猫が毛玉を吐く原因と対処法、予防する方法やおすすめ商品まで

【獣医師監修】猫が毛玉を吐く原因と対処法、予防する方法やおすすめ商品まで

猫が毛玉を吐くのは、珍しい事ではありません。毛繕いによって飲み込んだ毛が体内に溜まり、それを毛玉として排出するため、吐く事は正常な事です。なので、毛玉を吐く事自体は異常でもありません。ただ、あまりに多くの頻度で吐く場合、家が汚れて困る事もありますね。また、毛玉に関連した病気もありますので、何かしらの異常がある事も考えられます。猫が毛玉を吐く事について、詳しくみていきましょう!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が毛玉を吐く原因

毛玉を吐く猫

毛玉が胃に溜まっている

元々猫はグルーミングをした際に、胃の中に溜まった毛を毛玉として吐く、または便として排泄する習性がありますので、単純に胃の中に溜まった毛を吐き出しているだけという可能性はあります。

特に異常はなくても、換毛期で毛が大量に抜けているため、その分多くの毛玉を吐くという場合もありますし、たまたま毛玉を立て続けに吐くという可能性もゼロではありません。

もし、毛玉を吐くことでスッキリしてそうなら、ばしばらく様子を見ても良いかもしれませんね。

アレルギーによるもの

毛玉をあまりにも頻繁に吐くというときは、皮膚が何らかのアレルギーによって荒れてしまい大量に毛玉を飲み込んでしまっている可能性があります。特にアレルギーによって引き起こされる、アレルギー皮膚炎は脱毛を伴うだけではなく、皮膚炎による不快感から毛繕いの頻度が増加して、毛玉が胃の中に溜まりやすくなり頻繁に吐くようになることも。

もし、愛猫が頻繁に毛繕いをしていると思ったら、アレルギーによって皮膚炎を引き起こしてないかチェックをしてみましょう。またアレルギーの症状は、皮膚炎だけではなく嘔吐といったものもあります。

毛玉を吐いていると思ってよくよく見てみたら、毛玉は含まれていなかったという場合、それはアレルギーによる症状である可能性がありますのでしっかりと注意をしてくださいね。

毛球症

溜まった毛玉が胃の中などに溜まってしまい吐けなくなってしまう病気、毛球症も注意をしなければならない病気です。特に注意をしてほしいのが長毛種の猫ちゃんです。

長毛種の猫は短毛種の猫に比べて毛の長さもありますし、被毛が抜けやすいため胃の中の毛がボール状(ヘアボール)になってしまうことも多いのです。胃の中で固まってしまった毛は、なかなか吐き出すことができず、猫は胃が圧迫されることによる不快感に悩まされることも。

そうなると食欲減退や体重減少などに悩まされますので注意をしてください。

消化器官の病気

毛玉を頻繁に吐くという場合、もしかしたら何らかの病気が隠れている可能性があります。特に注意をしてほしいのが、消化器官である腸の疾患や胃の疾患です。これらの場所に炎症が起こると、嘔吐が多くなりますが、嘔吐をする際にたまたま毛玉を一緒に吐き出しているだけである可能性もあります。

1日に何回も毛玉を吐く、何かを吐こうとしているのに何もでてこない、何だか元気がない、他に何らかの症状があるという場合は、嘔吐を伴う病気の可能性もありますので油断をしないように観察をしましょう。

猫が毛玉を吐く時の対処法

ブラッシングされる猫

何が原因かを見極める

猫があまりにも頻繁に毛玉を吐くときはまず、何が原因なのかを見極める必要があります。上記の毛玉を吐く原因を参考に、毛玉を吐くような病気になっていなか?グルーミングの回数が多くなっていないか?ストレスをため込んでいないか?という点をしっかりと観察をしましょう。

もし、何らかの異変に気付いたならばその異変を改善するための行動を取るようにするのが大切ですよ。

病院で診察をする

あまりにも毛玉を吐くという場合は、できれば病院でしっかりと診察をしてもらうようにしましょう。病院でしっかりと診察をしてもらうだけで、毛玉を吐くという悩みが解決します。

また、ただ毛玉を吐いているだけと思っていたら実は何らかの病気が原因の嘔吐だった!なんてこともありえます。愛猫の健康のためにも、ぜひ病院でしっかりと診察を受けましょう。

猫が毛玉を吐くのを予防する方法

薬を飲む猫

ブラッシングをする

毛玉を吐かないようにするには、まずはブラッシングをしてあげましょう!長毛種は特に、ブラッシングの重要度が高いです。ブラッシングにより抜け毛を取り除く事が出来、血行も良くなりますので、愛猫の様子を見ながら、行ってみましょう。コミュニケーションにもなりますよ♡

猫草

ペットショップなどで良くみかける猫草ですが、イネ科の植物で猫が食べても問題のない草になります。猫によって好みが分かれますので、興味を示さない子に無理に食べさせる必要はありません。

好きな子には適量食べさせてあげると、毛玉の排出を促してくれる、と言われています。我が家の子達は大好きで、猫草をおくとワラワラと集ってきて、競うように食べています♪

