猫の器用なおててで出来る事
猫の手は意外と器用なのです。猫は好奇心が強く、気になるとすぐに手がでてしまうようです。その器用な手は何をする事が出来るのか見ていきましょう。
1・手で掴む事が出来る
猫の手は物を掴む事ができます。おもちゃで遊ぶ時も、器用に両手を使って挟んだり掴んだりして遊びます。好きなおもちゃを投げて、手で掴む事もあります。猫は爪を出したり閉まったりしながら手を使います。
2・手で物をすくう事が出来る
猫は手を使い、水をすくって飲む事もできます。水道の蛇口から出る水を器用にすくいながら口に運びます。また、ご飯のお皿や器から、フードを手で出して食べる猫もいます。自分の手をスプーンのようにうまく使ってすくい出します。
3・手で扉を開ける事が出来る
これは猫の個体差によりますが、扉を開けるのが上手な猫がいます。引き戸ならば、片手で爪などに引っ掛けて猫は少しずつ開けていきます。「少し開けばこっちのもの!」という感じで脱出します。クローゼット等、取っ手を下に引くタイプの扉も手を使い器用に開けるようです。
4・手で物を動かす事が出来る
猫は片手だけを使い、物を移動させる事ができます。例えば、ご飯のお皿の下に付いたフードをとる時に、片手で押したり引いたり、持ち上げたりと器用に動かします。気になる物があれば、手で「ちょんちょん」と触って確認してみたり、ボールを転がしたりと自由自在に使く事が出来るのです。
5・手でハイタッチが出来る
猫もお手が出来るそうです。猫のしつけでお手が出来るようになるには、くじけない気持ちが必要な気がしますね。飼い主さんが手を挙げたら、猫が片手を出してハイタッチする事が出来る猫もいるそうです。私の飼っている猫は、嫌がる時に手を使って「辞めて」と、私の顔に手を当てて来る事があります。
猫のおててが器用な理由
猫は記憶力が優れている
猫の脳は、人間の子供の3歳くらいと言います。しかし、学習能力と記憶力は、誰にも教わる事なく自然と身についているようです。手を使い器用に掴んだり、開けたり動かしたり出来るのは学習能力が優れているからではないかと思います。猫は一度成功すると、次からも同じように行動する習性から、記憶力も優れているのです。
猫の関節は柔軟性がある
猫の身体はとても柔軟性があり、柔らかいしなやかな動きがとれるのです。猫が手を舐める仕草をする時に、ひっくり返して器用に舐める事ができます。
また、手を広げて関節の間を舐める事もできます。猫の前足の手は、腕の骨である回内筋や、回外筋等の骨が発達しているそうです。前足をねじって顔を洗ったり出来るのは柔軟性のある骨の発達が理由のようです。
手を使って愛情表現
猫は母猫のおっぱいを吸う時にも、両手で母乳が出やすいように押しながら吸います。子猫の名残りから、成猫が毛布をふみふみするのがそれと同じです。毛布等の柔らかい物を踏むのは、幼少期の記憶から、甘えたい時や眠たい時などにする事が多いようです。
飼い主さんの膝の上でふみふみするのは、甘えたい気持ちからくる愛情表現のようです。
まとめ
猫の手は意外と器用なのです。口より先に手がでるタイプのようですね。遊ぶ時も、食べる時も、行動する度に手をうまく利用して生活しているのです。
私の飼っている猫も結構な重い扉なのに開けます。他の猫は無理なようですが、開けるのが得意な猫は簡単に開けてしまいます。朝起こす時にも、顔を撫でるように手を使って起こしてきます。
遊ぶのが上手な猫は、ホッケーのようにペットボトルの蓋を両手で滑らせて遊びます。食いしん坊な猫は、一粒でも綺麗にご飯を食べます。器用にお皿を持ち上げて動かし、ひとつ残らず食べてくれます。猫の手は器用に動く様子から、愛嬌のあるお茶目な猫に見えるのかも知れません。