猫の爪に黒い垢がついているのはどうして?
飼い主さんが猫の爪を見てあげた時に「黒い垢」のようなものがついていたことはありませんか?実は、猫の爪に黒い垢がついている原因がいくつかあるんですね。
ここで、猫の爪に黒い垢がある時の原因についてご紹介していきます。
実は、耳垢が爪について猫爪が黒いこともある
猫の爪に黒い垢がある時の原因の一つには、耳や体を後ろ足で掻いた時に猫爪に黒い耳垢や汚れが付着して猫爪が黒っぽくなってしまうことがあります。
肉球が黒い猫は、猫爪も黒い場合がある
黒の色素が濃く現れる猫種や(黒猫など)猫の模様によって、足の裏の肉球が黒くなると同時に猫爪も黒いという場合があります。この場合の黒い爪は遺伝子的なものなので病気などの心配はありません。
病気が原因で爪が黒い場合もある
- 扁平上皮ガン
- 皮膚糸状菌症
などの病気が原因で爪が黒い場合もあります。
扁平上皮ガンで爪が黒い場合もある
猫の扁平上皮ガンは「扁平上皮細胞」がガン化したもので、皮膚が存在している場所の全てに発症する恐れがあり、特に「毛の薄い部分」に発生しやすいと言われています。
扁平上皮ガンが見られるのは主に、「鼻筋や耳介のほか眼瞼などの顔の組織」に多く発生するとされていますが、稀に爪の付け根に発生することで猫爪の付け根に腫瘍ができる場合や爪の付け根が茶色や黒などに変色してしまう場合があります。
また、初期段階の小さい腫瘍に臭いはありませんが、徐々に肥大していくことで独特な臭いがするようになります。
皮膚糸状菌症で爪が黒い場合もある
人畜共通感染症の一種である「皮膚糸状菌症」。真菌(カビ)の一種とされる皮膚糸状菌に感染することで患部が赤く腫れてきます。
爪に感染した場合には、猫爪の付け根などが炎症を引き起こし赤く腫れるほか爪が茶色や黒などに変色する場合や抜け落ちてしまうことがあります。
猫の爪に黒い物がついていた時の対処法
飼い主さんが猫の爪を見てあげた時に「猫の爪に黒い物がついていた時はどうするべきか?」と悩む場面も少なくありません。では、猫の爪に黒い物がついていた時の3つの対処法についてご紹介します。
- 黒い垢が汚れの場合は湿らしてから取る
- 無理に取らずにそっとしておくことも大切
- 猫爪が黒い時に異常を感じたら動物病院へ
それでは、猫の爪に黒い物がついていた時の対処法について詳しく見ていきましょう!
1.黒い垢が汚れの場合は湿らしてから取る
猫の爪に黒い物がついていた時の対処法の1つ目では、黒い垢が汚れの場合は湿らしてから取るのがオススメの対処法とされています。
黒い垢が汚れの場合は湿らしてから取る方法
- ティッシュや清潔な布で爪の汚れを湿らせる
- 固まった汚れを柔らかくしてから優しく拭き取る
- 簡単に取れる部分だけ拭き取る
猫の爪の汚れを強くこすってしまうことや無理矢理拭いて取るのはよくありません。爪の付け根を傷付けてしまう恐れがあるからです。また、 爪の間の汚れは綿棒やウェットティッシュで優しく拭き取るのが一番良い方法とされています。
2.無理に取らずにそっとしておくことも大切
実は、猫の爪に黒い物がついていた時の対処法の2つ目には、猫爪の黒い垢などの汚れを見付けても無理に取らずにそっとしておくことも大切とも言われています。
これは、猫たちがグルーミングをする際に自分で爪を舐めてお手入れをする場面や、爪研ぎしながら爪が取れたりする場合があるため、飼い主さんが無理に猫爪の黒い垢などの汚れを取ってあげなくても大丈夫だと言われています。
3.猫爪が黒い時に異常を感じたら動物病院へ連れて行く
猫の爪に黒い物がついていた時の対処法の3つ目では、もちろん、猫爪が黒い時に異常を感じたら動物病院へ行きましょう。
- 猫爪を気にして舐め続けている
- 猫爪が黒い、付け根が赤く腫れている
- 猫に元気がない、食欲不振
など、大切な猫の様子がいつもと違う場合には、すぐにかかりつけの動物病院で受診することが大切です。
猫の爪が黒い場合の注意点
猫の爪が黒い場合は飼い主の方が一度、冷静に爪の状態を確認してあげましょう。耳垢などの汚れによって猫爪や爪の付け根が黒いと言うこともあります。爪の汚れは猫たちが行うグルーミングで取れる場合もあるので飼い主さんが取れない汚れは無理に取らないことが大切です。
このため、猫が手足など爪の周りを触らせない場合や、爪を気にして舐め続けたりする時など、飼い主さんが猫の様子に異変を感じた場合が要注意とされています。
万が一、猫の爪が黒い場合に異変を感じた場合は病気の疑いもあるのですぐにかかりつけの獣医師に相談してみましょう。
まとめ
病気になりにくいイメージがある猫爪ですが、猫の爪に黒い垢がある時の原因では耳垢などの汚れがくっ付いているだけでなく、真菌への感染やガンになることも稀にあるようなので定期的に猫爪の健康チェックも必要ですね。
飼い主さんと大切な猫たちが元気に暮らせるように、定期的な健康チェックやお手入れを行っていつまでも元気な長寿猫を目指しましょう!