猫の指と肉球の数
猫の肉球は前足に6個、後ろ足に5個あるので、合計すると全部で22個もあるんです。意外と多いですよね。
ちなみに、犬が雪の上を喜んで駆け回るのに対し、猫はあまり喜んで外を走り回るというイメージはありませんが、どうやらこれも肉球が関係しているそうです。
犬の肉球は表面が「表皮乳頭」(ひょうひにゅうとう)というデコボコした物に覆われており、猫よりもツルツルしていません。また、犬には「動静脈吻合」(どうじょうみゃくふんごう)冷たい地面に足を付けた際、血流量を増加させたり、静脈血の冷えすぎを防いだりすることが出来る機能があります。
この「表皮乳頭」と「動静脈吻合」が、犬と猫の肉球の違いに大きく関係していると言われています。
次は猫の指についてみていきましょう。猫の指は実際に何本あるのでしょうか?
正解は、前足に5本、後ろ足に4本です。合計で18本もあるんです。猫を飼育していても意外と知らなかった!なんて飼い主さんも、少なくはないのではないでしょうか?
以前猫を2匹飼育している友人に、「猫の指って何本か知ってる?」と尋ねたことがありましたが、その方も「え?猫って指あった?肉球はあるけど・・・。」なんて驚いていました!(笑)そのくらい肉球の印象が強く、猫の指というのはあまり気にされていない部分なのかもしれません。
猫の指「手根球」とは
肉球にはそれぞれ名前がありますが、みなさんご存知でしょうか?前足には
- 掌球(しょうきゅう)
- 指球(しきゅう)
- 狼爪(ろうそう)
- 手根球(しゅこんきゅう)
と呼ばれる肉球があります。
掌球と呼ばれる部分は猫の肉球の中で1番大きい、真ん中にある肉球です。指球が、指に1つずつ付いている小さな肉球。
狼爪と呼ばれる部分は、基本的には猫の前足にしかなく、人間の手で表すと親指の位置にある肉球のことを言います。まれに後ろ足にも狼爪がある猫もいるそうです。
手根球も前足のみに存在する肉球で、下「豆状骨」(とうじょうこつ)と呼ばれる小さな骨を守る為にあると言われています。骨太な猫程豆状骨も大きく、手根球も大きくなりやすく、逆に骨細な猫だと豆状骨も小さく手根球が目立たないという説もあるそうです。
猫の後ろ足の肉球と指
- 足底球(そくていきゅう)
- 趾球(しきゅう)
猫の後ろ足には上色足と呼ばれる二種類の肉球があり、足底球は前足でいう掌球と同じ部位に当たります。つまり後ろ足の肉球の中で1番大きな真ん中にある肉球、ということになります。趾球は、前足でいうと指球と呼ばれている部分と同じで、指に1つずつ付いている肉球です。
多指猫とは
生まれつき通常より指が多い多指症(たししょう)をご存知ですか?人間の赤ちゃんでも生まれてくることがあるこの多指症ですが、実は猫でも多指症で生まれてくる子が稀にいると言われています。
メインクーンの指
ノーベル賞作家の”アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ”という人が、知り合いから譲り受けた2匹の猫たちは多指症でした。
元々メインクーンの先祖は指が6本あったことから、アーネスト・ミラー・ヘミングウェイが飼育していたその2匹の猫たちは、メインクーンだったのではないか、という説が浮上しています。
多指症のハッキリとした原因は不明とされていますが、主に近親交配が原因なのではないかと言われており、アーネスト・ミラー・ヘミングウェイの家で生まれた子猫たちの中にも多指症の猫が多数いたことから、”メインクーンの近親交配で生まれる可能性が高い”ということがわかります。
多指症とはいう病気は、猫の健康に影響がないということなので、指が多くても特別大きな問題は無さそうです。
まとめ
今回は猫の肉球や指、そして多指症という病気について詳しく調べてみました。
多指症の猫は幸運を運んでくる!という迷信もあるそうで、健康面に問題がなく猫自体も不便さを感じることがないのなら、安心して良いと言えます。多指症の猫は日本でめったにいないと言われていますが、猫好きとしては1度でいいから見てみたいですよね。
40代 女性 かなえ
拾った時になんだか、おかしいなと思いました。動物病院に身体検査に行ったときに、指が一本多いよと指摘され、多指症が発覚しました。知らなかったので、驚きましたが害がないということだったので、安心しました。今では出産もして、元気に暮らしています。