ペットとの共生大学22年4月開校|殺処分ゼロの一歩先へ!保護活動が不要な社会を目指して

分け隔てなく誰でも学べるよう受講料は無料

飼い猫・飼い犬と上手に共生していくためのノウハウを学べるオンライン市民講座「人と動物の共生大学」が2022年4月に開校されます。

同講座を運営する「人と動物の共生センター」は、飼い主向けの犬のしつけ教室やペットの後見人サービスなど、人とペットが円滑に暮らしていくために必要な学びの場やサービスを提供するNPO法人です。

来年4月に本開校となる「人と動物の共生大学」は、人とペットが一緒に暮らすうえで起こる社会問題を解決するための知識を身に付け、その先の活動につなげていくことを目的とする無料のオンライン市民講座。

現在はオンラインコミュニティとしてプレオープン中です。

誰もが分け隔てなく学べるようにというコンセプトから受講料はすべて無料となっていますが、プレオープン中の現在すでに学生や一般の飼い主、獣医師やトレーナー、ライター、コンサルタント、士業、研究者など年齢・職種を問わず様々な人が参加しています。

また、運営資金はふるさと納税を利用した寄付により賄われており、現在も絶賛募集中です。

保護活動だけでは十分ではない真の意味での動物との共生

「人と動物の共生センター」の奥田順之代表によると、今回この市民講座を立ち上げた理由として、以下のような背景があると言います。

近年では各地域の保護団体などが犬猫の殺処分問題に熱心に取り組んでおり、その甲斐あって実際に「殺処分ゼロ」を達成する自治体も見られるようになってきました。一方で保護施設には保護猫、保護犬が溢れており、その数は増えるばかりです。

この原因として、保護しなければならない犬猫が増え続けていることが挙げられます。

保護しなければならない犬や猫をこれ以上増やさないためには、単に保護活動を行うだけではいけません。

一般の飼い主の啓発や飼育困難となる可能性の高い高齢飼い主のサポート、TNR(捕獲して去勢・避妊手術を行い元の場所に戻す)活動をはじめ、様々な側面から問題解決に取り組んでいく必要があるのです。

奥田代表は、ペットに関する社会問題を解決するためのこうした様々な活動を一人でも多くの人に学んでほしいと考え、今回「人と動物の共生大学」の設立を決めました。

犬や猫と共生するために必要なことを学べる無料市民講座。ペットを飼っているかどうかにかかわらず、動物のために何かしてみたいという方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。