毛玉ケアフード

各メーカーから、毛玉を排出する為のキャットフードが販売されています。食物繊維が多く含まれており、毛玉の排出を促します。それぞれの商品にメリットデメリットがあるほか、猫によっては食物繊維が多く含まれていることでアレルギー反応を引き起こしたり、消化不良を引き起こす可能性もありますので、与えるときは慎重に行いましょう。

サプリメント

毛玉の排出を促すためのサプリメントもあります。ニオイや味がないので、猫のいつもの食事にかけても嫌がらずに一緒に食べてくれるでしょう。

ただ、無理に注射器などで飲ませ、誤嚥してしまうと肺炎になってしまう事がありますので気をつけましょう。長期的に使用しても特に副作用はない、と人間の研究では結果が出ていますが、もし何か異常が出たら受診するようにしましょう。

毛玉を吐く猫のケア商品

現代製薬 スッキリン

現代製薬 スッキリン 50g
1,150円(税込)

お腹に溜まったヘアボールが苦しくて嘔吐を繰り返している猫ならば、こちらの商品で解決するかもしれません。ペースト状のものを舐めさせるだけで、お腹にたまった毛玉がスッキリ吐き出せ、便と一緒に取り除けるので毛玉を頻繁に吐くこともなくなるというおすすめの商品です。

何だか苦しそう、毛玉をよく吐く、よくグルーミングをしているという猫にぜひ試してみてくださいね。

ドギーマン 猫の毛玉ケアスナック まぐろ味

ドギーマン 猫の毛玉ケアスナック まぐろ味お徳用 130g
698円(税込)

猫の毛玉ケア商品はペットフードだけではなくおやつもあります。キャットフードは決まったものをあげているという方なら、おやつを毛玉ケアのものに変えるだけでも違います。

ちょっとしたご褒美ということで、愛猫に喜んでもらいながら毛玉ケアもできるというまさに一石二鳥の商品ですね。

チャオチュール まぐろ毛玉配慮

CIAOちゅーる まぐろ毛玉配慮 14g×4本入×6個
935円(税込)

皆大好きチャオチュールからも毛玉ケア用の商品が発売されています。毛玉を頻繁に吐くという猫ちゃんには、幸せなおやつタイムを毛玉ケアタイムに変えてあげてもよいのでは?

猫が毛玉を吐く頻度

ペルシャ

猫が毛玉を吐く頻度には、かなり個体差があるようです。猫種ではペルシャなどの長毛種の方が吐く頻度が高く、アビシニアンのような短毛種の方が吐く頻度が少ない傾向にあるようです。

あるデータでは、長毛種は短毛種の2倍多く吐く、という結果が分かったそうです。ですから、短毛種で頻繁に吐く、という場合には、もしかしたら体に異常があるのかもしれません。逆に長毛種でも全く吐かない子もいます。

猫が毛玉を吐く事に関連する病気

病気の猫

猫が病気になると、毛玉が体内に溜まりやすくなったり、吐きやすくなったりする事があります。1日に3回以上吐いたり、続けて3日以上吐く、元気がない、食欲減退、体重減少などがみられたら、受診するようにしましょう。

毛玉が溜まりやすい病気

アレルギー性皮膚炎やノミ・ダニ、真菌症などによる皮膚炎やストレスなどから毛繕いの頻度が増えて、毛玉が溜まりやすくなる事があります。もちろん、溜まった毛玉を吐く事もあるでしょうが、そのまま体内にとどまってしまうと、「毛球症」になってしまう可能性もあります。皮膚に何かしらの異常が見られたら、充分に注意してあげましょう。

毛玉を吐きやすい病気

食物アレルギーやリンパ種、炎症性腸症などの病気があると、吐きやすくなります。毛玉を吐いている訳ではないのですが、毛繕いで毛を飲み込んでいるので、吐く時に一緒に出てきてしまうのです。普段は吐かない猫が吐くようになったら、注意が必要です。

まとめ

猫アップ

今回、猫が毛玉を吐く原因と対処法、予防する方法や商品までをご紹介しました。毛玉一つとっても愛猫の健康状態が良く分かりますが、異常に気がつけるのは、飼い主さんの日頃の観察からです。

猫は特に、病気を隠す動物でもあるので、ちょっとの変化も見逃さないようにしてあげたいですね。吐くことはとても分かりやすい症状ですので、愛猫に異常がみられたらすぐさま対処しましょう!!

30代 女性 ひなた

実家のシャム猫ちゃんが、毛玉をよく吐いていた時期がありまして、回数が多すぎると感じて動物病院で、診ていただきました。
すると、胃の検査をしましたら意外にも、胃潰瘍だったことがわかりました。しかも、食物アレルギーが原因で発症したことがわかりました。アレルギー検査をすると穀物アレルギーだということがわかり、グルテンフリーのカリカリを与え始めると、半年後には胃潰瘍も治っていました。アレルギーが発端で胃潰瘍になったとわかり、毛玉をよく吐くからと検査にいって良かったと心から思いました。