新潟県の防災訓練でペット避難所を初めて設置、理想の避難所とは?
犬や猫などのペットを飼っている方は、災害が発生し避難が必要になった場合にペットをどうしたらよいのかという問題を抱えています。
避難所ごとにペットの受け入れ体制は異なりますが、飼い主さんとペットが同じ空間で過ごせないというケースが多いようです。またペット不可の避難所もあるなど、ペットを連れての避難にはまだまだ課題が多いといえるでしょう。
そのような中で、新潟県三条市にて行われた豪雨災害を想定した総合防災訓練では、ペットを連れて行ける避難所が国内で初めて設置されました。
このニュースを受け、猫の飼い主さんにペットと避難所で過ごすとして、「どのような形の避難所が理想的か」をお聞きしました。寄せられた理想のプランをピックアップしてご紹介します。
「区切りや仕切りが欲しい」など空間に関するコメント
今回最も多く寄せられたのが、「区切り・仕切りが欲しい」といったコメントでした。避難所生活でペットにストレスがかかってしまったり、他のペットやペットを飼っていない方とのトラブルが発生したりしないように、ある程度スペースを区切る必要があるという声が多く見られました。
ペット避難所ではペットの種類や性格、ペットを飼っている人と動物が苦手な人など、様々なペットと人が集まることを考慮して上手に区画整理をする必要がありそうです。またペットは家族の一員なので、家族みんなで一緒に過ごせることを重視している方もいらっしゃいます。ペットを含めた家族だけで個室を利用できるというプランを理想としている方が多いようです。
「ペットの健康・安全」に関するコメント
避難所生活でペットが健康を損ねたり、大きなストレスがかかってしまったりすることを心配している飼い主さんからは「一日中ゲージに入れっぱなしでは可哀想」「ペットが遊べるようにしてほしい」といったコメントが寄せられました。また「脱走対策をして欲しい」という声もあがっています。
避難所で普段通りの生活を送ることは難しいですが、できる限りペットが安心して過ごせる環境を整えるための配慮が重要になりそうです。「区切り・仕切り」に関するコメントで要望が多かった飼い主さんとペットの個室を実現できれば、猫がゲージの外で過ごすことも可能になりそうですね。
「その他」のコメント
多くの人が集まる避難所では、ペット連れでも他人に迷惑をかけないようにしたいという飼い主さんが多くいらっしゃいました。「ペット連れの人とそうでない人で避難所を分けるべき」という意見も寄せられています。
愛猫の性格を考えると他人との共同生活が難しい、犬と猫それぞれの性質に合わせた配慮が必要になるなどの問題点もあがっています。
まとめ
猫の飼い主さんに理想とする避難所のプランをお聞きした結果、空間の仕切り方やペットが安全で快適に過ごせる環境を整えること、他人に迷惑をかけない配慮を重視している方が多いということがわかりました。
愛猫のストレスにならないために、そしてトラブルを避けるために、家族とペットだけで使える個室が欲しいという声が多いようです。
理想の避難所の実現や、全てのペットと飼い主さんが安全に避難できる方法を確立するには問題点もまだまだありますが、災害時に犬や猫などペットの安全も守られる仕組みが整っていくことを願いましょう。
「仕切りや個室空間になっていて、ペットのストレスが少なく過ごせる場所。」