この度、ねこちゃんホンポの読者さんから「愛猫と引っ越した時の体験談」を投稿して頂きました!
引っ越しを決断した理由や、それに伴った苦労、現在猫ちゃんはどのような様子なのか?などを伺いました!
「猫は家に懐く」といわれるくらい、住んでいる場所に愛着を持つ生き物。転勤や結婚などライフスタイルの変化が理由で引っ越しする予定がある方にとって、飼っている猫がストレスを抱え込まないか、暴れないかは心配なところですよね。
今回の体験談では、愛猫と引っ越しをした先輩飼い主さんたちの「こうすればよかったな」といった反省点や「このおかげでスムーズだった!」という工夫点なども紹介しています!ぜひ、大事な愛猫ちゃんと引っ越す際の参考にしてみてください♪
1人目の投稿者:うみのるり(50代・女性)
我が家のスイは、生後2か月のときにペットショップから迎えた、立ち耳のスコティッシュフォールドです。やってきた当初は可愛すぎて「こんなにかわいい生き物が世の中にいるのかぁ!」と感動しました。
現在は我が家で暮らしていますが、もともと息子がペットショップから迎えた子のため、息子が家を出る際は我が家から引っ越し、さらに息子が別の家に引っ越すなどがあり、2歳半ですが合計3回引っ越しを経験しています。
最初の引っ越しは、物の移動を先に済ませていたので、キャリーで運ぶだけでした。広いおうちから狭いおうちになったので、なかなかおうちに慣れずいつも息子が使う鏡の後ろに隠れていました。
次に息子がまた引っ越すことになりましたが、その際も一度我が家にお預かりしてから、家が整ってからスイを連れていくことにしました。
引っ越しでばたばたしていると、逃げてしまったり、ついうっかり重い荷物の下敷きにならないとも限らないからです。我が家は特殊なやり方なので、預け先がない方はケージを用意して安全を確保してから、引っ越した方がいいかもしれません。
家が整った状態で、新しい家に行ったスイは、においのついたものは設置されていて、配置を少し覚えるだけでくつろいでいました。
スイからしたら、引っ越したというより「なんか家の配置変えた?」という程度の変化だったのかもしれません。もしくは、ちょくちょく息子の仕事の都合で 我が家を行ったり来たりしてお泊りしているので、また移動するのかぁくらいなのでしょうか。
猫は変化に弱いといいますが、その子の性格にもよるみたいです。変化に強いスイは、どこへ行っても我が物顔でのしのし歩いています。
2人目の投稿者:みーすけ(30代・女性)
引越し。人間にとっては作業は大変だけど家を移り変わるという意味では心機一転、気分転換、ステップアップなどポジティブな面を思い浮かべることも多いでしょう。
でも、猫にとってはそうではありません。「猫は家につく」そう言われることも多いように猫は住まいに愛着をもつので家が変わることは大きなストレスです。
私も保護猫の”すけまる”を一人暮らしで飼っていましたが、コロナ渦でリモートワークや家の状況など色々な環境が一変し、実家に戻ることにしました。
すけまるはとってもお利口な子で一人暮らしの家でもほとんど粗相や悪さもしない子だったので、「家が変わっても大丈夫かな?」と思っていました。
いざ家具などの引越しが終わりケージにすけまるを入れると、何か感じ取ったのでしょう、大鳴きです。鼻の頭に大汗をかきながら鳴き続けました。心が痛かったです・・。
自宅につくと、新居のパトロールはおろか、物陰やたんすに入ってしまって出てきてくれません。おびえたとき特有の黒目を大きくしたおびえた顔で何時間も出てきてくれません。
家族もすけまるに会いたがっていたので、声をかけたりごはんを持っていっていたのも逆効果でした。あんなに食いしん坊のすけまるがごはんも水も飲まずにいるので心配で仕方ありません。でも猫に無理強いは禁物。落ち着くまで放置しておくこととしました。
午前中いっぱいが経った頃、ささーっと出てきました!でもそれは場所の移動。隠れ場所の移動です。結局日中は一日出てきてくれず夜になり近くに大好きなごはんと水を置いて寝ることに。朝起きるとごはんが少し減っていたのでほっとしたことを思い出します。
ストレスからか鼻にもできものができたことも。病院に連れていって検査したところ病気ではなさそうだったので、ストレスがかかって免疫が落ちているかもとのこと。話せない分、身体に支障でるくらいストレスをかけていたのです。ごめんね、すけまる。
鼻のできものは2週間ほどでおさまりましたが、びくびくしながら過ごす・・そんな日々がしばらく続きました。毎日少しずつ少しずつ・・気長に・・。家で普通に過ごせるまでは1ヶ月ほどかかったでしょうか。今思い出しても可哀想なことをしたなと思います。
色んな場面で気を付けたのが「安心するニオイを与えてあげる」ということです。
トイレも砂をきれいに入れ替えたいところでしたが、今までの砂を一部残しておいて新しいものと混ぜること、ごはんの入れ物もあえて洗わずにいたこと、お気に入りの毛布やおもちゃをいろんな場所に置いておいたこと。猫は周りのものの変化にとっても敏感です。
家が変わることだけでもストレスなので変えなくてもいいものはできるだけ変えずにいてあげるようにしてください。そして、慣れるのを急かさないこと。人間のペースで考えてはいけません。猫のペースで、ゆっくりゆっくり、気長に見守ってあげてください。
