高齢猫が痙攣する理由
猫が痙攣をおこして、
- ぐったりとしている
- 全身激しく痙攣をしている
などがあれば、飼い主としては「死んでしまうのではないだろうか」と思うほど不安になってしまいますよね。
ここでは、高齢猫が痙攣する理由についてご紹介させていただきます。
1.てんかんだから
高齢猫が痙攣する理由として、「てんかん」があります。人間のてんかんと同様に、猫にもてんかんの症状で痙攣を引き起こしてしまうことがあります。
脳腫瘍や脳炎などが原因で起こるてんかんと、原因が不明だが起こるてんかんがあります。猫のてんかんは犬に比べるとそれほど多くありません。痙攣を起こすと、
- 意識がなくなる
- 全身が突っ張ったり、激しく震える
- 身体の一部がピクピクする
- 泡を吹いたり、失禁する
症状が起こります。痙攣が起こると意識がない状態で体を床などに激しく打ち付けたりすることもあります。ケガをしないように危ないものを身のまわりから除けて、あまり刺激しないようにそっと抱いて痙攣が治まるのを待ちましょう。その後動物病院で必ず診察を受けてください。
2.熱中症だから
高齢猫が痙攣する理由として、「熱中症」があります。夏場の時期に、いつもは痙攣などしないのに、引き起こしてしまったときには「熱中症」が原因になってしまっている可能性があります。熱中症になってしまうと、
- 体温の上昇
- よだれ
- 嘔吐
- 歩行困難
などの症状が出始め、痙攣を起こしてしまうこともあります。
3.中毒を起こしているから
高齢猫が痙攣する理由として「中毒」があります。中毒を起こす原因は様々ありますが、肝臓や腎臓に毒性を示すものや神経毒性を持つものなど様々です。殺虫剤や農薬、植物、食べ物など中毒の原因になるものは多くあります。中毒を起こすと次のような症状が起こります
- 嘔吐
- 下痢
- よだれ
時間がたってから起こる中毒もありますが、口にしてから急激に中毒症状が進む場合もあります。外出する猫ちゃんの場合は、外で何に遭遇するかわからないので要注意です。
中毒症状が急激に進む場合には痙攣や呼吸困難を引き起こしてしまいます。
4.腎不全
高齢猫が痙攣する理由として、「腎不全」があります。猫の腎臓病は初期状態ではほとんど症状がありません。しかし、進行をしていくうちに、
- 腎不全初期では、水を異常に飲み大量のおしっこをする
- 脱水する
- 食欲がなくなる
- 嘔吐が増える
- 毛艶が悪くなる
- 末期になると、水を飲まなくなり尿が少なくなりやがて全く出なくなる
などの症状が出始めます。
そして、症状が悪化し「腎不全末期」の状態になってしまうと、尿毒症を引き起こして痙攣をするようになってしまいます。
高齢猫が痙攣をしているときの対処法
高齢猫が痙攣を起こしている様子は、見るのもつらい状況です。何か自宅でできることはないでしょうか?
そこでここでは高齢猫が痙攣をしているときの対処法についてご紹介させていただきます。
安全な場所へ移動させる
もし高齢猫が痙攣を始めたら、「安全な場所へ移動させる」という対処をしてください。
- キャットタワーの上
- ベランダ
- 階段
などで突然発作を起こしてしまうと、転落や転倒の原因になってしまいます。また、周りに倒れそうなものがあると危険なので安全な場所に静かに動かしてあげるようにしてください。
動画を撮影する
高齢猫が痙攣をしているときに、痙攣が自然の止まるまで自宅で痙攣を止めることは難しいことがほとんどです。
もしも可能であれば動画を撮影して病院へ持っていけば、具体的にどのような病気の可能性があるのかが分かりやすいです。
痙攣を起こしたときには、
- 症状
- 痙攣時間
などをメモして動画を撮影しておくとよいかもしれません。
ただし、ひどい痙攣が起きた時には動画をとることは慌てますから難しいです。可能ならば撮影して持参するほうが参考になるが、無理に撮影する必要はありません。
高齢猫の痙攣で注意すること
高齢猫が痙攣を起こすと、飼い主さんは何とかしてあげたいと、声をかけたり揺さぶったりしてしまうこともあるかもしれません。しかし、痙攣が起きた時に注意することがあります。
ここでは、高齢猫の痙攣で注意することについてご紹介させていただきます。
声をかけたり、揺さぶったりしない
高齢猫が痙攣を始めたら、大きな声で名前を呼んだり揺さぶったりしないようにしてください。痙攣をしているときに、外から刺激を与えてしまうと、さらに痙攣が長引いてしまう可能性もあります。
高齢猫が痙攣を始めたときには、タオルやフリースで包んで落ち着くまで抱っこしてあげてください。
