝達する手段として用いられていたものです。この名残りが、飼い主さんへの甘え行為のひとつとして残ったものになります。

音声のない鳴く仕草

次に、猫が時々見せる声にならない声を発しているように見える行動です。確かに口の動きは鳴き声を発しているものの不発に終わってしまうことがあります。これが頻繁に見られると、声が出なくなってしまったと心配になるでしょう。しかし、心配はご無用です。これは「サイレントニャー」と呼ばれるもので、究極の甘えを意味しています。

声にならない声とは、人間の聴覚では聞き取れないだけで猫同士であれば聞くことができます。よって、実際にはれっきとした鳴き声なのです。これは母子のコミュニケーションに用いられていました。空腹を訴えたり、はぐれてしまった際に小声で母親を求める手段としてサイレントニャーを活用していたのです。

聴覚が優れた猫には聞き取れる音声であっても、広範囲には聞こえないため、天敵や子殺しを目的としているオス猫に悟られずに済む画期的な方法になります。飼い主さんに対してサイレントニャーで呼びかけてくれたら、喜びましょう。生の音声を聞き取ることができないのは残念ですが、本当に大好きな相手にしか見せない特別な鳴き方なのです。

クルル

さて、ここまで説明してきた鳴き声や仕草はよくあるものでした。ここでひとつ、不思議な鳴き声にスポットを当ててみたいと思います。それが「クルル」という鳴き声です。これは個体差があり、一度も聞いたことがない方もいらっしゃるでしょう。一部の猫が暇を持て余しているときやや、気合を入れるときに発する声です。このクルルの後には突然走り出すという行動が見受けられます。

若い猫の場合は、エネルギーが有り余っている可能性があります。余分なエネルギーはストレスの原因になり、それを解消するために走り回っているのです。これは、遊びに誘うチャンスです。猫じゃらしで遊んだり、おもちゃを投げたりして一緒に楽しみましょう。

ウー、シャー

猫の鳴き声で忘れてはならないのは、警戒を示す声です。猫がウーと唸り声を発したり、シャーと口を大きく開けてきたら怒っているサインです。これらの鳴き声を発しているときは、余程のことがない限りはそっとしておくことがベターです。無理に触れようとすると、確実に怪我をします。

人間とは大きく異なるものの、猫にも様々な鳴き声によるコミュニケーションが存在します。飼い主さんに対して鳴き声によるコミュニケーションが多く見られる場合は、それだけ飼い主さんへの関心が強いのでしょう。鳴いて甘えてほしいと思う方は、こちらも積極的に愛猫に話しかけてあげましょう。

5.行動

転がる子猫

猫の心の声は、行動にも現れます。普段何気なく見ている愛猫の行動には、意外と多くの想いが隠されています。行動を注意深く観察することは、単に気持ちを察するだけでなく、健康管理をするうえでも重要になります。一見何を表現しているのか理解しにくい猫の行動をいくつかご紹介いたします。

鼻をつける

我々が気を緩めていると、愛猫が鼻をつけてくるキスのような行動を取ることがあります。これは猫流の挨拶です。警戒心が強い猫にとって、至近距離で顔を近づけることは相当な覚悟を決めています。つまり、心を許した相手にしかできない行動なのです。挨拶という意味もさることながら、愛情表現でもあります。

手や顔を舐める

愛情表現には、人間の手や顔を舐めるという表現方法もあります。これは親しい間柄で行われるグルーミングで、自分以外の対象を毛繕いしてあげる行為になります。これを自分自身に対して行われる毛繕いであるグルーミングに対してアログルーミングと呼ばれています。猫は人間を、体は異様なほど大きく成長したのにも関わらず猫らしい身のこなしを知らない不器用な猫として認識しています。

