猫の出産の兆候
猫の妊娠期間は60~68日といわれていて、中でも63~65日で出産を迎えることが多いようです。
妊娠50日頃になってくると胎動を感じることができるようになり、触らなくても目で見ることができるようになれば、出産が近いというサインです。
そして出産の24時間前になると、「食欲が急激に落ちる」「胎動が減ってお腹が固くなる」といった兆候が見られます。
さらに出産が間近となった猫の兆候は以下①~⑥のような行動です。
- ①飼い主であっても攻撃的になる、警戒心を強める
- ②そわそわして落ち着きがなくなる
- ③乳房や陰部をしきりに舐める
- ④何度もトイレに行ったり、形だけの排便姿勢をとる
- ⑤床を掘るといった営巣行動をする
- ⑥出産場所を求めてうろうろする
このような行動が見られたら、もうまもなく出産が始まる兆候なので、飼い主さんも心の準備をしておきましょう。
出産の兆候から猫が産まれるまでに出来る事
理想の出産場所を作ってあげる
- 周囲が囲まれている
- 薄暗い
- 乾燥している
この条件がそろっている場所にタオルなど柔らかい素材のものを敷いてあげると良いでしょう。たくさん用意して、一匹産まれて汚れる度に変えてあげるとより良いと思います。
また、夏であれば室温を28℃くらいに設定し、冷風が直接猫に当たらないようにしましょう。
冬であればペット用のホットカーペットやカイロなどを敷いてあげると良いですね。
基本的には放っておく
猫の出産に人間が介入することは基本的に必要ありません。本来、母猫がするべき「へその緒切り」を人間がやったり「胎盤摂食」を止めたりすると、母猫が不安を覚え育児放棄してしまうことがあるので、何かない限りは手出しはやめましょう。
出来ることといえば、テレビなど音が出るものは消して静かな環境を作ってあげましょう。
たまに人に慣れすぎて出産中に甘えてくる猫もいるようですが、その場合は頭を撫でて励ますように声をかけてあげてください。人の場合は背中をさするなどが効果的ですが、出産中の猫には背中やお腹を触ることはやめましょう。
猫に出産の兆候が出てから難産の場合
陣痛期が長引く場合がある
出産が始まるとまず陣痛期と呼ばれる時間が20~60分ほどあります。苦しそうに呼吸したり、陰部を舐めたりと落ち着かない様子が見られ、膣から透明なネバネバした液体が分泌されます。出産の兆候が始まって1時間以上経っても子猫が産まれてこなければ難産の可能性があります。
また、膣から暗緑色や茶色の液体が分泌されたり、分泌された液体の臭いが強い場合は細菌感染や死産の可能性もあります。
大量出血や子供が出てこない場合は直ぐに動物病院へ
出産中に大量出血が見られたり、子猫の頭が出たまま5分以上動きがない場合も動物病院に連絡しましょう。連れて行く前に電話連絡すると準備してもらえますので、慌てていく前に電話を忘れないようにしましょう。
まとめ
猫の出産の兆候をしめす6つのサインや、出産までに私たちができることなどをまとめてみました。新たな命が誕生する瞬間はなんとも感動的な瞬間ですよね。愛猫が妊娠した際にはぜひその瞬間に立ち会ってみてください!
女性 Keiko
40代 男性 二紀
記事にあったように、人間が手を出すのは良くないと認識していたので、離れた場所で様子を見ようと思っていました。しかし、自分が部屋を離れると母猫が鳴きながらついてきてしまうので、結局ずっと母猫の体を擦りながら付き添いました。
半野良だったため、妊娠週数などはハッキリ分かりませんでしたが、陣痛の始まりは小さな声で静かに鳴き始めたのが合図でした。子猫が産まれたあとは、とにかく母猫、子猫共に体温が下がらないよう注意しました。お湯を入れたペットボトルにタオルを巻いたものをたくさん置いておくのがいいと思います。
人間同様、猫も命がけで出産します。出産が終わったあとも、子猫を舐め、に母乳を飲ませと大忙しです。猫によっては、人が離れると子猫を置いてまで付いてきてしまうことがあるので、しばらくは側で様子をみれるよう、買い物などを済ませておくことをオススメします!出産後の母猫が、栄養失調になってしまわないよう、栄養価が高く、食べやすいフードも用意しておくと安心ですね!
40代 女性 ひつじ
30代 女性 みちこ
母猫ちゃんは薄暗いなかで、一生懸命出産に耐え抜き子猫を暖めて母乳を与え始めていました。安全のためすべての子猫ちゃんのチェックをしましたが、異常もなく母体も問題なかったので安心しました。母猫ちゃんは、食欲がなかったのですが出産してからは、よく食べるようになりました。出産の時には、一人でよくたえてくれたので、少し多目におやつを与えて出産を祝福しました!