頻度や時間は把握しておく
どのくらいの時間けいれんを起こしているのか、1か月に何回おこるのか?予兆があるのかなどを把握してください。
繰り返し頻繁に痙攣をしているときや、長時間痙攣をしているときには命に関わる可能性もあります。このようなときには、動物病院にすぐ電話し早急に対応する必要があります。
その他の注意
高齢猫が痙攣を始めたら、バスタオルやフリースでくるんでケガをしないように抱っこしてあげてください。放置してしまうと頭を強打し内出血を起こしたり、手足をバタバタさせたた場合は自分の爪で自分自身を傷つけてしまうかもしれません。意識しないで思い切り爪を引っかけてしまうと大けがになります。また、タオルなどでくるむときに飼い主さまもケガをしないように気をつけてください。
「痙攣が始まると舌を噛まないように口に何かを噛ませる」とか、「舌を引っ張り出さなければならない」という説もありますが、間違いです。何かを噛ませることで呼吸ができなくなったり、舌を引っ張り出すときに咬まれてしまい飼い主さまが大けがをすることもあります。舌を噛むことは動物の場合ほぼありませんので何かを噛ませたりせず静かに抱っこして落ち着くのを待ってください。
痙攣が起きた後に気を付けること
高齢猫が痙攣を起こした後に何に気を付ければ良いのでしょうか?
痙攣がおさまってからも、
- ぐったりしている
- 目がうつろである
- フラフラしている
などという症状があれば、必ず病院へ連れていくようにしましょう。
痙攣が治まった後、特に症状がなくいつも通りのように見えても診察を受けることをお勧めします。ケガをしていないかどうかもチェックしてください。吐いたものや失禁で汚れがあれば落ち着いてからきれいにしてあげましょう。
猫が高齢になってきたら気を付けること
ここでは、猫が高齢になってきたら気を付けることについてご紹介させていただきます。
定期検診を受ける
猫は7歳になると高齢と言われるようになり、人間で言うと45歳にあたります。7歳は高齢期の入り口です。この年齢以降、さまざまな病気が起こることが多いです。それまで何事もなく元気に過ごしてきた猫でも、注意していきましょう。
腎臓病などの病気は進行をしていてもなかなか気づくことができません。そして、気づいたときに手遅れになってしまっているということもあるのです。そのようなことがないように、猫が高齢になったら「定期検診」は必ず受けるようにしてください。
食事内容を変更する
猫が高齢になってくると噛む力も衰えてきますし、7歳までの猫と7歳以上の猫では必要とするエネルギーや栄養素が変わってきます。そんなときに、食事が成猫用であると、カロリーオーバーになったり、高齢ネコには栄養面で過不足が起こることがあります。ですので、猫が高齢になったときには「高齢猫用」のキャットフードを準備してあげてくだかい。
まとめ
猫の7歳は人間の45歳にあたります。7歳を過ぎてくると猫は高齢期になり、少しずつ体調面の変化が起こってきます。けいれんは様々な原因から起こりますが、高齢猫の場合は腎不全から引き起こされる尿毒症による痙攣が一番可能性として考えられます。健康診断を定期的に受け、少しの体調変化でも細目に診察してもらうことが大切です。
女性 匿名
日本では65~74歳を前期高齢者と、75歳以上を後期高齢者とされており、20〜64歳は現役世代とされていますので、猫の7歳が人間の45歳なら、まだまだ大丈夫と思われてしまいますよ。
もっと全体的に整理しないと、何が書いてあるのか理解しにくいです。
危険な場所と痙攣を起こしていたら安全な場所に移動してから、様子をビデオで撮影して病院に行ったときに医師に見せることができるようにしましょう。と整理して書いてから、詳細な説明に入る方が理解しやすいと思います。
また、声を掛けない揺さぶったりしないと触らないは纏めて書いた方が良いし、同じことを異なる項目に何度も書き込むのは正しい理解を妨げます。
40代 女性 なつき
うちの猫ちゃんは、子猫の頃からてんかんの症状に悩まされています。
発作が始まると、私は毛布を持ってきて抱き上げます。静かに見守りながら、家族には動画をとってもらい後から、獣医師に診ていただきます。症状が分かりやすくて、治療しやすいのだそうですよ。高齢猫になっても、痙攣を起こすときには注意が必要ですね。今でも、たまに発作が起こったときには、できるだけ落ち着いて対処をします。いまだに、焦りますが頭が真っ白になるのはなくなりました。
一番いいのは、治療をしながらてんかんの発作と、上手に付き合えるように普段から、獣医師のアドバイスを参考にすると安心ですね。