猫が吐きそうで吐かない仕草をしている3つの理由

猫が吐きそうで吐かない仕草をしている3つの理由

猫が吐きそうで吐かないような仕草をすることがありますよね。猫が吐きそうで吐かないとき「大丈夫かな?」「病気かな?」と心配になってしまう飼い主さんもいらっしゃると思います。そこで今回は猫が吐きそうで吐かない仕草をしている3つの理由についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が吐きそうで吐かない行動を取るのは?

吐きそうで吐かない座っている猫

猫が吐きそうで吐かない行動をしていると、「苦しそう」「病気かな」と心配になってしまいますよね。
では、猫はどうして吐きそうで吐かない行動をするのでしょうか。
原因についてご紹介させていただきます。

1.毛玉を吐きたいから

猫が吐きそうで吐かないのは、「毛玉を吐きたい」ということが原因として多いです。
特に長毛の猫は、グルーミングをするうちに体内にたくさんの毛を飲み込んでしまっています。
そんな毛を毛玉として出したいのですが、猫が吐きそうで吐かない仕草をして、吐ききれないことがあります。

  • 吐きそうで吐けないような様子
  • 吐きそうな仕草を何度もする
  • 吐きそうな咳がでる

などの症状があれば、毛玉を吐きたい可能性が高いです。

2.食べ過ぎだから

猫が吐きそうで吐かないのは、「食べ過ぎだから」ということが考えられます。
元気がない様子などはなく、いつも通りで食欲も旺盛な猫は、食べ過ぎで吐きそうで吐かない仕草をしていることがあります。
えずくなどの行動をしておさまったり、食後に勢いよく吐いてしまったりするときなどは食べ過ぎが原因でしょう。

3.病気だから

猫が吐きそうで吐かないのは、「病気だから」ということが考えられます。
猫はよく吐く動物です。
ですので、吐きそうで吐かない仕草もよくあります。
しかし、まれに病気が原因で吐きそうで吐かない仕草をすることがあります。
猫が吐きそうで吐かない具体的な病気としては、

  • 誤飲をしたときの中毒症状
  • 腎臓病
  • 毛球症
  • 食道炎
  • 膵炎
  • 感染症
  • IBD
  • 食物アレルギー
  • 熱中症

などがあげられます。

いずれも、嘔吐を繰り返してしまう症状を持つ病気なのですが、猫が吐きそうで吐かない仕草をすることも多々あります。

猫が吐きそうで吐かない仕草をしているときの対処法

目を閉じて吐きそうで吐かない猫

猫が吐きそうで吐かない仕草をしているときの対処法はどのようにすれば良いのでしょうか。
猫が、

  • えずく
  • 吐きそうで吐けない
  • 元気がない

など、吐きそうで吐かないような症状やその他にも症状があれば、心配です。

そこでここでは、猫が吐きそうで吐かない仕草をしているときの対処法についてご紹介させていただきます。

病院に連れていく

猫が吐きそうで吐かないときに、何度も繰り返す場合には病院へ連れていくようにしましょう。
ただ、毛玉が吐きたいだけならば問題ありませんが、他の病気が原因になっている可能性もあります。
まずは、病院で異常がないか血液検査などをしてもらうようにしましょう。

毛玉ケアの餌に変える

猫の体に毛玉があることによって、吐きそうで吐かないようになってしまっているときには、「毛玉ケア」のキャットフードに変えましょう。
キャットフードを変えるだけでも、体内にたまった毛玉が軽減されますのでおすすめです。毛玉対策用のサプリメントもありますので利用してみるのもよいでしょう。

日頃からブラッシングをする

猫はグルーミングをすることが原因で、毛玉が体内にたまってしまいます。
しかし、グルーミングは猫にとってリラックス効果があるので、やめさせることはできません。
そんなときに、飲み込んでしまう毛を減らすためにも、日頃からブラッシングをしてあげるようにしましょう。

猫が吐きそうで吐かない行動をするときの注意点

吐きそうで吐かない気持ち悪そうな表情の猫

猫はよく吐いてしまう動物なのでふだん、毛玉を吐いてしまうのは心配ないのですが、猫が吐きそうで吐かない行動をするときの注意点もありますので、いくつかご紹介させていただきます。

腎臓病の可能性がある

高齢の猫には慢性腎不全になっている猫が多く、徐々に進行していく病気なので心配です。末期には毒素の排泄が困難になり尿毒症という状態になることもあります。尿毒症になると体内に毒が溜まっていき中毒症状を起こし嘔吐するようになります。
猫の腎臓病は、死因第一位でもある恐ろしい病気です。
早期発見、早期加療が大切です。

毛球症の可能性がある

猫が吐きそうで吐かないときに、毛球症になっていることがあります。
毛球症になると、

  • 元気がなくなる
  • 水を飲まず、餌も食べない
  • うずくまる
  • 下痢や便秘になる

などの症状がでます。

なるべく早めに受診をして、適切な処置を受けるようにしてください。

大量に吐くときも早めに受診

吐こうとするが何もでない液体を大量に何度も吐くときや、元気がないなどの症状があるときも、早めに受診をしなくてはいけません。

まとめ

水を飲んで舌を出す猫

猫が吐きそうで吐かないとき、

  • 毛玉を吐きたいから
  • 食べ過ぎたから
  • その他の病気

が原因になってしまっています。

猫のフードを毛玉ケアのものにしたり日頃から猫をまめにブラッシングしたりするのは勿論のことですが、もし猫に苦しそうな様子やその他の症状があれば、早めに受診をしてあげてくださいね。

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