猫は餅を食べても大丈夫?食べさせる時の注意点を解説

猫は餅を食べても大丈夫?食べさせる時の注意点を解説

お正月になるとほとんどの人が食べる餅。焼き餅、あんこ餅、きなこ餅、食べ方は色々ですよね。大切な家族である猫ちゃんも一緒に餅を食べて新年をお祝いしたいですよね。でも猫って餅を食べてもいいのでしょうか?これから迎える餅の季節に向けて猫と餅の関係を見ていきましょう。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫は餅を食べても大丈夫?

お米を食べる猫
  • 猫が餅を食べても大丈夫
  • 積極的に餅は猫に与えないほうがいい

餅の原材料はもち米です。猫はもち米を食べても中毒症状を起こすことはありませんので、食べても問題ありません。

あんこやきなこも成分的には問題ありません。すでに猫に餅を食べさせてしまった!と、いう方はまず安心してください。

猫にお餅をたべさせる時の注意点

聴診器と猫
  • 1.猫はお餅に含まれる糖質消化するのが不得意
  • 2.お餅を与えすぎると肥満の原因になる
  • 3.お餅が猫の喉に詰まる事故
  • 4.お餅が猫の被毛にくっつく

猫は餅の消化が苦手

猫がお餅を食べるのが好ましくない理由の1つとして、猫の消化酵素の問題もあります。

猫は元々肉食動物の為、お餅などの糖質を分解する能力が低いと言われています。

猫の主なエネルギーはたんぱく質からとるので、餅や小麦を食べるよりは肉などを食べるほうが猫の身体にあっています。

猫が餅を食べすぎると肥満になる

もちろんお餅などの糖質を必要な栄養量以上にとることはお勧めしません。糖質を分解する能力が低い猫にとってお餅やお米などの消化不良の原因になったり、消費できなかった糖分は体内で貯蔵され肥満になります。

猫が餅を詰まらせる危険性

人間でも毎年正月の時期になると、高齢者や幼児の餅を詰まらせる事故がニュースとなります。猫や犬も喉に餅を詰まらせて、飼い主が慌てて吐き出させて事なきを得たという話をよく耳にします。餅は事故の元となりますので、極力与えないように注意しましょう。

また、喉に詰まらせる他にも歯や顎にくっつき大変なことになったという猫ちゃんの話も聞きます。実際に餅を盗み食いした知人の猫は口の中で餅がくっつきなかなか口を開かなくて大変だったと言っていました。

しかも餅を食べる時期はお正月が多いので、ほとんどの動物病院はお正月休みで閉まっています。何かあっても動物病院にすぐ駆け込むのは難しい状況なので、事故がおきないように注意しましょう。

猫が餅を食べて、喉に詰まらせるリスク、歯や顎にくっつき食べにくいことを考えると食べさせないほうが無難と言えるでしょう。

ただ、どうしてもと言うなら小さくした餅を少量を与えるようだけに留めるようにしましょう。

餅が猫にくっつく!

私の知人の猫は飼い主の食べ物を盗み食いする、困った猫ちゃんなのですが去年の正月飼い主が目を離した隙に餅を食べてしまったそうです。

しかも雑煮にしようと茹でて置いていた餅なのですごいネバネバで、気づいた時には顔中が餅だらけで口の中も餅でネチャネチャだったそうです。

その猫ちゃんは正月早々お風呂に入れられ、とても悲惨な新年の幕開けとなりました。

今では笑い話になっていますが餅はその性質上あまり猫の食べやすい食べ物ではないということがよくわかる一件でした。

お餅以外にも、大福やだんごは食べてもいいの?

和菓子
  • 餅と同じく成分は問題はない
  • ただおすすめはしない

お餅については理解頂けたと思いますが、それじゃあ団子や大福は食べさせてもいいの?そんな疑問をお持ちの方、答えは「食べても問題はないがおすすめはしない」です。

成分は問題はないがおすすめはしない

大福や団子に使われているあんこやきなこも猫が食べてはいけない成分は含まれていませんし、団子と大福も餅と同じで原材料は米なので問題はありません。

糖尿病のリスク

しかし、あんこやきなこに大量に使われているのは砂糖です。大量の砂糖は猫の糖尿病を初めとする様々な病気の原因となります。

餅と同様で喉に詰まるリスク

さらに団子や大福も喉に詰まらせやすく、顎や歯にくっつきやすいのでやはり食べさせるにはリスクが伴います。

猫のことを考えると、団子や大福や餅を与えてもらうよりもおいしい鶏肉などを食べさせてもらったほうが幸せです。

与えたい時は少量で

それでも、どうしても与えたいというかたは少量なら問題はありません。ただ餅や団子や大福を与えたいと思っている方、これらのリスクを知った上で本当に与えないといけないのか、もう一度よく考えてみてください。

まとめ

鏡餅と猫
  • お餅は猫が食べてしまっても害はない
  • しかし猫は餅を食べないほうがいい
  • 喉や被毛につっくく事故の可能性
  • 大福やだんごも与えないほうが良い
  • 糖尿病や肥満の病気のリスク

猫に餅を与えることはあまりおすすめできませんが、餅を食べなくてもおいしいものはたくさんあります。お正月猫ちゃんと餅を食べることはできなくても代わりに猫用のおいしいご馳走を用意してあげましょう。きっとその方が猫ちゃんも喜びます。

最近ではお正月になると猫用のおせちをつくってあげる愛猫家さんも見かけます。猫ちゃんにとっておせちなどの味の濃いものは身体によくありませんし病気の原因になりますからね。

もし猫ちゃんとお正月を楽しく迎えたいとお考えの方はお餅などを与えるのではなく、猫ちゃんが好きな好物を使ってリスクがない手作りご飯やキャットフードを与えるようにしてあげましょう。

投稿者

20代 女性 みーちゃん

うちの家でも、お正月にはお餅やぜんざいを食べます。うちの猫はクリーム系や砂糖が混ざった様な甘いものが好きなので部屋で食べてると擦り寄って来て、そのままパクっと食べてしまう事があります。ぜんざいや焼き餅は熱いので食べた事は無いですが、お萩や大福などは、うっかり食べてしまうかも知れません。食べても問題はないと分かっていると、もし食べても一先ず安心しますが、喉に詰まらせたら大変ですよね。なるべくは食べさせないように気を付けたいと思います。お正月からお餅だらけになっちゃった猫ちゃん、可哀想だけどちょっぴり可愛いですね。取り敢えず元気そうで安心しました、来年は良いお年をお迎え出来たらいいですね(^^)。
投稿者

40代 女性 さわこ

猫ちゃんに餅を与えるのは危険ですよね。
口の中に、ひっついてしまい大変なことになります。
猫ちゃんは必死に口の中にくっついた餅をとろうとして、口の回りが傷だらけになったりします。糖質のとりすぎになりますし、お餅を猫ちゃんに与えるのは適していませんね。
うちの猫ちゃんには餅を与えたことはありませんが、今後も与えることはないでしょう。

スポンサーリンク