猫にチャーハンは大丈夫?
鮭やハム、海老や焼き豚など、チャーハンに入れる具材は様々。そして、それらは猫が好きそうなものばかり。猫が、チャーハンの匂いをかぎつけて、鼻をひくひくさせながらやって来るのもわかります。
猫にチャーハンは与えてはいけない
でも、猫にはチャーハンは与えないで下さい。チャーハンには、猫の好きな具材だけでなく、卵やネギなどを使います。その中には、猫が食べると危険なものもあるのです。
また、塩や調味料で味付けをしますが、猫が塩分を摂り過ぎてしまうことになります。ハムなどの加工食品も塩分が多いので、注意しましょう。
猫がチャーハンを食べてしまった時の対処法
動物病院に連絡する
猫がチャーハンを食べてしまった場合、猫の体に害を及ぼす食材も食べてしまった危険性が高いです。
まず、猫がチャーハンをいつ、どれくらい食べてしまったのか、具材には何を使っていたのかを確認し、獣医さんの指示を仰ぎましょう。特にネギを食べてしまった可能性がある時は要注意です。子猫や老猫では、少量でもネギの中毒症状が出ることがあります。
アレルギー症状を確認する
チャーハンにネギ類を使っていないのに、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどの症状が現れた場合、卵アレルギーの可能性もあります。
卵を食べてこれらの症状が出ている場合は、動物病院で診てもらいましょう。チャーハンをいつ、どれくらい食べたのか、獣医さんに伝えて下さいね。
水を飲ませる
チャーハンにネギ類など、猫の体に害になるものを使っていない場合でも、猫は調味料で塩分を摂り過ぎてしまいます。
塩分の摂り過ぎは、猫の腎臓に負担をかけます。猫がチャーハンを食べてしまったら、水を飲ませるようにしましょう。材料に使ったハムなどの加工食品を食べてしまった時も同様です。普段から、人間の食べ物の味を覚えさせないようにしましょう。
猫に危険なチャーハンの具
ネギ
チャーハンには、ネギが入っています。長ネギに限らず、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなどのネギ類は、猫に決してあげてはいけません。
猫にとってのネギ類は、食べてしまうと最も危険な食べ物のひとつなのです。猫がネギを食べると、赤血球が破壊されてしまいます。症状としては、発熱、嘔吐、下痢、貧血、血尿などが現われ、死に至ることもある大変危険な食材です。
生卵
チャーハンには卵を使います。チャーハンに使用する卵は加熱された状態ですので、食べても問題はありませんが、卵が生の時は要注意です。
卵白に含まれるアビジンがビタミンB群の一種であるビオチンを分解してしまうからです。そのため猫が、生の卵白を食べ過ぎると、結膜炎や皮膚炎を起こすことがあります。
チャーハンで生卵の過剰摂取になることは考えにくいですが、消化不良にもなりますので、覚えておくといいでしょう。また、卵アレルギーのある猫ちゃんでは、加熱していてもアレルギー症状が出てしまいます。
イカ・タコ
イカやタコなどの魚介類をチャーハンの具材にするとおいしいですよね。イカやタコは、猫が好む食材ですが、消化が悪いので注意しなければいけません。
ほうれん草
チャーハンに入れる野菜として、ほうれん草を使うこともあるかも知れません。あくの強いほうれん草は猫に与えないようにしましょう。ほうれん草に含まれるシュウ酸が結石の原因になるからです。
ご飯
キャットフードが普及するまでは、飼い猫の餌は鰹節を混ぜたいわゆる猫まんまと呼ばれるご飯が一般的でした。
しかし、猫は肉食動物ですので、穀物は少量なら大丈夫ですが、積極的に与えないようにした方がいいでしょう。
穀物アレルギーのある猫ちゃんは特に注意が必要です。お米はアレルギーの起こりにくい食材ですが、中にはアレルギー反応の現れる猫もいます。また、生のお米も与えないようにして下さい。
調味料
チャーハンの味付けに使う塩や香辛料は、猫が食べると塩分を摂り過ぎてしまいます。こしょうなどの香辛料は、胃を荒らしたり、肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。泌尿器疾患の原因になることもありますので、注意しましょう。
まとめ
チャーハンには、猫が好む食材が使われているため、チャーハンの匂いに誘われて猫がやって来て欲しがることがあります。
でも、チャーハンには猫にとって害になる食材も含まれていますので、決して与えないようにしましょう。それらの食材を使用していない場合でも、チャーハンの調味料や、具材の加工食品を食べることで塩分を摂り過ぎてしまいます。
もし、チャーハンを食べてしまい、特にネギ類が入っているなら動物病院に連絡して獣医さんの指示を仰ぐようにして下さいね。ネギ類を食べていなくても、卵アレルギーのある猫ちゃんもいます。卵を食べて体調がおかしいようなら、動物病院で診てもらいましょう。
猫がチャーハンを欲しがる時、ついあげたくなりますが、決してあげないで下さいね。人間の食べる物の味を覚えてしまわないよう、普段から飼い主さんの食べ物は与えないようにすることも大切です。