引っ越し後に猫が鳴くのはストレス?
引っ越し後に猫が鳴く原因は、ストレスと大きく関わりがあります。 また、引っ越しによるストレスを感じてる時、猫の鳴き声にいつもと違う特徴があります。まずは、引っ越しによるストレスについて詳しくお伝えしていきます。
引っ越しは猫にとって大きなストレス
猫にとって引っ越しは大きなストレスとなります。猫は神経質で繊細な性質があり、環境の変化に弱いためです。猫によっては平気な子もいますが、ビクビクする子がほとんどです。
特に猫は縄張り意識が強く、室内飼いの場合は家の中が縄張りの状態です。その環境が引っ越しによってガラリと変わるので、縄張りをまた一から築きあげないといけないこともあり、猫にとって大きなストレスとなるのです。
また、引っ越しは業者の方など知らない人達が何度も出入りをします。 荷物を運ぶ音も大きく、猫は恐怖を感じてしまうのです。環境が変わることと、引っ越し中の知らない人達や大きな音、それらが猫にとって悪影響となりストレスになります。
猫はストレスにより死亡することはありませんが、ストレスが原因で病気になり、その病気によって死亡することがあります。ストレスは自律神経の乱れや免疫力の低下など、健康にも悪影響を及ぼすのです。
引っ越しでストレスを感じている猫の鳴き方
ストレスを感じている猫の鳴き方は特徴的で、なかなか鳴き止まずに鳴き続けることが多く、不安を感じると高い声で鳴きます。
中でも引っ越しによるストレスで猫がする鳴き方には、叫ぶように鳴く、「アオーン」と鳴くなどがあります。
猫が「アオーン」と鳴くのは「やめて!」や「助けて!」などSOSを出している場合。通常だとお風呂に入れられるなどの、嫌なことをされるときにこの鳴き方をすることがあります。
引っ越しの後には、鳴きながらウロウロするなど、特に夜中の飼い主さんが寝た後で、落ち着かない様子が見られることがあります。鳴きながら歩き回るのは新しい環境に不安を感じているせい。大声で鳴きながら歩き回っている様子は見ているだけでも辛いものですし、飼い主さんの不眠や近所迷惑も気になる困った行為なので、対策してあげたいですね。
ただし鳴きながらウロウロしている場合は、遊び足りなくて不満を感じている時もあります。夜中に活動をすることが多い野良猫の気配や鳴き声に反応して鳴き出した可能性もありますので、よく様子を見てみましょう。
また「グゥ」と鳴いたり、鳴きながら噛むのは、甘えている状態です。引っ越しによるストレスではないので心配いりません。
猫の鳴き声はその時の気分によって変わるので、覚えおくと役に立つでしょう。ちなみに、「ギャーオ」と悲痛な叫びのような鳴き声がした時は、体のどこかに痛みを感じていることが多いので注意してください。
引っ越しで猫が夜鳴きするようになった時の対策
引っ越し後に猫が夜鳴きをするようになった場合は、対策をして改善ができます。 毎日夜鳴きをされると寝不足になってしまうなど、飼い主さんにとってストレスですよね。また、アパートであればご近所に迷惑をかけてしまうことも心配です。今まさに猫の夜鳴きに困っているのであれば、さっそく対策をしていきましょう。
夜鳴きは新居に慣れれば収まる
引っ越し後に猫が夜鳴きをする原因はストレスです。前述しましたが猫は環境の変化に敏感なので、住環境が変わるとストレスを感じるのです。つまり、新しい環境に慣れていないことが原因でストレスとなっているので、猫を新居に慣れさせることができれば夜鳴きは収まります。
一般的に猫が新居に慣れるのは1〜2週間と言われていますが、あくまでも目安なので、楽観的な猫や神経質な猫など個体差によって鳴き止む期間が変わります。1日でも早く猫の夜鳴きを止めたいと考えているのであれば、猫を新居に慣れさせましょう。
ここからは猫の新居に慣れさせる方法や夜鳴き対策をお伝えしていきます。
