愛猫のために作った手作り『鶏皮のパイ』
鶏皮をフライパンで油を使わずに炒ると、こんがりとした「油かす」と100%の鶏油ができます。
この鶏油でポテトやナス、きのこを炒めると大変美味しいおつまみができます。そこで残った鶏皮の「油かす」もなかなか、捨てたものではありません。
我が家ではたまに、細かく刻んで猫にもあげています。脂質が多いので、与えすぎは禁物ですが、お皿に入れてやると大喜びでズドズドと足踏みしながら食べています。
夏も終わりに近づき、そろそろ秋の気配がしてきました。鶏肉をベースに、夏野菜のカボチャと秋の味覚のきのこを鶏皮で包んたパイはいかがでしょうか。
猫のための鶏皮のパイのレシピ
材料(1~2食分)
- 鶏皮 適量
- 鶏肉(ササミor胸肉) 10g
- カボチャ 5g~10g
- きのこ 5g
カボチャやきのこはお好みの量で結構ですが、刻んだときに小さじ1杯程度を超えないようにして下さい。
作り方
① 鶏皮以外を蒸します。
② 鶏皮をひも状に刻み、小鉢の底を使って編みます。
④ 耐熱皿にひっくり返して形を整え、オーブンやグリルで鶏皮に火が通るまで焼きます。
⑤ お皿に載せ、しっかり冷まして完成です。
愛猫の反応は!?
実際に食べてもらいました。
待ちきれない!と激しくおねだり鳴きしながらお皿に突撃です。なんなら焼き始めた時からずっと鳴いていました。
折角だから、と猫用テーブルに乗せたのですが、こうなることは薄々わかっていたような気がします。
…汚くてすみません。激しい弱肉強食の幼猫期を送ったため、いまだにお気に入りの食べ物は、咥えて隅っこで独り占めしたがる系にゃんこです。このパイは塊に見えて、中身はホロホロに刻んであるため、咥えてダッシュした途端にこのような有様に。
改めて、お皿に戻して再スタート。飾り付けに置いたカリカリフードそっちのけで、パイの中身に夢中になっていました。
まとめ
焼くと鶏皮が収縮するので、鶏皮を編むときは、巻き付けて包むのに使う”編み残し”を長めに取って下さい。
今回は、単に私が"カゴを編みたかった"だけで、食べる側の猫にとって、そこはあまり重要ではありません。面倒でしたら具材をまとめて、鶏皮ひもをグルグルっと巻きつけてフライパンで焼いたっていいんです。それはそれで可愛く仕上がります。
猫は完全肉食動物。本来ならカボチャやきのこは必要のない食べ物です。
消化吸収はできませんが、食物繊維は体の中を通り過ぎていく過程で余分なものを絡めとり、ミネラルやビタミンは腸内細菌を活発にする働きをします。
積極的にあげる必要はないけれど、欲しがるなら、たまには取り入れてみても悪くないかも…というおやつ向きの食材と言えるでしょう。
最近の研究では、猫の舌は複数のアミノ酸を感知する受容体を備えていて、きのこの旨味を味わえている可能性も高いのだとか。きのこパスタを作り始めるたびに、ざわつく愛猫を見ていると信憑性が感じられます。
いずれも猫が食べても差し支えのない食材を使用していますが、万が一、食後に「かゆがる」「嘔吐」「下痢」などの異常が見られた場合には、ただちにかかりつけの動物病院を受診して下さい。
また、どのような食材でも、猫によってはアレルギーの可能性があります。初めて与える食材の場合は、少量から始めて様子を見るようにしましょう。
特に子猫やシニア猫、持病のある猫や食事療法中の猫に手作りおやつを与えたい場合は必ず、事前に獣医師にご相談下さい。
おやつは心の栄養食、毎日の暮らしにささやかな喜びを添えるものです。「よく加熱する」「細かく刻む」「量をあげすぎない」この3つを守って、健やかなおやつタイムをお過ごしくださいね。