猫の睡眠時無呼吸症候群とは?
猫の「睡眠時無呼吸症候群」とはどのような病気なのでしょうか。
猫が寝ているときに
- 深く息を吐いて10秒ほど息が止まっている
- いびきをかいていて息がふと止まる
- 息に一定のリズムがなく乱れたり止まったりする
などということがあれば、「息をしてないのかな?」、「生きてる?」、と飼い主さんが心配になってしまうことがありますよね。猫の睡眠時無呼吸症候群とは、上記のように「睡眠時に呼吸をしていない病気」のことを言います。
レム睡眠のとき、一時的に呼吸が止まることは人間や猫、他の動物にも起こることです。
しかし、猫が
- 寝ているときに無呼吸になる回数が多い
- 寝ているときに無呼吸になる時間が長い
などということがあれば、「睡眠時無呼吸症候群」である可能性が高く、猫の体にとっても良くありません。
どんな猫に睡眠時無呼吸症候群はなりやすいの?
どんな猫に睡眠時無呼吸症候群はなりやすいのでしょうか。
どんな猫にでも「睡眠時無呼吸症候群」は起こってしまう病気です。しかし、猫の品種や状態によってなりやすい猫がいるのです。
そこでここでは、どんな猫に睡眠時無呼吸症候群はなりやすいのかについて、ご紹介させていただきます。
睡眠時無呼吸症候群は「持病のある猫」に起こりやすい
猫の病気である睡眠時無呼吸症候群は「持病のある猫」に起こりやすいです。
例えば
- 体重の重い傾向にある猫
- 肥満気味の猫
- 糖尿病の猫
- 心臓に疾患のある病気を持っている猫
などのような場合に「睡眠時無呼吸症候群」になりやすいと言われています。
睡眠時無呼吸症候群は「鼻の低い猫」に起こりやすい
猫の病気である睡眠時無呼吸症候群は「鼻の低い猫」に起こりやすいと言われています。鼻の低い猫は呼吸器系に疾患が多いことがよくありますよね。
鼻の低い猫は低酸素症などにもなりやすいので飛行機に乗せられないということもよく耳にすると思います。そんな鼻の低い猫は睡眠時無呼吸症候群にもなりやすいのです。
鼻が低い具体的な猫種として
- ペルシャ
- スコティッシュフォールド
- ヒマラヤン
- エキゾチックショートヘア
などがあげられます。
以上の鼻の低い猫の品種を飼っているときには、睡眠時無呼吸症候群になりやすいので、寝ているときにいびきを一定にしているか、息を一定のリズムでしているか、などの、「猫の寝ているときの様子」を常に確認するようにしましょう。何か異変があれば、必ず、そのままにはしないでくださいね。
猫の睡眠時無呼吸症候群の気を付けることは?
猫の睡眠時無呼吸症候群の気を付けることは、どのようなことがあるのでしょうか。
猫の睡眠時無呼吸症候群は、悪化をすることがなければ問題ありませんが、進行をすると、その他の睡眠障害や病気を招いてしまうこともあります。
そこでここでは、猫の睡眠時無呼吸症候群の気を付けることについてご紹介させていただきます。
持病のある場合
心臓病や糖尿病などの持病がある場合には、睡眠時無呼吸症候群に気をつけるようにしましょう。睡眠時無呼吸症候群は、そのままにしておくと、死に至ってしまうケースもあります。
また鼻の低い猫は元々鼻腔狭窄傾向にもあるので、ペルシャや、スコティッシュフォールドなどの品種も気をつけるようにしましょう。
他の症状があるとき
猫が寝ているとき、睡眠時無呼吸症候群でその他にも
- 呼吸がしにくそう
- 苦しそうでぐったりしている
- 息があらい
などという症状があれば、猫の体にも負担がかかってしまっています。
また睡眠時無呼吸症候群の時間が長い場合や、頻度が多いときには、早めに病院で治療や指導を受ける必要があるでしょう。
起きているときにも
- 呼吸がしにくそう
- 息が荒い
- 口呼吸をしている
などということがあれば、早めに病院へ連れて行くようにしてくださいね。
まとめ
人間や猫、その他の動物にも「睡眠時無呼吸症候群」になってしまいます。
「睡眠時無呼吸症候群」は漢字の通り、寝ているときに猫の呼吸が止まってしまうことです。
- ペルシャ
- スコティッシュフォールド
- ヒマラヤン
- エキゾチックショートヘア
などの鼻の低い猫に起こりやすい病気なのですが、心臓病や糖尿病の猫にも発症率が高いです。
睡眠時無呼吸症候群になると、その他の睡眠障害や、病気をもたらすこともあるので、なるべく早めに病院へ連れて行くようにしてください。