よって、身の周りのお世話をしてくれる気の利く優しい猫(飼い主さん)に感謝を込めて毛繕いをしているのです。通常、アログルーミングではお互いに毛繕いをしてあげます。愛猫がグルーミングをしてくれたときは、こちらもお返しをして喜びを伝えることで、愛猫にも愛情を伝え返すことができるのです。しかし、さすがに猫を舐めるわけにはいきません。そこで、愛猫が日頃から撫でられて喜ぶ場所を撫でてあげましょう。

毛繕い

猫が自分自身毛繕いをしているのは、単に綺麗好きだからではありません。不安や緊張を抱えているときに、気持ちを切り替えて落ち着きを取り戻そうとしていることがあります。このときのグルーミングで特徴的なのは、同じ場所にこだわって毛繕いをしていることです。満遍なく毛繕い身なりを整えるのではなく、一部に固執している場合は、ストレスを感じていないかよく観察してみましょう。

あくびをする

ストレス関連の行動としてあくびをすることも当てはまります。猫は単純に眠いときや寝起きにもあくびをしますが、それだけではありません。飼い主さんに叱られてしまったときにもあくびをします。叱られるというシチュエーションに対してこのリアクションは、人間社会では絶対に許されません。しかし、猫の場合はこれが反省を表しているのです。にわかに信じ難い行動ですが、「ごめんなさい。もう許して」と訴えています。

ここで誤解からさらに激しく叱ってしまうとストレスを感じ、こだわりの強い毛繕いへと発展します。一歩間違えば、ストレスをから愛猫が病気になってしまう可能性があります。さらに何があっても許されない行為ですが、感情的になって手を上げてしまう可能性も考えられます。これだけは理性を持ってコントロールするようにしましょう。そして、反省している仕草が見られたらそこで全てを終結するようにしましょう。

お腹を見せて転がる

猫が叱られてしまう原因のひとつが、飼い主さんの邪魔をする行為です。邪魔を回避するためには、猫の遊んでほしいというサインを見逃さないことが大切です。そのサインは実にユニークで、お腹を見せてゴロンと転がります。他にもありますが、最も大きなアクションとして今回はこの仕草に注目します。猫は警戒心が強い動物であるが故に、急所である腹部はあまり晒すことがありません。そのような部分を見せられるということは、愛猫にとって飼い主さんが信頼できる相手であることを示しています。この行動が見られたら、お気に入りのおもちゃで遊んであげましょう。

じっとして動かない

以上のように一つ一つは些細な行動でも、その理由を掘り下げてみると奥深い猫の気持ちが見えてきます。愛猫の想いに応えるためには、行動が意味するものを把握し、よく見ることが重要です。猫はよく寝る子を意味する「寝子」が語源という説があります。しかし、食事も排泄もせずに眠り続けていることは不自然です。特に若い猫がこれらに加えて全く遊ばない場合は要注意です。体調不良の可能性が高いので、一度動物病院で診てもらいましょう。

猫の仕草で天気を予想?

空と猫

幼児向け音楽番組で歌われている「ニャニュニョのてんきよほう」では、猫の仕草から天気を読みとっています。この歌で表現されているように、しっぽを立てているときは晴れ、爪を研ぐと曇り、顔を洗うと雨が降るのでしょうか?残念ながら、猫の仕草から天気がわかるということ自体は科学的に証明されていません。しかし、的中率は実証されていないものの、この歌からはいくつか興味深い猫の特徴を捉えることができます。それは、次のようなものです。

しっぽを立てることは喜びのサイン

猫がしっぽを立てる行為は、喜びを表していると先の項目でも説明いたしました。歌中で「しっぽを立てたらいい天気」と歌われているのは、猫がひなたぼっこを好むこと、しっぽを立てるという行動が機嫌が良い状態を天気と結びつけているのです。我々も春の穏やかな陽気や、秋晴れの日は過ごしやすく気分が良いでしょう。猫の機嫌が良くなる感覚と、我々が感じる気分の良さにはどこか共通するものがあります。しかし雨こそ降ってはいないものの、どんよりとした曇天では何となく憂鬱な気分になります。猫にもそのような感覚があるのでしょう。

