猫が喉を鳴らす理由
猫はこんなに身近で、ゴロゴロ音も良く聞く音なのですが、まだまだ謎が多く隠されています。猫が喉を鳴らす理由は、いくつかあると言われています。本当の所は猫に聞いてみないと分かりませんが、もし猫が人間の言葉を話せたとしても、「そういうものだから」などと言った、若干冷めた答えが返ってきそうな気もします。
猫が喉を鳴らすメカニズム
猫がどのように喉を鳴らすのか、ですが、実は未だにはっきりとしたメカニズムは分かっていません。一般的に言われているのが、「喉頭の筋肉の収縮により声帯が振動する説」です。
ですがこの説にも否定する実例があるので、やはり本当の所は分かっていません。ゴロゴロ音は呼吸とは関係なく鳴らす事が出来、鳴き声を出しながら鳴らす事も出来ます。
猫が喉を鳴らす時は、相手がいる時だと言われています。相手の気を引いて何かを伝えたい時に、喉を鳴らしているようです。ですから、猫1匹でいる時には、鳴らしていないのです。
また、一生のうち、一度も喉を鳴らさない猫もいるようです。ですから、愛猫がゴロゴロいった事がなくても、異常ではないのです。
ちなみにゴロゴロ音の周波数は25〜150Hzで、猫が聞き取れる周波数は45〜65000ヘルツなので、もしかしたら鳴らしている当人は聞こえていないかもしれません。
音が聞こえなくても振動は伝わっているので、喉を鳴らしているというのは認識していそうです。猫はこんなにも身近なのに、何とも不思議な生き物ですね!
猫が喉を鳴らす時のゴロゴロ音の種類
猫が喉を鳴らす理由は、いくつかあるようです。
「ほ〜」リラックスしている時♪
1番良く聞かれるのが、リラックスしたり満足していたりする時に喉を鳴らすゴロゴロ音です。撫でて貰ってゴロゴロ、飼い主が側に寄るとゴロゴロ、抱っこするとゴロゴロ・・・と「幸せ〜嬉しい!」などの感情を表現しているのでしょう。
猫は言葉こそ話ませんが、全身で感情を表現する動物です。何となく感情が伝わってくるのも、猫の魅力の一つですね!
リラックス効果は猫だけでなく、人間にも意味がある音と言われています。ゴロゴロ音には、聞いた人間もリラックスさせる力があるようです。元気がない人の側に寄り添って、喉を鳴らす事もあるとか・・・。確かに、愛猫のゴロゴロ音を聞いていると、気持ちが落ち着いてくる気がします!寄り添ってくれない時には、こちらから愛猫の元へ出向きましょう!(笑)
「コレして!」要求している時
ご飯などを要求する時は、ゴロゴロ音が若干高くなる事が研究で分かりました。ゴロゴロというよりかは「ピロピロ」の方が近いかもしれません。愛猫がピロピロいっていたら、何かしらの要求をしている時ですので、願いを叶えてあげる必要がありそうです。甘え上手で困っちゃいますね!
「ヤバ〜(汗)」ピンチの時
緊張する場面や病気などで苦痛を感じている時、死期が近い時にも喉を鳴らします。周りに苦しさを訴え、助けを求めているのかもしれません。あまり喜びそうにない場面でゴロゴロ鳴っていたら、猫がピンチだと感じている、という事です。
病院で診察中などは仕方ありませんが、可能な限り、原因となっているものを取り除いてあげたいところです。余談ですが、猫がゴロゴロいっていると、獣医師は心臓の音が聞こえず、困るそうです。
出産後の母子間でのやりとりの為
産まれたばかりの子猫は目が見えませんし、音もあまり聞こえていません。そんな時、母猫は側にいる事を子猫に伝えるため、喉を鳴らすのです。喉を鳴らす振動で、コミュニケーションをとっています。
生後2日目になると子猫も喉を鳴らすようになるので、母猫に向けて「ココにいるよ!元気だよ!」と知らせているようです。ゴロゴロ音で始まる母子間のファーストコンタクト、いかにも猫らしいと言えば、猫らしいですね!
まとめ
猫が喉を鳴らす不思議、解消されましたか?幸せな時に鳴らすのかな、と思ったら、実は様々な場面で鳴らしているのですね。知らなかったら、本当は猫が苦痛を感じている時でも、「幸せ」なのね、と解釈してしまいそうです。
ゴロゴロ音だけでなく、猫が醸し出している雰囲気からも、察してあげると良いですね!猫は不調を隠す傾向にありますが、きっと何かしらのサインを出しているはずです。ゴロゴロ音とうまく付き合って、猫の本心を見抜けるようになれば、上級飼い主になれるかもしれません!!