猫が妊娠する年齢や季節
猫が妊娠する時期や妊娠しやすい季節というのがあります。どのようなタイミングで、どの季節に妊娠しやすいのか、以下の項目で解説します。
猫が妊娠するのは何歳?
猫には妊娠できる時期は、一般的に2~8歳程度までといわれています。ただ、これはあくまでも一般的な時期であって、もっと高齢になってから妊娠したメス猫もいます。
猫が妊娠しやすい季節がある
- 猫が妊娠しやすい時期:2月から4月
- 猫が妊娠しやすい時期:6月から8月
人間と違い、猫には「発情期」と呼ばれる妊娠しやすい季節があります。メス猫の発情期は1年のうち2~4月あたり、そして6~8月あたりとなっているのです。
つまり、この傾向から考えると、春先や夏に妊娠しやすいということが分かります。
猫が妊娠した時の症状
猫が妊娠をした時には、以下のような症状が見られます。発情期のメス猫にこのような症状が出た場合は、妊娠の可能性を疑い、一度病院で診てもらうことをおすすめします。
猫が妊娠した時の症状1:床をゴロンゴロンと転がる
メス猫が床にゴロンゴロンとやたら転がる様子は、妊娠の予兆のひとつでもあります。メス猫は発情期で交尾をして、妊娠期に入るとこのように普段とは違う行動をとることがあるので、よく観察しておきましょう。
猫が妊娠した時の症状2:食欲旺盛になる
妊娠をした猫は、出産や子育てに向けてエネルギーをつけるために食欲旺盛になりやすいです。
猫の妊娠が分かったら、いつもよりもカロリー高めのフードに切り変えるなどして、体力をつけてもらいましょう。
猫が妊娠する期間
猫が妊娠する期間は、人間と比較をするととても短いです。人間と同じくらいだろうと思ってのんびり構えていると、あっという間に出産してしまいます。そこで、正しい妊娠期間について以下の項目で解説します。
猫が妊娠する期間60~67日間ほど
猫は約1か月ちょっととされています。日数にすると、60~67日間ほどです。この短い期間で、妊娠をし胎内で子猫が大きくなり、そして出産を迎えます。先述したように、猫は1年の中で2回も発情期があるため、すぐに妊娠・出産を終えて、次の発情期に備える習性を持っています。
猫が妊娠したかどうかの見分け方
- 猫が妊娠した時の見分け方:鳴き方が変わる
- 猫が妊娠した時の見分け方:乳房が膨らむ、色が変わる
- 猫が妊娠した時の見分け方:活発に動かなくなる
猫が妊娠したかどうか判断がつきにくいという場合は、以下の行動があるかどうかで判断をすると良いです。また、妊娠をしているのかどうか判断に迷う時は、動物病院に連れていってプロに診てもらうことをおすすめします。
猫が妊娠したか見分ける方法1:発情期特有の鳴き声を出しているかで判断
妊娠をまだしていない発情期の猫は「マオーン」といったような甘ったるい鳴き声を出します。この鳴き声は妊娠前の時期のみに聞くことができ、異性の猫に対して自分の存在をアピールしているのです。
しかし、妊娠期に入ってしまえば異性に対してアピールする必要もなくなるため、このような鳴き声は出さなくなります。
猫が妊娠したか見分ける方法2:乳房の変化で判断
妊娠した猫のからだで、分かりやすく変化が見られるのが乳房です。出産後の授乳に備えて、猫の乳房はだんだんと膨らんできます。乳首の周りの毛が抜けてくるのも妊娠したときの特徴です。
乳首の色もピンク色になるため、このような変化が見られたら妊娠の可能性が高いといえます。
猫が妊娠したか見分ける方法3:行動が活発かどうかで判断
妊娠期に入った猫は、動きづらさも感じてくるため体も自然と重くなってきますし。上記二つの特徴に加えて、活発に活動することが減少していないかどうかも判断材料にしてみましょう。
猫の妊娠・出産で産まれる子猫は何匹?
