野良猫が家に入ってくる理由は?トラブルを避ける適切な対策

野良猫が家に入ってくる理由は?トラブルを避ける適切な対策

野良猫がなぜか家に入ってきて困る、野良猫によるトラブルを抱えているという方に向けて、野良猫が家に入ってくる理由と侵入によって起こりうるトラブル、野良猫を敷地に入れないための対処法をまとめました。

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野良猫が家に入ってくる理由

野良猫

猫はそれぞれに自分の縄張り(テリトリー)を持っています。

すみかを軸として、ホームテリトリー(餌場や睡眠など生活するエリア)とハンティングテリトリー(狩りを行うエリア)に別れるのですが、自分が居付く場所に関しては危険性や餌の有無などあらゆる面でしっかりと吟味しています。

基本的に野良猫はかなり警戒心が強いので、軒下や玄関くらいならまだしも、自分より何倍も大きい人間がいる家の中に自ら入ってくる事はまれでしょう。

しかし、元々飼い猫で野良になってしまった人懐っこい子や、自分に好意的にしてくれる・餌を与えてくれる人間がいると分かると家の中に入ってくる場合もあります。

また、発情期などにメスを求めてやってきたオスが敷地に入ってきてちょっかいをかけようとするケースも見られ、様々なトラブルにつながる事もあるので注意が必要です。

野良猫に食べ物をくれる人がいる

一度餌をあげた猫がその後も顔を出しにくるという経験がある方もいるかもしれませんが、猫は餌をもらえた事による成功体験から「ここに来れば餌をもらえる」と認識してしまうのです。

もしも自宅で猫を飼われている方であれば、餌の匂いにつられて家に入り込もうとしてしまう可能性もあります。食べる物を自分で調達しなければならない野良猫にとって、餌を与えてもらえる場所は貴重な活動拠点になるでしょう。

ご近所で餌を与えている家があれば、そこと同じ感覚で餌をもらいにきてしまう事もあります。

野良猫にとって快適な住みかや休憩場所がある

野良猫は私たちが思うより過酷な環境下で生きていて、雨や風が強い日でも何とか凌いでいかなければなりません。

そこで、雨風が入らず何かあった時にはすぐに逃げることができる納戸や縁の下など、猫にとって快適で休息できる場所があると人が住んでいる敷地内でも堂々と入ってきて休んでいたりします。

夏は日陰になり涼しい場所、冬は防風できて暖かい場所があったら、野良猫の休憩処になっているかもしれませんよ。

また、餌の時と同様に一度野良猫を家の中に招き入れると、味を占めて何度も入りたがったり玄関前で鳴いたりする事もあるようです。

家でメスの猫を飼っている

野良猫が家に入りたがる理由の1つとして、発情期に入ったオスの猫が自分の縄張り内でメスの猫を探している場合があります。

もし自宅や近所の家で避妊前のメスの猫を飼育している場合は、相手を探し求めるオスがメスの猫の匂いにつられてやってきて、自宅の敷地内に侵入されることも。発情期の猫は独特の鳴き声や外壁などに尿をかけるスプレー行動が見られるので、思わぬトラブルにつながりかねません。

元飼い猫で人に懐いている

冒頭でもお伝えした通り、野良猫は非常に警戒心が強く、家に入ったとしても軒下や玄関口までで逃げてしまうのがほとんどです。

もしも、警戒心が薄く家の中まで上がり込んでしまう子がいるのであれば、元々人に飼われていて何らかの理由で野良猫になってしまったパターンが考えられます。

  • 捨てられてしまった
  • 脱走してしまった飼い猫
  • 近所で放し飼いをしている猫
  • 自治体で管理されている地域猫

これらの猫は人馴れしている場合が多く、人懐っこい子もいるので、すんなり家に上げてもらった経験が元でとなって家の中に入りたがる事があります。

人間が移動すると野良猫がついてくる理由にも、人馴れしているかどうかは大きく関係します。

野良猫が家に入ってくることで起こるトラブル

草むらを歩く猫

野良猫が家に入ってくる理由が分かったところで、野良猫が家に入ってきた事で起こりうるトラブルを4つ紹介します。

  • 庭などに糞尿をされる
  • 敷地内で子猫を産んでしまう
  • 家の前に居ついてしまう
  • 感染症の原因になる可能性がある

まず1つ目のトラブルですが、猫の糞尿は非常に臭く、ニオイもなかなか落ちず被害を訴える方が多いです。また、猫の習性でプランターや畑の土を掘り返してしまうトラブルも起こっています。

2つ目のトラブルは、敷地内で猫がいつの間にか子猫を産んでしまっているケースです。餌付けされていても不妊手術まではしてもらえない野良猫が多くいます。

3つ目のトラブルは、野良猫が家の前にいるパターンです。一度どこかで家に上げてもらった可能性があります。ただ家の前にいるだけでなく入れてほしいと鳴く事で、近所迷惑になってしまうケースも。

