猫草って必要?食べて良い量や与え方解説

猫草って必要?食べて良い量や与え方解説

猫が好んで食べるといわれている『猫草』は、好んで食べない猫にも食べさせる必要はあるのでしょうか?猫草の必要性やその効果をご紹介するとともに、与えて良い量や注意点などをお伝えします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に猫草は必要?

猫と猫草

猫にとって猫草は必ずしも必要ではない

結論から先に言いますと、『猫草は必ずしも必要なものではない』といえます。猫草を与えようか迷っている飼い主は、おそらく「毛玉を吐き出させるためには猫草が必要かなぁ」と感じている場合が多いと思いますが、『毛玉を吐き出させる』という猫草の効果は、全ての猫に当てはまるとは限らないそうです。

また、お腹に溜まった毛を排出させるフードがあったり、ブラッシングをすることでお腹に毛玉が溜まるのを改善できたりと、他の方法を使って毛玉の問題を解消できますので、必ずしも無理に猫草を食べさせる必要はないといえます。つまり、愛猫が猫草を好む場合は時々与える。特に興味を示さない時は無理に与える必要はないといえるでしょう。

猫草によって得られる効果

猫草を食べる猫

猫草は絶対に必要なものではないとお伝えしましたが、与えることでいくつかの効果を得られることができます。例えば……

  • 胃を刺激して毛玉を吐き出させる
  • ビタミンなどの栄養を補給できる
  • 食物繊維を取ることで便秘を解消しやすくなる
  • ストレス発散できる
  • 暇つぶしになる

といった効果が期待できるといわれています。ただ、猫によっては効果が全く得られない場合もあるそうです。猫草の恩恵が得られるかどうかは猫の体質によるといえるかもしれませんね。

また、このような猫草のメリットは先ほどもお伝えしたように、他の方法でも得られることができますので無理やり与える必要はなく、あくまで『おやつ』や『遊び』の延長線上程度に考えると、良いと思いますよ。

どのくらい食べて良いの?

見つめる猫と猫草

一日数本程度までなら大丈夫

では、愛猫に猫草を与える時は一日どのくらいの量を与えれば良いのかといいますと……、『一日に数本程度』となります。ちなみに数本程度という曖昧な表現なのは、猫によって与えて良い量が異なるからです。

猫は肉食動物なので『草』を食べても上手く消化できない場合が多く、猫草を食べ過ぎると嘔吐をする回数が多くなったり、体調不良になってしまうことがあります。ですので、猫草を食べた後、何度も吐いてしまうのでしたら愛猫にとって『食べ過ぎ』といえますから、与える量を減らす必要があるといえます。

個人的には、愛猫に初めて猫草を食べさせる時は、まずは1本だけ与えて様子をみる。そして大丈夫そうなら2本あげてみる。といった感じで少しずつ量を増やして、どれだけ与えて良いか調べることをおススメします。

猫草の与え方

猫草を食べるねこ

子猫には与えてはいけない

猫草は消化しにくい食べ物となりますので、消化機能が発達しきっていない子猫に与えると過度な嘔吐や下痢、消化器系の病気などを引き起こす可能性があります。ですので、子猫には猫草を与えないようにしましょう。猫草を与えるのは成猫になってからとなります。

与えるときだけ猫の生活スペースに置く

猫草を食べた時の感触が大好き!という猫はたくさんいるそうです。その結果、猫が生活しているスペースに猫草を置きっぱなしにしていると、食感を求めてつい猫草をたくさん食べてしまうことがあるそうです。

実際に私の家にいる愛猫も、猫草をリビングに置いたままにしているといつまでも食べていることが多く、つい置きっぱなしにしてしまった結果、何度も嘔吐をしたり体調不良を起こしてしまって、病院に連れて行かなければいけなくなった!といったことが何回かありました。

ですので、あなたの愛猫が同じことにならないよう猫草を与える時は、『食べさせる時だけ愛猫の生活スペースに置く』ことをおススメします。

まとめ

ムギ

猫の必需品といわれることが多い『猫草』は、猫に与えるとさまざまなメリットを得られますが、必ずしも与える必要はないといえるでしょう。

猫草を与えすぎると嘔吐や体調不良などの原因になりやすいので、愛猫が猫草を好む場合はご褒美やオヤツ代わりとして、数本与える程度にすることをおススメします。

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