夜鳴きの対策①飼い主のニオイが付いたものを置く
飼い主さんのニオイは猫にとって安心するアイテムです。そのため、慣れない環境で不安を感じる猫のために、着古した洋服など飼い主さんのニオイが付いたものは猫に必要です。ケージやベッドなどに置いてあげるのがおすすめです。
夜鳴きの対策②前の家で使っていた猫用品を置く
前の家で使っていた猫用品を置いてあげるのもおすすめです。エサ皿やトイレ、ベッドなどの馴染みのある物には自分のニオイがついているので、飼い主さんのニオイと同様、安心するのです。ちなみに、前の家で使用していたカーテンやソファー、カーペットなどにもニオイが染み込んでいるため、そのまま使うことで猫にとって落ち着くアイテムになります。もし買い替えたい場合は、猫が新しい環境に慣れてからの方が良いでしょう。
夜鳴きの対策③静かな環境づくり
猫は静かな場所でリラックスすることが好きです。新居でストレスを溜めさせないために、猫がリラックスできる環境を作ってあげましょう。音に敏感なので、猫の落ち着ける場所は部屋の隅や人通りの少ない場所、外の音の入って来にくい所など、物音がしない静かな場所に作るのがおすすめです。
夜鳴きの対策④慣れたおもちゃで遊ぶ
新居で不安な猫には、前の家で使っていた慣れ親しんだおもちゃで遊ばせましょう。 引っ越しをしたついでにおもちゃを新しく買い換えるよりも、慣れ親しんだおもちゃで遊ばせる方が猫にとって安心だからです。ベッドやエサ皿と同様、買い換えたい場合は猫が新居に慣れてからがおすすめです。
夜鳴きの対策⑤叱らない
猫が夜鳴きをしていても叱らないようにしましょう。猫は新しい環境で心細くて不安な気持ちになっているので、怒鳴ったり叱ったりしてしまうのは良くありません。叱るよりも、上記で紹介した対策を実践し、猫を新居に慣れさせることが大切です。
引っ越し後に猫が鳴くのを防ぐ!注意すること
新居で猫が鳴くのを防ぐためには、引っ越し前に注意することがあります。いくつかあるため、1つず詳しく紹介していきます。
使用済み猫砂は捨てないで!
引っ越しする前に注意することは、使用していた猫のトイレも猫砂を捨てないことです。使用済みの猫砂には猫のニオイが強くついているので、不安な気持ちを取り除き、安心させることができるからです。新居で不安な気持ちを取り除いてくれる重要なアイテムなので、使用済み猫砂は捨てないようにしましょう。
使い慣れた猫グッズをすぐに取り出せるようにしておく
慣れたニオイに安心する猫のために、新居に引っ越した際には猫グッズをすぐに取り出せるようにしておく方が良いです。新しい環境は不安が大きいので、慣れ親しんだグッズはすぐに必要になります。そのため、猫のお気に入りのおもちゃや毛布などのグッズを、まとめて準備しておき、荷ほどきの最初に広げられるようにしておくことが大切です。
引っ越し当日もストレス対策をしておく
猫が新居で鳴かないように、引っ越し当日からストレスをなるべくかけないようにしておきましょう。引っ越し当日は人の出入りなども激しいため、猫が驚いて慌てることがあります。猫にストレスとなるので、引っ越し当日はバルルームやトイレなど人が通らない静かな場所に隔離してあげましょう。隔離する際は、猫のニオイのついた毛布、寝床、トイレなどを設置しておくようにしてください。また、脱走しないよう窓を閉めるのも忘れないようにしましょう。
まとめ
猫が新居に引っ越した時、不安で鳴いてしまうことは多くあります。 猫にとって慣れない環境はストレスとなるので、飼い主さんが対策をしてあげる必要があります。猫が鳴いているからといって、叱ったり怒鳴ったりするのではなく、ストレスを取り除いてあげることが一番大切です。引っ越し前から使っている猫グッズやカーテン、カーペット、ソファーなど、猫の慣れ親しんだ物を使って猫を安心させてあげてください。