猫は昆布を食べても大丈夫
- 猫に昆布を与えても問題はない
- 昆布に含まれる成分は猫にもいい
結論を先にいうと猫は昆布を食べても問題はありません。昆布は「よろこぶ」という言葉から来ており、お正月などに縁起物として口にする食材です。
さらに昆布に含まれている「ビタミンK」と「グルタミン酸」は猫の身体を健康に保つためにとても重要な栄養素です。
猫にもいい!昆布の食物繊維
さらに昆布は「水溶性の食物繊維」です。水溶性の食物繊維は腸の善玉菌を活性化してくれるので、とても健康にいいです。
しかし、昆布は猫にとっていい栄養素ばかりではなく過剰摂取をしてはいけない成分も含まれています。どんな食材もいくらいいものだからと言って与えすぎは身体に毒となります。
猫に昆布を与える時の注意点
- 昆布を猫にたくさん上げるのはダメ
- 昆布の塩分に気を付けること!
昆布は猫にとって身体にいいものばかりではなく、過剰摂取することにより病気を引き起こしかねない成分も含まれています。
昆布の中に含まれている「ミネラル」と「ヨウ素」は病気の原因となりますし、昆布に使われている塩分は身体に悪影響を及ぼします。
そのほか、昆布のように出汁が出る鰹節やしいたけ、だし汁も過剰に与えると腎臓の疾患に繋がる可能性がありますので注意しましょう。
猫が昆布を食べすぎで発病するかもしれない病気
昆布を食べ過ぎることにより引き起こされかねない病気をご紹介します。
尿路結石
昆布の中に含まれる「ミネラル」を過剰摂取することにより引き起こされます。尿道に結石ができ、激しい痛みを伴います。
腎不全
癌に次いで死因第2位と、猫がかかりやすい病気にあげられる腎不全。こちらも昆布に含まれる「ミネラル」を過剰摂取することが原因の1つと考えられています。
甲状腺腫
甲状腺の病気で、甲状腺がんとも呼ばれています。甲状腺腫の80~90%が悪性と言われています。主な原因の1つに昆布にも含まれている、ヨウ素の過剰摂取と欠乏があげられます。
塩分の過剰摂取
病気とは違いますが、昆布は大量の塩で味付けされているものが多いです。猫の塩分の過剰摂取は悪影響を及ぼします。昆布を与える時は無塩の味付けをされていないものを与えましょう。
猫に昆布の加工品は与えても大丈夫?
- 無塩の昆布出汁なら与えても問題ない
- 味付けされている加工品は注意
前述した通り、過剰に与えなければ無塩の昆布出汁を与えても問題はありません。
昆布出汁で作った手づくりキャットフードなんて猫ちゃんにとって食欲をそそるご飯でしょう。
では昆布出汁以外のものはどうでしょうか?代表的な昆布を使った加工食品を見ていきましょう。
とろろ昆布
とろろ昆布はその性質上一番キャットフードにも取り入れやすく使いやすそうですが、とろろ昆布にはハチミツが使われている場合があるので注意しましょう。
とろろ昆布に含まれるハチミツには、ボツリヌス菌が含まれています。こちらは1歳以下の乳幼児が口にすると中毒症状を起こす場合があり危険な食材ですが、猫ちゃんのなかにもこのボツリヌス菌で中毒症状を起こす子がいます。
またとろろ昆布には砂糖を使われていることも多いので与える場合は少量を、少しずつ与えるようにしましょう。
酢昆布
酢昆布も少量なら問題はありませんが、進んで与えるのは避けましょう。酢こんぶには砂糖などが多量に使われていることが多く、また人間が食べるものであるので味も濃く作られています。進んで与えないようにしましょう。
市販の昆布つゆ
市販のこんぶつゆは塩分が多量に使われていることがほとんどですので与えない方がいいでしょう。昆布つゆは使わずに、ご自身で無塩の昆布で出汁をとるほうが安心できますね。
猫に昆布を与えるおすすめの方法
昆布をキャットフードに取り入れたいとお考えの方、こんな方法はいかがでしょうか?
切り昆布をフードに混ぜ込む
普段のキャットフードに無塩の切り昆布を混ぜ込む。これならどんなご飯にも取り入れることができます。昆布は切り刻んでいれてあげましょう。
昆布出汁を入れる
無塩の昆布でとった昆布出汁を使って手作りキャットフードを作るのもおすすめです。ドライフードに昆布出汁を少し入れたり、鶏肉を昆布出汁で煮てキャットフードをつくってあげたりすると、愛猫はきっと大喜びですよ。
ただし、昆布は与えすぎると有毒なものとなります。与えすぎないようにきをつけましょう。
まとめ
- 昆布は水溶性の食物繊維が豊富!
- 猫にとって栄養があるが与えすぎには注意!
- 昆布の加工品は塩分、糖分が多いので与えない
- 昆布出汁は市販の物は与えない方が良い
- 昆布の出汁を使いたい時は乾燥昆布から出汁を取るのが良い
今回は猫と昆布についてご説明しました。昆布は猫にとっていい栄養が豊富ですが、悪影響を及ぼします栄養も豊富です。
猫に昆布を与える量が多いと病気になる可能性が高まりますので少量を与えるようにしましょう。
また、お菓子や出汁など加工品は猫にとって塩分や糖分が多すぎる可能性がありますのでなるべく与えない様にしましょう。
しかし、猫にとっても昆布は適量であればメリットはあります。手作りのご飯を与える時などに自分で昆布出汁をとり与える事で腸内環境の改善に約に立つかもしれません。
どんな食材も適量を与えることが猫を健康にすることに繋がります。与えすぎは身体に毒になりますので程々を与えるようにしましょう。
その他、猫が食べていいもの・悪いもの
今回紹介した食材以外にも、人間には安全でも、与え方や量によっては猫にとって有害な食べ物が数多くあります。場合によっては命に関わるような食材もあるため、飼い主さんは正しい知識を身につけておくことが必要です。万が一のことが起こってしまわないよう、「猫が食べていいもの・悪いもの」を事前にチェックしておきましょう。
40代 男性 しげる
冬に湯豆腐をする際、昆布をだしに使います、そのぶよぶよになった昆布をさらに茹でて柔らかくし、刻んでカリカリにトッピングします。昆布がある日はとてもよく食べてくれます。
食が進むようです。食べたあとも、口をむにゃむにゃして満足げです。毛繕いにも力が入ります。2匹ともがご機嫌になります。