猫のいびきをかく病気とその症状
いびきが段々と大きくなっていたり、起きている時もいびきのような音がしたりする場合は、重大な病気にかかっているかもしれません。いびきが起こりやすい短頭種や、慢性鼻炎ではないのに下記に挙げる症状が当てはまる場合は、早めに受診するようにしましょう。
- 10歳以上
- 鼻血
- 鼻の腫れ
- 顔に触ると嫌がる
- 痰がからんだ咳をする
- 食欲のムラ
また、いびきが起こる気をつけたい病気をお伝えします。
鼻咽頭ポリープ
鼻咽頭ポリープは耳管や中耳に起こります。3ヶ月〜8歳の比較的若い猫がかかる事がほとんどです。猫種ではアビシニアンやペルシャ、シャム猫、ヒマラヤン、メインクーンなどが挙げられます。
先天的なものと考えられています。大きないびきやいびきのような呼吸、鼻水などがみられ、重症になると呼吸困難や睡眠障害、失神など、猫にとっては辛い症状となります。治療には外科的手術が必要となる事もあります。
鼻咽頭狭窄
鼻の奥に膜が張り、息がしずらくなる病気です。稀ではありますが、犬よりも猫で起こりやすくなっています。発症年齢は1.5歳〜11歳と広めです。この病気になってから数ヶ月〜数年経ってから診断される事が多いので、症状が分かりにくい病気でもあります。起きている時にもいびきのような音が常にして口を開けて呼吸をしています。寝ている時のいびきはもちろんです。鼻水は見られませんが声が変わるのが特徴です。治療には外科的手術が必要です。
クリプトコッカス症
人にも感染する人畜共通感染症の一つです。主にハトなど、鳥の糞にいる酵母の一種が原因です。免疫力が低下していると発症しやすい病気です。いびきを始め、血のまじった鼻水が出る、鼻の穴周辺にしこりができる、くしゃみが止まらないなどの症状が出ます。
投薬治療で完治させる事ができますが、それまでには長くて1年程度かかる事もあります。愛猫を、ハトやハトの糞がある所に近付かせないようにしましょう。免疫力の低下を招かないよう、健康的な生活を送らせる配慮も大切です。
軟口蓋過長症
軟口蓋と言う、喉の奥にある器官が通常よりも長いために、呼吸をする時の音やいびきなどにつながる症状です。それだけならまだ良いですが、呼吸困難や頻繁な嘔吐、最悪の場合は呼吸ができずに死亡してしまうケースもあります。
体の構造の問題なので投薬治療はできません。外科的手術で治します。猫種では、チンチラやスコティッシュフォールドなどで見られる事があります。
猫はいびきだけでなく夢も見る
猫が寝ている時、いびき以外にも寝言を言ったり、歯ぎしりをしたりする事もあります。猫も人間と同じように夢を見て、昼間経験した事を脳が整理しているのです。その時に「ニャ・・・」という寝言や足をバタバタさせるような動作をする事も。
歯ぎしりもあるようですが、起きている時に猫が歯ぎしりをしている時は体調が悪い場合がありますので、注意が必要です。
猫は1日12〜14時間寝る、と言われていますが、そのうちの4時間が深い眠りだと考えられています。その他の時間は浅い眠りで、物音や気配がすると直ぐに起きるうたた寝だそうです。
愛猫に近付いたり、突っついたりしても起きない場合は深い睡眠中ですので、思う存分寝かせてあげましょう。熟睡する時間が充分に取れないと体に異常をきたすそうです。起こさないように注意!ですね。
猫がいびきで「ピーピー」鳴る時
猫がいびきをかく事はあります。大抵は鼻水や鼻くそなどで空気の通り道が狭くなっているために、「ピーピー」という音が鳴る程度です。
我が家の子もたまに「ピーピー」と音をさせて寝ている事があります。思わず笑ってしまいますが、猫のいびきには、笑ってはいられないものもあるようです・・・。
短鼻種の猫ちゃん
鼻が短い猫種のペルシャやエキゾチックショートヘアなどは、いびきをかく事が多く、異常ではない場合がほとんどです。アレルギーなどの慢性鼻炎でもいびきが多くなります。
慢性鼻炎は完治せず、ずっと付き合っていく病気だと言われていますが、治療方法によって治る事もあるようです。前述したように、たまに「ピーピー」言っているのも病気ではありません。優しく鼻掃除をしてあげましょう。
猫のいびきに関するまとめ
- 鼻咽頭ポリープ
- 鼻咽頭狭窄
- クリプトコッカス症
- 軟口蓋過長症
猫のいびきはあまり聞きませんが、逆に言えば大きないびきをかいている時は異常があるかもしれない時、と思えば分かりやすいですね。いびきの出る病気は猫にとっても息がしずらい、良く眠れないなど辛い事が多いので、なるべく早く治療して呼吸を楽にしてあげたいものです。
上に記載した病気以外にも鼻の奥にできるリンパ腫などの腫瘍もいびきの原因になることがありますので、原因がはっきりしない場合は詳しい検査が必要な場合もあります。様子を見ないで早期発見・早期治療が大切です。
女性 亜里砂
大きないびきではないので、それは多分病気ではないと思います。
人間でも、いびきをかく人は無呼吸のときがあって、病気になりやすいなどと言われていますよね。昔は、いびきが病気のサインであるという考え方はなかったような気がしますが、医学の進歩によってそれが分かってきたということなのでしょうか?
母に言われたのですが、私も時々眠っていていびきをかいているみたいです。猫ちゃんも夢を見たり、寝言を言ったりしているなんて、とても可愛らしいですよね。
女性 ケロキ
我が家の猫は時々いびきのような音を出して寝ていることがあります。短時間で音はしなくなりますが、鼻がピーピーとなっていたり、寝る姿勢が悪く息苦しかったりといったときに多いです。いびきというよりは、寝息に分類される程度かもしれません。また、いびきをかいていると思って猫を見ると、手足やヒゲの辺りをピクピクさせ寝言でうなっていたときもありました。
いびきだからと軽く見ないで、注意深く観察することも必要だと思いました。
40代 女性 かえで
2匹のうち1匹はまだ軽いポリープでしたので、様子を見ることになり、ポリープのひどい猫ちゃんのほうの手術をすることになりました。
時間はあまりかからなかったものの、心配で仕方なかったです!
手術も無事に終わり、声がでない日々が続きましたが、1週間もすればふつうに話してくれるようになりました。
機嫌も治ってご機嫌で、体調も良いようです。イビキもかかなくなりました!
思いきって手術してよかったです。
もう1匹の猫ちゃんも最近、イビキがひどいので、また獣医さんに診ていただいてからの手術になるかもしれませんが、健康でいてほしいので、がんばりたいと思います。