猫草の育て方
猫草は、猫草という名前の植物があるわけでなく、猫が食べられる小麦や大麦などの植物の総称をいいます。猫草として市販されている植物の多くは、オーツムギやカラスムギとも呼ばれれるえん麦で、育て方は簡単です。麦というと大きくなるイメージがありますが、猫は成長途中のえん麦を食べます。
猫草は、猫が食べられる大きさに成長した物も販売されていますが、猫草の種を購入することができます。猫草の育て方を知って自分で種を蒔くと、育てる楽しみもあり、毎回成長した猫草を買うよりコストも抑えられるのでおすすめです。
猫草の育て方 用意する物
- 猫草の種
- 猫草の種を蒔くための容器
- 猫草の種蒔き用の土
猫草の育て方で必要な物はすべてホームセンターなどで購入できます。猫草の種を蒔くための容器は、植木鉢でもいいのですが、底に穴の開いている浅めの容器なら、他の物でも代用できます。植木鉢を利用する場合は、4号鉢くらいの大きさが良いです。
猫草の種蒔き用の土は、猫草専用の土がおすすめですが、入手できない場合は、ホームセンターや園芸店で売っている花と野菜用の培養土でも十分です。水はけをよくするために、植木鉢の底に軽石や鉢底石を敷きましょう。
猫草の植え方、種の蒔き方
猫草の育て方です。
- 容器に土を入れます。土の量は容器の8分目ほどにして下さい。
- 容器に土を入れたら、種蒔きです。猫草の種を蒔く前に、数時間から一晩水に浸けておくと発芽率が良くなります。この時、水に浮く種は発芽しませんので取り除きます。
- 土の上に、猫草の種を重ならないようにばら蒔きし、種の上から薄く土をかぶせます。種が流れてしまわないよう、霧吹きで水を与えて下さい。
- 発芽するまでは、土が乾かないように水を与え、日陰で管理します。明るい場所では、新聞紙をかぶせておくといいでしょう。3日~1週間ほどで芽が出ますので、発芽したら新聞紙を外します。
猫草は、育て方も簡単で室内なら季節を問わず栽培できますので、いつでも種蒔きが可能です。
猫草の育て方は簡単とはいえ、種から蒔くのは面倒、という場合は、発芽済みの物も販売されていますよ。すでに猫草の芽が出た状態で購入するので、育て方は楽です。日当たりの良い場所で水を与えていれば、数日で猫が食べられる大きさになります。
猫草の水のあげ方
猫草の芽が出たら、水やりは毎日しますが、水やりのし過ぎは根腐れやカビが生える原因になります。土が乾いたら、霧吹きで、草の部分にかけるように水を与えて下さい。
猫草の管理の仕方
猫草は、日当たりの良い場所に置きます。屋外でも大丈夫ですが、冬は枯れてしまうことがありますので、室内に入れた方がいいでしょう。
猫草の与え時
猫草の丈10cm前後くらいが、猫が食べるのに適した大きさです。容器ごと猫の食器のそばに置きます。猫草を初めて食べる猫は、警戒することもありますが、様子を見ましょう。始めは上手に食べられなかったり、猫によっては、猫草をまったく食べない子もいます。どうしても猫が猫草を食べるのに苦労しているなら、猫草をカットして与えても構いません。カットして猫が食べ残した猫草は、捨てて下さい。
猫が食べるのは、猫草の先端の方だけで、短くなってくると食べません。その場合は新しい物を与えましょう。猫がどのくらいの期間で猫草を食べ終えるのかチェックしておくと、次の種蒔きの時期がわかります。
猫草の水栽培での育て方
猫草は水栽培での育て方もとても簡単。土を使わない分手軽にできるといえます。水栽培での育て方はどうしたらいいでしょうか。
猫草の水栽培 用意するもの
- 猫草の種
- 水を入れる容器
容器は、上下が分離でき、種と水の部分を分けられるものが市販されています。それを使うと水を替えるのが楽にできますので、おすすめです。水切りかごのセットされたタッパーでも代用できます。
猫草の水栽培での育て方
上下に分離できる容器での育て方ですが、種を上の部分に蒔いたら、下の部分に水を入れるだけです。猫草の種が、いつも水に浸かっている状態にします。育て方の注意点としては、水を毎日交換するくらいです。あとは、土で栽培するのと同じように管理します。
上下に分離できる容器がない場合の育て方ですが、深めのお皿に脱脂綿やスポンジを敷き、水を入れて、そこに種を蒔きます。あとは、土での育て方と同じです。
水栽培で育てた猫草は、猫にそのまま与えるのではなく、適当な大きさにカットしてあげて下さい。そのまま与えると、猫が食べる際に根っこごと抜いてしまったり、容器を倒して水をこぼしてしまうことがあるからです。
猫草の育て方のポイント
育て方の簡単な猫草ですが、さらに育て方のポイントを押さえておくと、上手に栽培することができます。
猫草に肥料を与えないこと
猫草の育て方において肥料は必要ないとされています。逆に肥料をあげてしまうと、枯れる原因になることがあるので注意が必要です。
猫草を大きくし過ぎないこと
猫草を大きくしてしまうと、猫が食べないだけでなく、小さめの容器で育てていますので猫草が枯れてしまうことがあります。猫に与えるタイミングを逃してしまったり、猫が食べ残して大きくなってしまった場合は、育ちすぎてしまった部分をカットして下さい。
猫草の根を密集させるようにする
猫草の種を蒔く時は、重ならないよう、それでいて密集するように蒔きます。そうすることで、土の中で根が絡み合い、猫が猫草を食べる際に、根っこごと抜いてしまうことを防げます。
まとめ
猫草は、すぐに食べられる状態で購入することが多いかと思いますが、種から育てることも可能です。猫草の育て方はとても簡単です。育て方のポイントを知っていれば、誰でも栽培することができます。ぜひ、猫草を種から育てて、猫に与えてみて下さい。