猫にササヘルスを飲ませても大丈夫?
結論から先に言いますと、猫ちゃんにササヘルスを飲ませてもほぼ大丈夫と言えます。
“ほぼ”というのは、ササヘルスには「クマサザ」というイネ科の植物が使用されているので、たまに、このイネ科にアレルギー反応を起こしてしまう猫ちゃんがいるためです。
飲ませた後に猫の体調が優れない、身体を痒がるなどの皮膚疾患がでたらアレルギー反応を起こしている可能性があるため、使用を中止するようにしてください。
ササヘルスは人間用の薬方なので、与える前かかりつけの病院に相談するのが良いでしょう。
ササヘルスとは?
さてさて、「ササヘルス」とは一体どんなものなのでしょうか。
先ほどにも少し触れましたが、ササヘルスとはクマサザの有効成分を抽出した人間用の漢方です。
クマサザには、
- 殺菌
- 抗菌
- 抗アレルギー
- 抗潰瘍
- 造血
- 血液浄化
- 消炎
- 粘膜の保護
- 粘膜の修復
などなど…、実にたくさんの効果が期待されています。
このクマサザの有効成分がタップリと含まれたササヘルスは、猫ちゃんの口内炎や歯周病にとてもよく効くと話題になっているのです。
味は苦味もあまりなく比較的飲みやすいようで、ご飯に混ぜ、オヤツと一緒に与えると嫌がらずに食べてくれる子が多いようですよ。
猫にササヘルスを飲ませた時の効果
口内炎
ササヘルスに含まれるクマサザには、抗菌作用や異常細胞を修復する効果があるので、口内炎、口臭、歯周病によって猫の歯茎が赤く腫れているような場合にも、症状が治まったという例があるほど口内環境を整えるのに適した漢方薬なのです。
猫にきび
有名なのは口内トラブルに効くというササヘルスですが、抗菌作用があるので猫にきびにも効果があります。もちろん人間のにきびにも効く優れものですよ。
疲労回復
ササヘルスの効能のひとつに書かれているように、疲労回復の効果もあります。
猫が口内炎を発症してしまうと、口の中が痛くてご飯をなかなか食べてくれなくなったりします。猫に体力をつけさせてあげる、という面でもササヘルスは有効です。
ここまでササヘルスの効果について紹介しましたが、実は似たような商品として「サンクロン」というものもあります。
サンクロンもクマサザの有効成分を抽出したものなのですが、加工方法がササヘルスとは少々異なります。そのため味もサンクロンの方が濃くて苦味も強め。
「イネ科アレルギーではないけれどササヘルスはうちの猫には合わない」「ササヘルスは合わなかったけどサンクロンは大丈夫」といったように、猫ちゃんによってササヘルス派とサンクロン派で好みや体質があるようです。
ササヘルスがダメそうであれば、サンクロンにしてみるのも良いでしょう。
猫にササヘルスを飲ませる時の注意
アレルギーに注意
冒頭にもあったように、ササヘルスはクマサザというイネ科の植物を使用していますので、イネ科の植物アレルギーを持つ猫ちゃんには与えないようにしてください。
サンクロンもクマサザを使っていますので同様です。
過剰に摂取しない
漢方ならたくさん与えた方が良いと思うかもしれませんが、ササヘルスは鉄イオンを用いて加工されているので、猫が過剰に摂取すると、嘔吐、下痢、腹痛、痙攣、吐血などの症状が出ることがあります。副作用というものはほぼありませんが、何事も適度を心がけましょう。
猫にササヘルスを飲ませる方法
1日に2~5mlのササヘルス原液を以下の3つの方法から選び与えます。
ウェットフードやオヤツと混ぜる
一番簡単で気付かれにくいのは、このウェットフードやオヤツと混ぜて与える方法なのではないでしょうか。まだご飯を食べられる程度であれば、割と食べきってくれる猫ちゃんが多いようです。
お水に混ぜる
ご飯に混ぜると食べない猫ちゃんには、お水に混ぜて薄めてあげるのも良いでしょう。ミルクを飲める猫ちゃんであれば、猫用ミルクに混ぜてあげても良いですね。
シリンジで直接入れる
口内環境が悪くなってしまうと、痛みから進んで食事をしなくなってしまいます。
そうなるともっと悪化し、身体も弱っていってしまいますので、口を触ると痛がるかもしれませんが心を鬼にして、シリンジから直接口にササヘルスを入れてあげてください。
混ぜても食べないタイプの猫ちゃんにも、この方法を使います。
【第3類医薬品】クマザサ抽出液・ササヘルス 127ml 3本入り
【第3類医薬品】サンクロン120ml×6本
商品情報
・効能・効果:疲労回復、食欲不振、口臭・体臭の除去、口内炎、歯槽膿漏
・成分・規格:サンクロンは、常温で特有の芳香があり、やや独特の苦みと鹹味(かんみ:薄い塩味)がする濃緑色水溶液
まとめ
猫ちゃんの口内炎や歯周病は、痛みを伴い食欲もなくなってしまうので、悪化してしまうととても危険です。
ササヘルスは身体に悪いものではないので、猫ちゃんの体質に合えば継続して与えてあげると良いかと思います。あげる前に必ずかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。
50代以上 女性 CATS&DOGS