最後4つ目のトラブルは、猫が感染源となる感染症の危険性です。室内飼いの猫がいる場合、野良猫が家の中に入ってくる事があると野良猫が猫風邪や寄生虫を持ってきてしまう事があります。

さらには猫ひっかき病など人間に感染する病気にも注意が必要です。

野良猫が家に入ってくる理由に応じた対処法

座る猫

野良猫が家に入ってくる事は様々なトラブルを引き起こしかねないため、あらかじめ野良猫が入ってこないような対策を行う事が重要です。

対策をする上で大切なのは、「猫が快適だと思えない場所にする」事。野良猫が家の中や敷地内に入ってきてしまう理由を元に、私たちが取り組める対処法について解説します。

  • 食べ物をむやみに与えない
  • 出入り口を塞ぐ
  • 飼い猫や野良猫自身の不妊手術を行う
  • 猫が嫌がる音やニオイで警戒させる

これら4つの対処法について、それぞれ見ていきましょう。

飼わない猫には食べ物を与えないようにする

家に野良猫が入ってきた時、可愛さのあまりつい食べ物を与えてしまいそうになりますが、飼わない猫に食べ物を与えるだけで管理しないのは無責任な行為となります。

単身世帯ならまだ自分が気をつければ良いのですが、家族の中の誰かが餌を与えてしまって居付くようになるケースもあるため、餌や食べ物を与えるのであれば責任を持って面倒を見るよう伝えるなどして、全員で注意を払ってください。

自宅に家猫がいる場合は、飼い主の目が届く屋内で給餌し、食べ終えた後に容器を放置せずすぐに片付けましょう。

猫の出入り口を塞ぎ通れないようにする

家の中に入ってくる野良猫を減らすためには、猫の通り道や出入り口を塞いでしまうのが有効です。

  • 猫が飛び越えられない高さの柵を立てる
  • 猫の爪が引っかかる、目の細かいネットを敷く
  • トゲトゲの猫よけシートを置く
  • トゲのある植物や枯れ枝で塞ぐ
  • 足に付きやすい灰や炭粉を撒く
  • 土のある場所に砂利や軽石を敷く
  • ガサガサ音が出るアルミホイルを置く

猫に入られたくない花壇や畑、敷地内の通り道に上記の方法を用いて対処しましょう。排泄物による被害をより抑えたい場合は、簡易的な猫トイレを作成して置いておくのも一手です。

大きめのプランターや箱の中に猫が掘れるような土を入れてください。排泄物の処理を定期的に行う必要はありますが、大切な畑や花壇への被害は多少抑えられます。

メスの猫は避妊、オスの猫は去勢をする

もしメスの猫を飼っていて、かつ不妊手術がまだであればできるだけ発情期が来る前に行いましょう。メスを求めてやってくる野良猫の抑止になるため、オスのスプレー行動などの被害を抑える事ができます。

大きな音が出るものや猫が嫌いなニオイで遠ざける

猫は耳が良く大きな音が苦手なので、野良猫が「ここに来ると嫌な思いをする」と認識させましょう。

あらかじめ缶の中に小石やコインなどを入れ、音の出る状態にしてから家の中に入ってきた猫の近くに投げる方法や、センサーによって音が出る機械を取り付ける方法が有効です。缶を投げる際は、猫に当たらないように注意してください。

また、猫が苦手なニオイを利用して遠ざける方法もあります。猫が嫌がるニオイは、ハッカ、柑橘類、コーヒー、ローズマリー、ゼラニウム、ユーカリ、酢、唐辛子、ニンニク、玉ねぎ、ドクダミなど。

ハーブを庭に植えたり、食材であれば細かく刻んだものを撒くと言った方法で猫を近づけさせないようにしましょう。

この方法を取る場合は、雨天時などに効果が下がる他、毎回同じニオイだと猫が慣れてしまうかもしれないので、定期的にニオイの種類を変えるのがおすすめです。

まとめ

座って目を閉じる猫

今回は、野良猫が家に入ってきてしまう理由、野良猫が家に入る事で起こるトラブル、家に入ろうとする野良猫の対処法について紹介しました。野良猫の縄張りには住みかと狩場があり、餌が定期的にもらえたり快適な環境の場所だったりすると居付きやすくなります。

野良猫が家に入る事で、排泄物のニオイ・敷地内での出産や育児・鳴き声・感染症罹患などのトラブルが起こる可能性があるため、猫よけシートや柵などで出入り口を塞ぐ、猫の嫌がるニオイ・大きな音で遠ざけるなど「ここは安心できない」と学習させて侵入を防ぎましょう。

もし飼っている猫が不妊手術前のメスの場合は、メスの匂いにつられたオスが来てしまうので、できるだけ発情期前の避妊をおすすめします。

通常、野良猫は警戒心が非常に強いですが、元飼い猫や迷い猫など人馴れしている猫は、ひとたび人間に好意的にされると「ここに来れば餌がもらえる、安心できる」と思ってしまいます。

飼うつもりがない猫には餌や食べ物をむやみに与えないように注意してください。この記事が、野良猫によるトラブルを最小限にとどめるための参考になれば幸いです。