猫の痛みのサインは?
猫が「痛い」と思っていてもなかなか飼い主が異変に気がつくことができないときもあります。しかし、猫が痛みをかかえている場合、以下のような動作や仕草、行動の変化が見られるようになります。
1.過剰なグルーミング
猫は痛みやかゆみがあるとき「過剰に」グルーミングをするようになります。動物が傷を負った部分をなめるのはよく見る光景かと思いますが、治そうとして過剰になめてしまうのです
猫が過剰なグルーミングをするときの痛みの原因としては「皮膚炎」や皮膚の傷などがあります。皮膚炎によるかゆみや痛みでグルーミングをするのですが、グルーミングをすることでかえって炎症の範囲が広がってしまったり炎症が重度になったり、ときには皮膚がえぐれてしまうこともあります。
ですので、皮膚炎などはなるべく早期に見つけてあげることが重要です。痛みとは関係ないのですが、精神的な理由から過剰にグルーミングをしてしまい、皮膚炎を起こすこともあります。
2.鳴く回数が増えた
猫が痛いときに「痛みを訴えるように」鳴くことがあります。
鳴く回数が増えたり、鳴き方が苦しそうであったり、今までにない鳴き方で鳴いている場合は痛みを訴えていることもあります。何かしらの痛みがあると眠れいこともあるでしょうし、痛み自体がストレスになっています。夜鳴きをするようになることもあります。ただ、鳴いて痛みを訴えるかどうかは猫によって異なります。痛くても鳴かないでひたすらじっとしている猫もいます。
3.震える
猫は痛みによって震えていることもあります。口内炎や関節痛、尿路結石など猫がなりやすい病気で痛みを引き起こす病気はいくつもあります。
また、いわゆる震えではなく、糖尿病による低血糖や様々な原因によって「けいれん」を起こしてしまっている場合もありますので、こきざみに震えているようであればすぐに病院を受診しなければいけません。
4.ぐったりしている
猫は動くと痛い場合などは、じっと動かないようにしていることが多くなったりと、日頃よりも活動が減ることがあります。以前にはのぼっていた高い所にのぼらなくなったり、ジャンプをしなくなったりもします。また、食欲がなくなることも多いです。食欲が減っているかなと思ったら、体重が落ち始める前に病院を受診できるようにしましょう。
5.触ると怒る
猫は痛みがあるときに、飼い主が触ったり撫でたりすることで突然怒って引っ掻いたりかんでくることもあります。どこか触られたところが痛い場合もありますが、痛みのストレスによって「攻撃的」になってしまっていることも考えられるでしょう。
6.トイレの様子がおかしい
猫は何らかの病気になっているときにトイレの様子がおかしくなることがあります。
- 何度もトイレに行く
- おしっこが出ていない
- 全くトイレに行かない
- トイレに行って力むのに何も出ていない
などがあげられます。またトイレをするときに鳴き声をあげたり、トイレを失敗することが増えたときには「痛みや病気によってうまくトイレができない」ということも考えられます。尿結石や膀胱炎などの可能性もありますので、早急に病院へ連れていってあげましょう。おしっこをしようとしていて出ないのか、うんちをしようとして出ないのか、分かりにくい場合が意外とあります。便秘は緊急事態ではないのですが、おしっこが出ていないとなると緊急事態ですので、トイレの様子の異常に気付いたら、早めに病院を受診しましょう。
猫に痛みがある時の対処法
猫の食欲不振やトイレの様子などが普段と違うことによって「猫がどこかを痛がっている」とわかればどのようにすれば良いのでしょうか。結論としては「すぐに病院に連れていく」ということが大切です。
見た目がいつもと変わりなくても、体の中では病気が進行してしてしまっていることもあります。ですので異変に気がついたときには
- いつから
- どのように
- どんなときに
という症状などをまとめて病院へ連れていってあげるようにしましょう。
まとめ
猫が痛がっているときに飼い主はなかなか気づけないこともあります。
しかし、猫が痛いと感じているときに何かしら「痛みのサイン」があると思います。
いつもと違う様子であったり、痛みのサインが見られたときには必ず病院を受診しましょう。