人間と同じく猫にとってもストレスは万病のもと。できるだけストレスがかからないようにするのがベストです。引越しを予定しているなら引越し後に猫を迎えるなどできる限り引越しは避けてあげられると良いですね。
猫も家族の一員です。話せない猫の気持ちをこちらが汲み取りながら一緒に暮らしていきたいです。
3人目の投稿者:にゃんこ番長(40代・女性)
昔から「犬は人につき猫は家につく」といわれるように、猫ちゃんはどちらかというと引っ越しは苦手というイメージがあると思います。猫は環境の変化に慣れるまでに時間が掛かる動物なんです。
しかし、猫によっては引っ越しだって大丈夫な子もいます。
我が家の猫様アンジェレッタちゃんは大丈夫なタイプの子でした。アンジェレッタちゃんは今年で11歳になりますが、私の個人的な都合で今までに6回も引っ越した事がある強者。まさしく「引っ越しの達人」なんです。
アンジェレッタちゃんは元々人見知りの無い好奇心旺盛な性格です。そのおかげで引っ越し先でもすぐに順応してくれて、本当に助かりました。勿論、引っ越す時は必ず猫基準で物件を選んだり、移動したらまずは猫用スペースを最優先ですぐに確保したりと、毎回出来る限りの工夫はしています。
新しい引っ越し先ですぐに順応してくれている様に見えますが、多少は環境の変化に対してストレスはあるだろうと思っています。ストレス軽減の為にも私が引っ越してから必ずしている事で1番効果的だと思う方法を紹介します。
それは、荷ほどき完了して空にした段ボール箱を各部屋に暫く置いておくという方法。猫ちゃんは段ボール箱好きな子が多いですよね。うちのアンジェレッタも大好きです。箱を見るとまずは中に入らないと気が済まないようですぐに入ります。
段ボールを置いてあげる事で中に入って身を隠せるので落ち着けますし、遊ぶ事でストレス解消になります。大体1ヶ月掛けて、段ボールの数を減らしていき、最後は1番気に入ってる段ボールだけを残して、あとは捨てちゃいます。段ボール作戦、おススメです。
ちなみに我が家は賃貸なので、今年中にまた引っ越す予定です。いい物件が見つかればいいな。次の引っ越しでも段ボール作戦でアンジェレッタちゃんに慣れてもらうつもりです。
4人目の投稿者:M・S(40代・女性)
初めての猫との引っ越しはわからないことだらけでした。なぜなら保護猫として譲渡されたばかりだったからです。ほとんど車に乗せたことがなかった事も心配の種でした。
引っ越ししたのはちょうど2匹に我が家に迎えた猫が生後2ヶ月になったころ。県内の引っ越しでしたが車でも2時間かかる距離だったため「休憩時間はどうすれば良いか?」「移動の間、本当にたちは無事なのか?」など、猫たちの安全面について不安を感じていました。
猫の譲渡を仲介してくださった保護団体の方が「困ったことがあればいつでも連絡下さいね」と声をかけてくれたのを思い出してさっそく相談。心配事もとても親身にアドバイスをしてもらえました。
「車で移動する場合でもその日は炎天下でなければ、猫たちを少し待たせて買い出しに行く程度なら大丈夫です。心配であれば、車の窓を少し開けておくとか日よけを乗せるなどもいいですよ。」と教わりました。
荷物の引っ越し自体は引越し会社のトラックに任せました。残りの小さい荷物や引っ越しギリギリまで使う荷物は、猫たちと自家用車で移動することになりました。キャリーケースに入れた2匹は幼くニャーニャー鳴く段階でもなかったため、運転中も静かで後部座席に置くと様子が分かりませんでした。
「もし苦しそうにしていたらどうしよう。」といった風に心配に思い、30分に一度ぐらいの頻度で停車して猫たちの様子を覗いていました。
猫たちは元気そうでしたが、とても大人しくもあり、道中ずっと心配でした。途中でコンビニに行き、子猫用のエサを小さいカップに入れて、食べるかどうか様子を見たりしましたが、興味を示してはいるものの2匹とも車の中では食べませんでした。
ペットシートにトイレをした形跡がなかったことで、さらに心配になりました。ケースの中では2匹とも立ったり座ったりしているのですが、動き回っている姿を見られないのです。
ようやく新居に到着して、仮の猫ケージをまず作ろう、という時に猫たちをケースから出しました。すると、興味津々な様子で周りをキョロキョロ眺めたり、猫用のケージにする資材の上を歩いてみたり、元気そうな姿を見せてくれました。
その活発な姿を見てとても安心したのを覚えています。とにかく不安だらけの引っ越しでしたが、猫たちが新しい環境に慣れてくれてホッとしています。
5人目の投稿者:M・S(20代・女性)
心機一転の引っ越し。色々なものを新調したくなる気持ちを一度抑えて、愛猫のものは使い慣れたものを新居にそのまま持って行ったほうが良いと思います。
新しい環境のストレスだけでなく、本人が使っていたもの全てが新しくなってしまうと猫も戸惑いを隠せません。特にトイレやベッドなど自分の匂いが残るものはそのまま移動してあげる方が良いと思いました。
また、猫の特性を考え、隠れることのできる場所を確保しておくことも必要だと思います。引っ越しした当日と翌日は家具や家電の取り付け業者の出入りがありました。
私の愛猫は興奮しているように見えました。知らない人の出入りがあることは人間にとっても気を張るシーンだと思います。愛猫には負担をかけてしまったと反省しています。
そのためにも使い慣れているケージやベッドで待ってもらう必要があると思いました。