猫が老化した時に見せる『10のサイン』

猫が老化した時に見せる『10のサイン』

猫も年を取ると、人と同じで体のあちこちに老化のサインが出てきます。それを飼い主さんがしっかりとチェックして、対応していく必要があるでしょう。どんなサインが老化のサインなのか知って、猫の体の状態を、把握してあげてください。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

悲しいけど…猫の老化サイン

老化

猫が老化してくると、こんなサインが現れます。

1.寝る時間が長くなる

寝る

ただでさえ良く寝る猫ですが、老猫になると更に、睡眠時間が長くなります。1日20時間ほど寝る場合も、あるようです。猫が快適に過ごせるベッドを用意してあげましょう。柔らかいものを用意しがちですが、立ち上がる時に足腰に負担をかけてしまうことがありますので、程よい固さのあるものの方が良いでしょう。水皿やトイレを、ベッドの近くに置いてあげても○。

2.毛ヅヤがなくなる

毛ヅヤ

老猫になると段々と、毛ヅヤがなくなりパサパサになって来てしまいます。毛がまとまってしまい割れる、「毛割れ」が起こる場合も。10歳以上の猫の毛が割れていたら、それは老化が原因とみて良いでしょう。しかし、中には体調が悪く自分で毛づくろいができなかったりといった病気が隠れていることもありますので注意しましょう。

3.動きが鈍る

動き

だんだんと、動きや反応が鈍くなるのも、猫の老化現象です。筋肉が衰え足腰が弱くなって来ます。その為、今まで登れていた高所へのジャンプが出来なくなったり、素早い反応が出来なくなったりします。思わぬ事故に合わないよう、注意してあげましょう。

4.歯が黄ばむ

歯

歯は、年齢が現れやすい部分です。黄ばんできたりすり減ってきたりします。抜けてしまうことも。老化の場合もありますが、お口の問題の場合もありますので注意しましょう。猫は歯周病になりやすい動物です。できるなら、マメに歯を磨いてあげると、歯の健康を保てます。

5.視力が低下する

視力

老化によって視力が低下することもありますので、猫がぶつかってケガをしないよう、注意しなければいけません。必要のない模様替えをしたり、危険なものを床に置かないようにしましょう。段差をなるべくなくす工夫も必要です。

キャットタワーから落ちる可能性も考えられますので、猫が落ちてしまいそうな危険性がある場合は、撤去を考えましょう。高血圧などが原因で見えなくなっている場合もありますので注意しましょう。

6.爪が伸びやすくなる

爪

老猫になると、自分で体のケアをする頻度が少なくなります。爪とぎをあまりしなくなる為、爪が伸びやすく、ひどい時には肉球に刺さってしまうほどになることも。飼い主さんが猫に代わって、しっかりとケアしてあげてください。関節炎のトラブルから爪とぎをしなくなることもあるので注意しましょう。

7.毛づくろいが減る

毛づくろい

毛づくろいが減るのも、老猫の特徴です。毛づくろいは体の清潔を保つ為に必要なもので、しないと汚れがついたままになり、毛玉になってしまう場合も。

毛づくろいが億劫になってしまった猫のため、飼い主さんがマメにブラッシングをして、キレイに保ってあげることをオススメします。

8.痩せる

痩せる

老化が進むと、痩せてくる場合があります。食欲が落ちてくる、フードが食べづらくなる、病気にかかるなどが原因です。多少体重が減ってしまうのは仕方のない部分もあるのですが、急激に低下するようなら、1度動物病院で診察を受けると良いでしょう。

9.口臭がキツくなる

口臭

歯石が付いたり歯周病になったり、とにかく老猫になると、口臭がキツくなる原因が増えて行きます。あまりに臭う場合、何かの病気になっている可能性が高いので、早めに受診しましょう。

出来れば毎日、難しい場合は週2~3回でも良いので歯磨きをしてあげましょう。どうしても磨くのが難しければ、歯磨き用のおやつやフードを食べさせる、歯磨き粉を舐めさせると、スムーズです。

10.白髪が増える

白髪

猫も白髪になります。白髪が生えてきたら、猫が老化していると思って良いでしょう。ただ白髪はストレスが原因で生えることもありますので、そのほかの老化の症状を確認しつつ、猫の老化を判断して行くと良いでしょう。

猫に老化による白髪が生え始めるのは、明確に何歳からと決まっているわけではありません。模様が薄くなることもあるようです。若い頃の写真と比べてみると、その変化がありありと分かるでしょう。

まとめ

まとめ

猫は人よりもはるかに早く、歳を取っていきます。一般的に7歳を過ぎると老化が始まると言われていますが、個体差があります。年齢も老化の目安となりますが、体全体の状態を見て、猫の老化を判断してきましょう。

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