猫は1回の出産で約2~6匹程度の子猫を産みます。
猫の妊娠を望まない時は避妊手術を受ける
メス猫を放っておくと、発情期が訪れる度に、毎回何匹もの子猫を産むことになってしまうため、猫が妊娠する前にあらかじめ、家の中で飼える猫の数を計算しておきましょう。
また、今すでに飼っている猫の世話だけで精一杯だと感じた場合は、早急にメス猫に不妊手術を行ってください。
猫が妊娠する周期
猫の妊娠の周期は年に2回
- 2~3月に妊娠:4月~5月に出産する
- 6月~8月に妊娠:9~11月頃出産する
猫が妊娠する周期は、個体差はあるものの、だいたい、春と秋の2回の時期に出産をする流れが多いです。
2~3月の間に妊娠をし、4月~5月あたりにかけて出産と子育てをします。そして、6月~8月あたりにかけて再度妊娠をし、9~11月頃の秋の時期に出産と子育てをするのです。
ただし、全ての猫がそのような周期なのかというとそうではなく、なかには周期がずれて冬に出産や子育てをする猫もいます。
猫が妊娠する確率
猫が妊娠する確率はほぼ100%
交尾をした猫が妊娠する確率はほぼ100%と言っても過言ではありません。
猫が妊娠しやすい理由
猫は人間とは違い「交尾排卵動物」というジャンルに分類することができます。交尾排卵動物とは、交尾をした後に排卵が起こる動物のことを指します。猫の妊娠確率がとても高いのは、このようなからだの仕組みを持っているからなのです。
猫の偽妊娠
偽妊娠とは、妊娠をしていないのに妊娠をしているかのような行動を見せることを指します。
基本的に猫は繁殖能力の高い生き物ですが、交尾をしたにも関わらず、妊娠には至らなかった猫というのもたまに存在します。そのような猫が、妊娠と同じような状態になり、妊娠初期のような症状が現れる事をいいます。
猫の偽妊娠の症状
猫が偽妊娠の時は、床にゴロンゴロンと転がったり、乳房の色や大きさが変化する等妊娠初期の症状が現れます。
実際には妊娠をしていないので、1か月過ぎたあたりでこのような行動をやめて元に戻ります。妊娠中のような素振りや変化は見られるのに、いつまで経ってもお腹が大きくならないなどの異変が見られる場合は、偽妊娠の可能性も考えられるため、一度病院で診てもらいましょう。
猫が妊娠し出産直前に見られる行動
猫が妊娠し、お腹が大きくなってきて、いよいよ出産も間近になってきた猫の場合、以下のような行動に出ることがあります。猫が妊娠した時は、出産前の行動を理解して、スムーズに出産できるように飼い主さんがサポートしてあげましょう。
猫の出産前は攻撃的になる
猫が妊娠し出産直前の猫は攻撃的な性格になることが多いです。ちょっとしたことで「シャー」と威嚇したり、猫に触ろうとすると猫パンチをくらうこともあります。
猫が妊娠すると子猫を敵から守るために本能的に行ってしまうことなので、飼い猫に攻撃されたからといってショックを受ける必要はありません。
猫が妊娠した時は猫が安心して出産を迎えられるよう、やたら一方的に猫に触ったり、近寄ったりすることは避け、そっと見守りましょう。
猫は出産するための場所探しをする
猫が妊娠し出産直前の猫は、出産に適している場所を探し始めます。そのため、家の中をウロウロと歩き回ることが多いです。猫は暗くて狭い場所で出産したがる傾向にあります。
また、うるさい場所も苦手です。猫が妊娠し出産が近くなったと思ったら、なるべく騒音のしない部屋の中に、猫がすっぽり入れる箱などを用意してあげましょう。箱の中にタオルなどを敷き詰めておくと更に良いです。
猫にとって妊娠は一大イベント
不妊手術をしていないメス猫を外飼いしている場合や、繁殖をさせたいと考えている場合、妊娠についての知識も持っておかなくてはいけません。
猫にとって、妊娠して子猫を産むというのはとても大きな出来事です。猫の妊娠について、正しい情報を知り、適切にサポートできるように備えましょう。
まとめ
- 猫は2~3月に妊娠:4月~5月に出産する
- 猫は6月~8月に妊娠:9~11月頃出産する
- 猫が妊娠できる年齢は2~8歳ぐらいまで
- 猫が妊娠すると床をゴロンゴロンと転がる、食欲旺盛になる、乳房が膨らむ
- 猫が妊娠して60~67日間で出産する
- 猫が妊娠して産む子猫の数は約2~6匹程度
- 猫が妊娠する確率はほぼ100%
- 猫も偽妊娠する
- 猫が妊娠して出産する前は、攻撃的になり、うろうろする
猫の妊娠について知識を持っていれば、飼い猫がいざ妊娠した時も慌てずに対処することができます。飼い猫がもし妊娠をしたら、なるべくそっとしておきストレスをかけないように徹底しましょう。
甘えん坊な猫の場合は、妊娠中でも飼い猫にベタベタと寄ってくることもあるので、そのような時は優しく接してあげることが大切です。
20代 女性 うみか
しかし、獣医師や友人の助言を受けるうちに、自信もついていって猫ちゃんのためにびくびくしないようにしようと、心に決めました。
出産もかなり緊張しましたが一生懸命出産している猫ちゃんを見守りました。幸い、手伝わなくても出産は無事に終えまして、子猫ちゃんが4匹産まれました。上手に育児をしている猫ちゃんをみて関心しました。いつもは、わがままなメス猫ちゃんでしたがすっかり、母猫になり今でもしっかりと育児をする毎日です。