猫の呼吸音がおかしい?考えられる原因や対処法について

猫の呼吸音がおかしい?考えられる原因や対処法について

猫と暮らしていると、呼吸音が気になることがあるかもしれません。いつもより大きい呼吸音が聞こえたり、聞いたことのない音が出ていたりしたら、心配になる飼い主さんも多いことでしょう。この記事では、猫の呼吸音がおかしいと感じたらするべき対処法と、考えられる原因や病気について解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の呼吸音がいつもと違う

横を向いた猫のマズルのアップ

猫の呼吸音を聞いたことがありますか。猫は喉をゴロゴロと鳴らしたり、鳴き声をあげたりということはありますが、大きな呼吸音が出る動物ではありません。

ところが、急に大きな呼吸音が聞こえたり、ヒューヒューといった苦しそうな呼吸音が聞こえたりすることがあるようです。

寝息のようにスースーとかすかに聞こえる呼吸音もありますが、普段聞くことのない呼吸音が聞こえたら、心配になりますよね。いつもと違う呼吸音が聞こえる原因について、考えられる病気と共に解説します。

猫の呼吸音がおかしい原因

鼻と鼻を寄せ合う2匹の猫

鼻詰まり

猫の呼吸音がブーブーと鼻を鳴らすように聞こえたら、鼻詰まりを起こしているのかもしれません。鼻詰まりは、鼻水が溜まっている症状の他にも、異物が鼻に入り込んでいる、鼻腔内に腫れ物が出来てしまったなどからも起こり得ます。

また鼻詰まりから、就寝時の呼吸音が大きくなり、いびきをかくこともあるようです。

呼吸器の異常

肺や気管支など呼吸器に何らかの異常がある場合にも、猫の呼吸音はいつもと違う音になります。ヒューヒュー、ゼーゼーと苦しそうな呼吸音を出し、咳のような症状が見られることもあるようです。

このような呼吸音が聞こえたら、呼吸数や舌の色にも注目してください。浅く速い呼吸音は、呼吸困難を引き起こすこともあります。舌の色が悪く紫色っぽく見えたら酸素欠乏状態になっている可能性があります。

ケガ

骨折などのケガが原因でも、猫は異常な呼吸音を出すことがあります。他の猫と喧嘩をしたり、高い所から落ちたりしてケガをすると、痛みから呼吸が荒くなり、苦しそうな呼吸音を出すようです。

明らかにケガをしている場合はもちろんのこと、体の様子を確認し、異常な呼吸音が聞こえたら早急に動物病院を受診してください。

熱中症

猫の呼吸が荒く、ハアハアという呼吸音が聞こえたら熱中症に陥っているのかもしれません。夏の暑い時期だけではなく、冬に暖房をつけすぎていても、猫は熱中症になってしまうことがあります。

猫は足の裏と鼻にのみ汗腺があるため、簡単に体温を下げることができません。全身を被毛に覆われているため、体温を放散することも困難です。口で呼吸するような呼吸音が聞こえたら、熱中症を疑いすぐに体を冷やしてあげましょう。

猫の呼吸音がおかしいときに考えられる主な病気

診察台に横になって聴診器を当てられている猫

気管支炎

ウイルスや細菌の感染、アレルギーなどが原因で、気管支に炎症を起こす病気です。猫の呼吸音がゼーゼーと苦しそうであれば、気管支炎に陥っているのかもしれません。咳や発熱などの症状も見られ、食欲もなくなってしまいます。

気管支炎は肺炎に発展してしまうこともありますので、呼吸音がいつもと違って苦しそうであれば、早めに動物病院を受診しましょう。

肺水腫

猫の肺水腫は、肺に水がたまる病気です。心臓に原因があって生じる心原性肺水腫と、肺炎や神経疾患などから派生する非心原性肺水腫があります。どちらも苦しそうな呼吸音を出し、食欲低下、体重減少などの症状が見られるようです。