気分転換に爪を研ぐことがある

猫が爪を研ぐ理由には様々なものがありますが、気分転換を目的としていることも理由の一つとして当てはまります。つまり曇天の憂鬱さを紛らわし、リラックスするために爪を研いでいるということです。

猫のヒゲは湿度や気圧の変化に敏感

そして、雨の日は気圧や湿度が変化します。猫のヒゲは平衡感覚を保つ役割の他にも、これらの変化を敏感に感じ取る役割も担っています。日頃、猫を観察する中でこれらの行動を天候の変化に当てはめたのです。この歌では天気予報として歌われていますが、実際には行動の多くが、天候が変化した後のものになります。

よって猫の行動から、天気を予測することは難しいのかもしれません。それでも、猫の特徴をよく捉えたこの歌は、猫好きのお母様とお子様が一緒に楽しめるコミュニケーションツールとしてこれからも歌い継がれていくことを願います。

猫は地震を予知して行動する?

上を見る猫

さて、予測といえば、猫は地震を予知できるのではないかと取り沙汰されています。震災や自然災害後に、今思い返してみると愛猫の様子がいつもとは異なっていたと感じている飼い主さんが、大勢いらっしゃいます。この噂は、アメリカの軍で19世紀から研究されているほど有名な通説になります。自然災害が起こる前兆を思わせる行動は、次のようなものがあります。

  • リラックスしていた猫が突然ソワソワする
  • 飛び跳ねる、走り回るなどの奇怪な行動
  • 怯えるように周囲を観察しているなど

これは多頭飼育や猫カフェのように、単体ではなく集団で猫が生活している環境においても、一斉に同様の行動が見られたようです。突然このような行動をとり、驚いているところに揺れが発生したという報告があります。これらの奇怪な行動と地震の関係は、古くから研究されてはいるものの、未だに解明はされていないのが現状です。しかし、いくつかの仮説が立てられています。その仮説は次のようなものです。

地震の前兆を予知する?仮説

  • 電磁波を感じ取っている
  • 猫の優れた聴覚や嗅覚が関与している

地震が来る前兆として、特殊な電磁波を感じ取っているという説があります。これは、猫に限らず人間を含めた多くの動物に備わった能力とされています。しかしながら全ての人が感じ取れるものではありません。一部、敏感な体質な人においては地震の前に頭痛や耳鳴り、めまいなどが出現することがあります。よって、猫だけに特別な能力があるとはいえません。

恐らく人間よりも感覚が鋭く、敏感に感じ取ることができるのかもしれません。また、猫は人間よりも張角や嗅覚が発達しています。人間には感知できない自然環境における些細な変化にいち早く気がつけることが推測されます。ひとつ興味深いことに、この予知能力は飼い猫よりも野良猫に多いという特徴が見られます。野良猫の場合は、厳しい環境の中を生き抜かなければならないため、野生の本能を強く残しているのかもしれません。

何れにしても、猫に見られる不可解な行動が確実に自然災害の前兆を表しているという確証はありません。それでも、感覚が人間よりも鋭い動物であることを踏まえ、突発的に様子がおかしいと感じたら用心するに越したことはないのでしょう。

まとめ

かんぱち

猫は人間の言語こそ話すことはありませんが、ボディランゲージによって多くのことを語っています。猫語を理解すると、猫も意外とお喋りな動物であることに気がつくでしょう。猫語や行動から愛猫の想いに触れることで、ますます絆が深まるでしょう。

親しい間柄に多くの言語は必要ないのかもしれません。大切なことは相手の立場に立って考え、気持ちを汲み、そして受け止めることです。これは実行するとなると、言葉でいうほど簡単なことではありません。

人間には複雑な感情があること、言語というツールを頼りにしてしまうことなどが邪魔をするのです。しかし、猫と接していると心が豊かになったと感じるのは共通の言語を持たず、心を通わせられるからなのかもしれません。

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