猫の巻き爪の原因と治療、その対策について

猫の巻き爪の原因と治療、その対策について

猫が巻き爪になってしまった時に気になるのは、原因や対策のほかに、治療費ですよね。猫の巻き爪に関する気になるポイントをまとめました!

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が巻き爪になる原因

両手を伸ばし爪を広げる猫

猫が巻き爪になる主な理由ですが、「爪切りを定期的に行っていない事」が多いです。野良猫の場合、硬くて太い木で一生懸命ガリガリと爪を研ぎますが、完全室内飼いの猫となれば段ボールで出来た爪とぎ等では、爪が綺麗に研ぎきれずに、巻き爪になってしまう可能性があります。

その為、飼い主が定期的に爪切りをして、巻き爪にならないように対策をしてあげる必要があります。

猫が巻き爪になってしまったら

猫の手元

猫が巻き爪になってしまった場合、

  • 自分で切る
  • 獣医に任せる

の2通りの方法があります。放置してしまうと更に肉球にめり込み、可愛いチャームポイントの肉球に、傷が付いてしまいます!!初期ならすぐに切れる爪も、悪化してしまえば個人で切るのがどうも難しくなってしまいますので、猫の巻き爪に気が付いた時にはすぐに対処してあげましょう!

自分で切る

自分で切る際は、神経を傷つけないように注意しましょう。猫の爪には神経と血管が通っており、よく見ると根元に赤い部分が見えます。それが血管なのですが、間違えてそこまで切ってしまうと出血し神経も切れてしまうので猫が痛みを感じてしまい、次回からの爪切りは大人しくさせてくれない場合があります。

元々爪切りが嫌いな子が多いので、更に嫌がられてしまうとどれだけ大変なのか、猫を飼育している人ならわかるでしょう・・・、猫が嫌がるのはもちろんですが、暴れる猫を押さえつけての爪切りは、人間にとっても恐怖の時間なのです。

巻き爪の場合、よくみると神経・血管、そして本来の爪、それから巻き爪、の順で長くなっているようなので、巻き爪で見えにくいのですが、目を凝らし本来の爪の位置を確認しましょう。そして本来の爪から神経までの間を切ります。

獣医に任せる

自分でやって怪我をさせたら困るから、と獣医さんにつれていく方も多くいらっしゃいます。もちろんその方が安心なのですが、飼い主さんとしては処置の費用が気になる所。動物病院は自由診療な為、値段に決まりが無いので一概には言えませんが、大体の相場を知る事が出来ました。

  • 初診料金1500円
  • 爪切り500円
  • 処置1500円

ですから、3000円前後という所でしょう。この他、肉球にめり込んでいる場合は化膿止めや抗生物質が出る事もありますので、そこでお値段はまた変わってくると思います。近くの動物病院いくつかに電話して、治療費を確認してから連れて行くと安心です。

猫が巻き爪にならないための対策

爪切りをしてもらう猫

猫が巻き爪にならない為に、飼い主としてしっかり対策をしてあげる必要があります。ここで私が行っている楽な爪切り方法を伝授します!

我が家の猫たちも爪切りは大嫌い。ちょっと爪切りを持ち近づくだけで、逃げ回ってしまいます。洗濯ネットに入れて爪を切るという方法もあるのですが、挑戦しようとしたら案の定大暴れで傷だらけになりました^^;

そこで我が家では「ちょい切り」で爪を切っていきます。やり方はとっても簡単!猫が寝ている時にそっと近づき、撫でに来たふりをします。撫でてゴロゴロ言い始めた時、一番つかみやすい手を優しく持ちその手の爪だけを切ります。

その手が切り終わったらその日の爪切りは終了。また翌日同じ手口で猫に近づき、別の手の爪を切ります。1匹の爪すべてを切るのに4日かかってしまいますが、爪切りが大嫌いな猫たちも、ほんの少しの間なら許してくれたりします。爪切りでお悩みの方は是非試してみてくださいね!

嫌がることは動物病院でやってもらうのもよいでしょう。爪切りだけなら診療費もそこまで高くなりません。こまめに切ることが巻き爪対策には一番です。

まとめ

抱きかかえられて爪切りしてもらっている猫

以上、猫の巻き爪の原因や、我が家で行っている対策でした。猫の爪の健康を守るためにも、定期的に爪切りをしてあげるなど、気にしてあげてくださいね。

スポンサーリンク