災害時にペットの安全を確保する「ペット同伴避難」、猫の飼い主さんは避難に向けて準備をしている?

災害から愛するペットの命を守る「ペット同伴避難」への備えを!

日本では台風や豪雨などの水害、地震などの災害が多く発生しています。東日本大震災のような大規模な災害をきかっけに、防災意識を高めた方も多いでしょう。

ペットの飼い主さんは自分の防災だけでなく、家族の一員であるペットを守るための備えも大切です。飼い主さんと愛猫や愛犬が共に安全を確保するには、ペット同伴避難が必要となる場合もあるでしょう。

いざという時にペットを連れて迅速に避難できるように、ペットの食事や生活用品を用意しておくといった事前準備が重要です。

実際にペットを飼っている方は、災害時に備えて何らかの準備をしているのでしょうか?猫の飼い主さんを対象に「ペット同伴避難に備えてどのような準備をしているのか?」質問してみました。

準備をしている飼い主さんのコメント

災害発生時にペットと避難することを想定して準備をしていると回答した飼い主さんは、主に「ペットフード」「ケージ・キャリーバッグ」「ペットのトイレ」など、猫の生活に必要な持ち物を用意しているようです。

49歳 女性/会社員(広島県)
「ペットの非常食やトイレ関連の買いだめ。 ただし賞味期限もあるので、随時買い足ししている。」
42歳 女性/会社員(青森県)
「フード、軽量タイプの猫砂、水、キャリーバッグ、リード、食器、ビニール袋」
42歳 男性/会社員(北海道)
「車で寝泊まりしようと考えている」

いざという時にペットフードの賞味期限が切れていたら困るので、定期的に買い足ししてしっかり災害に備えている飼い主さんもいらっしゃいました。避難所ではペットの行動が制限されるので、リードやケージも必須でしょう。

また車内や庭の簡易シェルターで愛猫と過ごすなど、避難所以外での避難生活を検討している方もいるようです。

準備をしていない飼い主さんのコメント

災害に備えて特に準備をしていないという飼い主さんや、必要性をあまり感じていないという飼い主さんも少なくないようです。

49歳 女性/無職(茨城県)
「特に準備はなし。何があっても自宅にいるしかないと思っている。」
56歳 女性/会社員(沖縄県)
「避難しなくて良い場所に住んでいる」

ペットの防災に無関心というわけではなくても、災害が発生しても自宅から離れるつもりがないため準備が必要ないと感じている飼い主さんや、避難の必要がない安全な場所に自宅があるという飼い主さんもいらっしゃいました。

まとめ

猫の飼い主さんに質問をした結果、ペットとの同伴避難が必要になった時のために、しっかり準備をしているという飼い主さんもいれば、災害への備えは特にしていないという飼い主さんもいることがわかりました。

ペットの飼い主さんは、大切なペットを置いて避難することができずに危険があっても自宅にとどまってしまったり、一度は避難所に行ってもペットが心配で自宅に戻ってしまったりすることが珍しくありません。それが原因でペットだけではなく、飼い主さんの命も危険にさらされてしまうことが問題となっています。

またペットを連れて避難所に避難する「同行避難」はできても、飼い主さんとペットが同じ空間で一緒に過ごせる「同伴避難」はできないという避難所が少なくないのが現状です。ペットは屋外で過ごさなくてはならないというケースもあり、避難所でのペット受け入れ体制は万全とはいえなさそうです。

どうしても災害発生時はペットよりも人命救助が優先されるので、ペットの安全を確保するために飼い主さんはできる限りの備えをしておきたいところですね。持ち物を準備する以外にも、ペット同伴避難が可能な避難所を調べておいたり、避難生活に備えてリードをつけたりケージの中で過ごしたりする練習をしておくとよいでしょう