呼吸困難によって、血液中の酸素が欠乏し、チアノーゼを起こすこともありますので、注意しましょう。苦しそうな呼吸音や、浅い呼吸、口を開けて呼吸するなどの様子が見られたら、動物病院を受診してください。

猫風邪

猫風邪とは、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどが感染して起こるウイルス性呼吸器感染症の俗称で、呼吸器にウイルスが感染することによって、風邪のような症状をもたらす病気です。鼻が詰まるなどの鼻炎症状が見られる場合は、猫の呼吸音は大きくなり、ブーブーという音が出ることもあります。

猫からいつもと違う呼吸音が聞こえたら

ニットに包まってぬいぐるみと休む猫

激しい運動後の場合

猫は元気いっぱい走り回ったり、長時間遊んだりした後に、口でハアハアと呼吸することがあります。子猫の場合は特に、加減がわからずに遊びすぎて呼吸が荒くなってしまうこともあるようです。

飼い主が様子を見て、クールダウンさせてあげましょう。普段は静かな呼吸音でも、運動後は少し荒くなることもありますので、呼吸音だけではなく猫の様子にも注目するとよいですね。

鼻が詰まっている場合

猫の鼻からブーブーという呼吸音が聞こえたら、鼻が詰まっていることが考えられます。飼い主がケアする場合は、ぬるま湯で濡らしたガーゼなどを使って、鼻の表面をきれいにしてあげましょう。

刺激によってくしゃみが出て、鼻水も同時に出てくることもあります。鼻詰まりを軽減するサプリメントなどもあるようです。鼻詰まりの原因もさまざまですので、慢性化しないよう、一度動物病院を受診しておくと安心です。

口呼吸をしている場合

猫は鼻呼吸をする動物です。運動直後の子猫でない限り、口でハアハアと荒い呼吸をするのは呼吸困難の前兆かもしれません。

口から呼吸音が聞こえたら、動物病院を受診してください。何かしらの原因で体に酸素が足りなくなってしまい、呼吸困難を引き起こしてしまうかもしれません。

猫の呼吸音がおかしいことがわかる動画

触ろうとする飼い主に威嚇をする猫

猫のこのような呼吸に注意!!

鼻がふくふくと膨らみ、少し強めの呼吸音が出ているのがわかります。この猫は、撮影された2日後に肺水腫で亡くなってしまったそうです。

飼い主さんは助けてあげることができなかったことを悔やみ、この動画を公開することで、1匹でも多くの猫の命を助けたいと思いました。愛猫がこの猫のような呼吸をしていたら、獣医師に相談しましょう。

過呼吸な猫

スースーという呼吸音が少々大きい猫の様子です。普段は静かな呼吸音でも、このように時々大きな呼吸音を出すこともあります。呼吸も速いことがわかりますので、いつもよりも呼吸数も多いと感じたら、動物病院を受診するとよいでしょう。

猫の鼻気管炎の後遺症

この動画の猫は、外猫だった頃に猫風邪を発症し、その後遺症からブーブーという鼻が詰まったような呼吸音を出しているそうです。

くしゃみや鼻水も出ず、抗生剤にも反応しないという動画の猫ですが、呼吸音が大きいだけで問題なく暮らしているそうですよ。大きないびきのような鼻呼吸音ですが、健康に問題がなければ安心ですね。

まとめ

窓辺でニットに包まってまどろむ猫

猫の呼吸音は、普段は静かであまり気になることもありませんが、病気やケガなどが原因で大きな音が出ることもあります。原因はさまざまで、呼吸音だけで病気を判別することは難しいでしょう。

しかし、異常な呼吸音は病気の早期発見に繋がることもありますので、普段から愛猫の様子を気にかけられるとよいですね。

病院を受診する際には、受診時に異常な呼吸音を出していないことも考えられます。普段と違う呼吸音を出している様子がわかる動画を撮影し、獣医師に見せた上で相談するとよいでしょう。

普段から愛猫とコミュニケーションをとるようにして、変わった様子にすぐに気付けることが大切です。

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