食欲旺盛な猫の対策
食欲旺盛な猫は、元気の証ですよね。しかし、あまりにも餌ばかり食べて、みるみる体重が増えてくると猫のことが心配になってしまうこともあると思います。
では、食欲旺盛な猫にできる対策はどのようなことがあるのでしょうか。いくつかご紹介させていただきます。
食欲旺盛な猫には高カロリーのフードを与えないようにする
こちらは、老猫の場合を除いてですが、食欲旺盛な猫に高カロリーなキャットフードを与えているとますます太ってしまい、
- 肥満
- 糖尿病
- 皮膚病
- 関節炎
- 脂肪肝
などになりやすくなってしまいます。
やはり、食欲旺盛な猫への一番の対策としては、高カロリーのキャットフードを与えないようにすることでしょう。
食欲旺盛な猫には水分をたくさん摂取させる
猫は元々、砂漠に生息していた生き物なので、水分を自分から進んでとらない習性があります。それによって腎臓病にもなりやすいのですが、食欲旺盛の猫には水分をたくさんとらせる必要があります。
夏場は暑いので猫が水分を自分から取ることもあるかもしれませんが、冬場はあまり水を飲まなくなってしまいます。たくさん食べるのに飲水量が少ないと、体内に余剰のミネラル分が溜まってしまう可能性があります。飲水量を増やすことで濃くなったミネラル濃度を下げることができ結成形成を防ぐことができる可能性があります。
ですので、冬場には、
- 暖かいお湯を与える
- 各部屋に水を設置する
- 新鮮な水を用意する
などして、冬場であっても猫が水を飲みやすい環境を作っておくようにしましょう。
食欲旺盛な猫にはおやつを与えない
食欲旺盛な猫で、しっかりとキャットフードを食べている場合には、「おやつ」などの間食を与える必要はありません。キャットフードを食べない場合や食欲がなく、痩せる猫には栄養補助的な意味でおやつを与えることがありますが、しっかりと食べていて食欲旺盛な猫には特に与えなくても問題はありません。
どうしても、猫が欲しがる場合には、お留守番をさせたときのご褒美などとして、たまにあげる程度にしてあげましょう。
食欲旺盛な猫には十分な運動をさせる
食欲旺盛な猫は、たくさん食べてしまっている分のカロリーをきちんと消耗させなくてはいけません。そのためには、飼い主が猫じゃらしやボールを使って遊んであげたり、キャットタワーを設置してジャンプ運動をさせたりするようにしましょう。
食欲旺盛な猫に使っているお皿を変えてみる
食欲旺盛な猫は、使っているお皿を変えてみることによって大食いの対策になります。食欲旺盛な猫は早食いで、どんどん食べてしまうこともあります。
そのような猫は、吐いてしまったり消化不良で下痢をしてしまったりすることもあります。これらの対策としては、「凹凸になっている早食い防止の器」を使って一気にたくさんのキャットフードを食べられなくなるようにしてあげましょう。
猫が食欲旺盛になる理由
猫が食欲旺盛になる理由は、どのようなことが考えられるのでしょうか。猫が異常なくらいキャットフードを食べていると、だんだん心配になってしまいますよね。
そこでここでは、猫が食欲旺盛になる理由についてご紹介させていただきます。
子猫だから
子猫の時期には大人の猫よりも必要なカロリーが多く、食欲旺盛でキャットフードをたくさん食べます。しかし、この場合は若くて、元気で成長をしている証ですので、1日に必要なフードの量を測って与えているならば、あまり気にする必要はないでしょう。
去勢・避妊をしたあとだから
猫は去勢・避妊をしたあとに、「食欲旺盛になる」傾向があります。・避妊。
また、去勢・避妊をしたことで生殖器の維持や活動に必要なエネルギーが必要なくなるのに、食べる量が変わらなければ太ってしまいます。
冬場だから
猫は冬場になると食欲旺盛になることがあります。これは、「気温が低いとたくさんエネルギーを使って体力を消耗するため」です。ですので、冬場に備えて皮下脂肪を蓄えているのです。
夏場は夏バテで食欲がなくなり、冬場は食欲旺盛になるのは猫の本質ですので、特に問題ないでしょう。
食欲旺盛になる猫の病気
食欲旺盛になる猫は、ただたくさん食べているだけのようにみえますが、実は見えない病気が潜んでいる可能性もあります。そこでここでは、食欲旺盛になる猫の病気についてご紹介させていただきます。
甲状腺機能亢進症
猫の発育や新陳代謝を促すホルモンが、異常に分泌されてしまう病気が「甲状腺機能亢進症」です。これは、高齢の猫ほどこの病気になりやすく、
- 急に元気になる
- 異常なくらいの食欲旺盛
- たくさん食べているのに体重が落ちる
- 落ち着きがない
- 攻撃的になる
- おしっこが増える
- 下痢をする
- 吐く
- 毛づやが悪い
- 水をたくさん飲む
これらのような症状がでます。
糖尿病
食欲旺盛な猫は、結果的に「肥満」になりやすいです。肥満傾向にある成猫は糖尿病の発症率が高く、糖尿病になってしまうと血液にある糖が細胞に取り込まれないために、エネルギー不足となってしまい飢餓状態になってしまいます。
この病気になってしまうことによって、猫はたくさん食べるようになってしまうのです。
認知症
猫は認知症によって、食欲旺盛になっていることがあります。猫の認知症は人間と同じ原理で脳が萎縮し、細胞が通常より働きが悪くなってしまうことで記憶力の低下などが引き起こされてしまいます。猫が認知症になると、
- 餌を食べたのに食べたことを忘れている
- 餌をいくら食べても満腹感がない
これらのようなことが原因によって、食欲旺盛になってしまうことが考えられます。
まとめ
猫が食欲旺盛のときには、
- 子猫だから
- 去勢をしたあとだから
- 冬場だから
といった理由によってたくさん食べてしまうことがあります。対策としては、
- 高カロリーのフードを与えないようにする
- 水分をたくさん摂取させる
- おやつを与えない
- 十分な運動をさせる
- 使っているお皿を変えてみる
といったことがオススメです。
しかし、他にも糖尿病や認知症、甲状腺機能亢進症などの病気によって食欲旺盛になっていることもありますので、猫の食欲が異常だと感じたら、一度動物病院へ相談をするようにしましょう。