猫がカカカと鳴く理由とその動画

猫がカカカと鳴く理由

• 猫が獲物を見つけた時の期待やフラストレーションの為
• 猫のアドレナリンが出ているから
• 猫がハンティングをする時、鳥のものまねをしているから

愛猫が窓から外を見て、「カカカ」と鳴いている事を、聞いたことはありませんか？

猫がいつもの「ニャー」という可愛らしい鳴き声ではなく、歯を打ち鳴らし、「カカカ」という変わった鳴き声を立てることがあります。

この、猫が「カカカ」と鳴く事を日本では「クラッキング」と呼ばれる事があります。英語では、「チャッターリング（Chattering）」と呼ばれます。

猫が「カカカ」と鳴く事にはいくつかの理由があると考えられています。一体それにはどのような理由があるのか、見ていきましょう。

猫が「カカカ」と鳴く理由～期待やフラストレーション～

室内で猫を飼っているとたまに、窓の外に小鳥や何かの獲物を見つけてカカカと猫が鳴くことがあります。この時

「すぐ近くに獲物がいる！捕まえられるかも？」

という期待か、

「捕まえられそうだけど窓があって捕まえられない…」

というフラストレーションによって、カカカと鳴いているのではないか、と考えられています。

アドレナリンの影響で猫が「カカカ」と鳴いている

猫が「カカカ」と鳴く理由としてあげられている理由の一つに、猫の体内でアドレナリンが分泌される事で、カカカと鳴くのではないかといわれています。

確かに、獲物を目の前にした猫は瞳孔が開き、興奮状態になります。それによって大量にアドレナリンが分泌され、その影響によってカカカと鳴くことに繋がっている、というのも、考えられなくはありません。

ハンティングの為

興味深い説の1つに、猫が獲物の鳴き声を模倣してカカカと鳴くのではないか、というものがあります。

一般的な猫でも狩猟本能は残っているので、窓の外にいる鳥達の鳴き声に合わせて、カカカという鳴き声を上げ始める、と言われています。

実際に野良猫がカカカと鳴き獲物の鳴き声を模倣する事で、狩りに成功する例は多いようです。

これはブラジル、アマゾン森林でフィールドワークを行っていたある科学者グループの報告ですが、ピエタマリン猿の群の鳴き声をレコーディングしていた際にヤマネコが姿を表し、「猿の鳴き声を真似し始めた」というのです。これは、ヤマネコが模倣するという最初の実例となりました。

他のネコ科の動物は「カカカ」と鳴かない

しかし全ての猫が、カカカという鳴き声を上げる訳ではありません。同じネコ科の生き物でも、ライオンやトラはこのような鳴き声は上げない、と言われています。

猫がカカカと鳴いている動画

愛猫がカカカと鳴いた所を聞いた事がない、と飼い主さんもいらっしゃるでしょう。ご参考の為、猫がカカカと鳴いている様子を撮影した動画を、いくつかご紹介します。

鳥を見てカカカと鳴く猫

どうやら、窓の外に鳥がいるようです。可愛らしく3匹並んで座っていますが、3匹共口をパクパクしながら、カカカという鳴き声を立てています。

鋭い視線が印象的ですね。猫が並んで座る様子はとても可愛らしいのですが、猫の中では実は鳥を捕まえようと構えた、野性スイッチがONになった状態のようです。

日常のちょっとした時間にも、猫の本能は見え隠れしているのですね。

生後9ヶ月のカカカ

ベランダに留った鳥に対してカカカと鳴く、生後9ヶ月の猫の様子です。ちょっと可愛らしい鳴き声になっています。

まだ子供の猫とは言え、生後9ヶ月ともなれば立派なハンターです。ベランダでくつろぐ鳥の姿に、狩猟本能がかき立てられているのでしょう。

レーザーポインターにもカカカ！

足長マンチカンのウニちゃんは、レーザーポインターに対してカカカと鳴くそうです。必死の表情が可愛いです。瞳もまん丸になって、ヤル気満々です！！

まとめ

猫が「カカカ」と鳴く理由についてご紹介しました。

猫のカカカには、様々な理由が考えられています。個人的には、狩りのための模倣とする説が、1番しっくりと来る気がします。

猫が、カカカと鳴く事以外にも、威嚇の際に上げる「シャー」という声も、ヘビの模倣だと言われています。実はモノマネ上手な、猫なのかもしれません。