猫はさくらんぼを食べても大丈夫?

さくらんぼは、猫に与えても問題のない食材です。 果肉部分には猫にとって有害な中毒成分は含まれていないため、正しい方法で処理をすれば、おやつとして楽しむことができます。
さくらんぼの栄養素と猫への健康効果

老化防止をサポートするアントシアニン
さくらんぼの鮮やかな赤色を作っているアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、非常に強い抗酸化作用を持っています。
細胞の酸化を防ぐことで、愛猫の免疫力を維持したり、加齢に伴う老化を緩やかにしたりする健康効果が期待できます。
体内の水分調整に役立つカリウム
さくらんぼに含まれるカリウムは、体内の細胞の浸透圧を調節し、余分な塩分を排出する役割を担っています。
心臓や筋肉の機能を正常に保つために不可欠なミネラルであり、健康な猫の体内の水分バランスを整えるのに役立ちます。
疲労回復に貢献するアスパラギン酸
アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、エネルギーの代謝をスムーズにし、疲労物質の蓄積を抑える働きがあります。
活動量の多い猫や、体力が落ちてきたシニア猫の元気を持続させるためのサポート栄養素として効果的です。
猫にさくらんぼを与える際の注意点

種を与えるのはNG
さくらんぼの種には、アミグダリンという成分が含まれています。
これは猫が飲み込んで体内で分解されると、シアン化水素(青酸)という強い毒素に変化し、呼吸困難などの中毒症状を引き起こす危険があるため絶対に取り除いてください。
茎(ヘタ)や葉を与えるのはNG
種と同様に、茎や葉にも中毒を引き起こす成分が含まれている可能性があります。
また、これらは非常に硬く、消化しにくいだけでなく喉や消化管を傷つけたり、詰まらせたりする物理的な事故のリスクも高いため、与えてはいけません。
未成熟な実は避ける
熟していない青いさくらんぼの実にも、中毒を引き起こす天然の化学物質が含まれていることがあります。
家庭菜園などで栽培している場合、猫が誤って未成熟な実を口にしないよう、ネットを張るなどの十分な配慮が必要です。
加工品は与えない
人間用のさくらんぼの缶詰やシロップ漬け、ジャムなどは、非常に多くの砂糖が使用されています。
猫がこれらを摂取すると肥満や糖尿病の原因になるほか、添加物が体に負担をかけるため、必ず生のさくらんぼを使用してください。
アレルギーに注意
どの猫種であっても、初めてさくらんぼを食べさせる際は食物アレルギーに注意しなければなりません。 食後に体を痒がったり、下痢や嘔吐をしたりする反応が出た場合はすぐに与えるのを中止し、動物病院で診察を受けてください。
猫にさくらんぼを食べさせる際の与え方・調理法

種・茎・葉は取り除き、果肉のみ与える
まずは流水でしっかり汚れを落とし、茎と種を丁寧に取り除きます。 種を抜いた後の果肉の中に破片が残っていないか指先で確認し、完全に「赤い果肉だけ」の状態にすることが、愛猫に安全に食べさせるための基本です。
食べやすいように細かくカットする
口のサイズが小さな猫にとって、さくらんぼ一粒は大きすぎて喉に詰まる恐れがあります。 みじん切りにするか、すりつぶしてペースト状に加工することで、誤嚥のリスクを減らして安全に与えることができます。
猫にさくらんぼを食べさせる際の適量

猫に与えるさくらんぼの量は、1日に必要な総摂取カロリーの10%未満に抑えるのが適切です。 体重4kg程度の成猫であれば、1回に与える量は果肉のみで1粒(約5gから7g程度)が目安となり、これだけで十分な季節のご褒美になります。
さくらんぼ100gあたりのカロリーは約60kcal前後ですので、1粒あたりの摂取エネルギーは約4kcal程度と低めです。 しかし、糖分が含まれているため、与えすぎは主食の食いつきを悪くしたり栄養バランスを崩したりする原因になるため注意してください。
まとめ

さくらんぼは、有害な種や茎を完全に取り除けば、猫が安全に食べられる魅力的な果物です。 アントシアニンなどの栄養を含んでいますが、あくまでも主食ではなく「おやつ」として、ごく少量を適切な調理法で与えることが重要です。
初めて与える際は猫の体調をよく観察し、異変があればすぐに中止することを徹底してください。 ルールを守ることで、飼い主さんと愛猫が一緒に旬の味覚を楽しむ豊かな時間を過ごすことができるでしょう。