猫に食パンを与えても大丈夫?
食パンを猫に与えることはおすすめできません。与えてすぐに健康に影響するわけではないので、ときどきわずかな量の食パンを猫にを与えるくらいなら、ほとんど問題はないと言えます。しかし、猫に食パンを日常的に与えてしまうと、健康への悪影響が大きくなってしまいます。
猫に食パンを与えてはいけない理由
猫は肉食だから
肉食である猫は、炭水化物の割合が大きい食パンの消化吸収が不得意です。炭水化物の「でんぷん」を消化する酵素に「アミラーゼ」というものがあり、ヒトの唾液には含まれています。
それに対し、猫の唾液には含まれていません。膵臓から分泌される膵液にはアミラーゼが含まれていますが、でんぷんを消化するのに膵臓に負担がかかると考えられています。
また、炭水化物は消化不良を起こすこともありますし、炭水化物に対してアレルギーを起こしてしまう場合もあります。
ちなみに、市販されているキャットフードにはトウモロコシや小麦などの炭水化物が含まれているものが多いです。
炭水化物が含まれたフードでも平気な猫もいれば、アレルギーなど不調が出る猫もいます。
食パンを食べられるかは猫の体質にもよるのです。
塩分が多いから
- 食パン1枚:約0.7g~1gの塩分
- 体重4kgの猫:0.7g前後の塩分が必要
食パン1枚に含まれる塩分を食塩にすると0.7g~1g程度です。猫が必要とする塩分の量ははっきりとわかっていませんが、多くのキャットフードは「体重4kgの猫の1日分の塩分は、ナトリウムにすると0.16~0.9g前後」となっています。
AAFCO発表の栄養ガイダンスによるとキャットフードに含まれるナトリウムの最低量が0.5mg/kcalになっています。
そこへキャットフードにプラスして食パンやおやつをもらっていると塩分は過剰になってしまうのです。過剰な塩分を体から排出するために腎臓への負担が大きくなります。
猫は腎臓疾患になりやすい動物なので注意が必要です。
肥満のリスク
食パンの原材料にバターが含まれていることがあります。脂質を多く摂ることは肥満リスクが高くなる心配があります。また、砂糖も含まれていることも肥満になる要因です。
味がついている食パン
- ネギ類、チョコレート、レーズンの食パン:中毒の危険性
- バター、あんこ、ジャムの食パン:肥満や糖尿病のリスク
トッピングした食パンを与えるのは良くありません。猫には食べることで中毒を起こすものがあります。
例えば、ネギ類、チョコレート、レーズンです。中毒になってしまう量は猫によって違いますが、たとえ少量であっても命に関わることもあるのです。
バターやあんこ、ジャムなどは砂糖が多く肥満や糖尿病のリスクがあります。バターは塩分もあるので注意しましょう。
食パンの添加物
炭水化物でアレルギーが起きてしまう心配もありますが、食パンに含まれる添加物もアレルギーを起こす可能性があります。お腹や皮膚が弱いなど持病がある場合は食パンは控えた方がいいです。
食パンが好きな猫もいる
食パンの食感が好き
食パンと言えばふわふわしていることが特徴ですよね。食パンを袋ごと持ちだして、食べずに散らかす猫もいます。味よりも食感を楽しんでいるのかもしれません。
食パンを食べたら喜んでくれた
猫は飼い主さんのことをよく見ています。「飼い主さんから食パンをもらって食べたら喜んでくれた」という記憶で食べていることも考えられます。
食パンに好きなトッピングがあった
猫が好きな具が乗っていたり、ニオイがついていておいしかったという記憶があるのかもしれません。人間の食べ物は味が濃いため、猫には不向きです。
中毒を起こす食べ物もあるので、トッピングした食パンはおすすめできません。
猫用の食パン
多く与えることはおすすめできませんが、食パンが好きな猫もいます。病気がなく少量を時々であれば、それほど心配ないでしょう。
食パンをほんの少し与えて猫が満足するようなら、猫の精神的にもいいのかもしれません。食パンではありませんが、猫用のパンも販売されています。
塩、バター、添加物を使用せずに作られています。レシピサイトには犬猫用のパンの作り方が掲載されているので、自宅で手作りすることも可能です。愛猫と一緒にパンを食べられたらうれしいですね。
猫と食パンのコラボ
猫に食パンを与えるのはおすすめできませんが、こんな楽しみ方もあります。
Valuetom (バリュートム) 食パン型ソファ ペット用ベット
SNSで話題になったのが食パンクッションです。本物の食パンにそっくりなクッションに
猫が寝て「具」のように見えるといったコメントがあったり、猫がとても気に入ってしまい「猫をダメにするクッション」と呼ばれています。
いろねこ食パン
- ベーカリー&カフェ「ブルージン」
- 大阪新阪急ホテル地下1階
猫の顔の形の食パンが大阪で販売されています。
ネットニュースでも話題になりご存知の方も多いのではないでしょうか。数量限定で1日3回の販売されているようです。
まとめ
猫にとって食パンは食べてもメリットがありません。それだけでなく、日常的に多く与えることは、腎臓疾患や肥満など様々な病気のリスクが高めてしまう可能性があります。
食パンには「炭水化物、塩分、脂質、添加物」など猫にそれほど必要のない物が多いからです。食パンが好きという猫もいます。ほんの少量を時々与えるくらいであれば問題はありませんが、病気がないことが前提です。
また、なぜ食パンを好むのか考えてみると、飼い主さんとのコミュニケーションであったり、食パン以外の食べ物が関係していたりします。
どうしても食パンを欲しがるなら、人間が食べる食パンを与えるよりも、塩分やバターを使わない猫用のパンを用意してあげるといいかもしれません。
40代 女性 ころ
しかも、食パンのヘタもすきなのです、なにも塗らずに食べさせるのですが、食パンを1/4枚食べます。めったに与えませんが、誕生日には特別に与えます。バースデーケーキの代わりです。食パンには、塩分が含まれているので与えるならたまにしましょう。うちの猫ちゃんは、パンを食べても消化不良をおこしません。
他の猫ちゃんはたいてい、消化不良を起こして吐いたり下痢をしたりします。注意が必要ですね。
40代 女性 みやこ
とても、喜んでくれますよ!消化もいいですし、好きな食べ物の1つなので、食欲のないときにも、喜んで食べてくれます。
人間用の食パンは、塩分が高いしお砂糖も入っているので、オススメできません。
うちの2匹の猫ちゃんは、どちらもパンが好きなので週に一回はパンを与えるようにしています。モチベーションが上がって、生活も規則正しくスムーズに過ごすことができます。