身体の一部が脱毛!?猫ちゃんのストレスからの問題行動と対策

身体の一部が脱毛!?猫ちゃんのストレスからの問題行動と対策

ネコちゃんを愛でていると一部脱毛しているところを発見したことはないですか?病院で皮膚や毛の検査をしても異常がなくて、気づいたころには毛が生えている・・なんてことも。実は脱毛はネコちゃんの問題行動によって起こっていることがあります。欲求不満やストレスによる自傷行為です。我が家のネコちゃんの茶助くんの体にもよく脱毛を見つけます。茶助くんのエピソードを用いてわたしなりの解決策を紹介したいと思います!

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

ネコの問題行動はなぜ起きる??

体をなめる猫

ネコの問題行動はストレスから

ネコの問題行動の原因は様々ありますが、主な原因はストレスです。もともとネコという動物は狩りをして単独で生活する動物です。ですから、室内という限られた空間でやることもなく過ごす生活や、同居の猫や他の動物の存在がストレスとなるネコちゃんもいます。

特に神経質で臆病なネコちゃん、または非常に社交的で飼い主との触れ合いをとても多く求めるネコちゃんはストレスを抱きやすいかもしれません。我が家のネコの茶助君は身体を過剰に舐めるという問題行動をすることが多いですが、他にも様々な問題行動を起こします。

まず今回の記事では身体を過剰に舐めてしまう問題行動についてエピソードと対処法を紹介します。

猫が過剰に身体をなめる自傷行為

身体の全体が脱毛するわけでなく身体の一部が脱毛している。という状況です。

茶助の初期脱毛

↑のような脱毛が、脇や足の付け根に見られます。

さらにこれを放置すると

茶助の悪化した脱毛部

↑のような黄色いかさぶたのようなものがでてきました。

さすがに、このころには対策をしていたのでその後悪化することなく治癒しましたが、このまま放っておくと感染症のリスクが高まり大きな外傷に繋がります。

私が試した愛猫の自傷行為に対する対策

エリザベスカラーをつけている猫

そこで私が行った対象法とは。エリザベスカラーをつけてお薬をぬるそれだけです。

当初カラーをつけるのがかわいそうに思って包帯を巻いたりしたのですが、まったく意味をなさなかったです・・・。自分で外してしまうからです。

ですからカラーは本当におすすめの対策グッズです。カラーをしないでお薬を塗ってしまうと自分でなめとってしまい、薬によっては悪影響が出てしまうので要注意ですよ。

まとめ

ふて寝する猫
  • 問題行動
  • 自傷行為

わたしの体験エピソードから対処法を述べましたが、あくまでもなめられないようにするための対処法です。

最も大切なのはストレスをなくしてあげることです。お気に入りの爪とぎを用意してあげたり、一緒に遊んだり・・解決策は様々です!!わたし自身茶助くんの自傷行為に関しては対処法で防ぐばかりでまだ解決には至っていません!!!!

もし、同じように飼い猫の自傷行為に困っている方がいたら飼い猫ちゃんのためにぜひいち早くストレスをなくすための解決策を見つけてください!

猫の心因性脱毛症についての補足

 不安や葛藤、恐怖などのストレスによって猫ちゃんが過剰にグルーミングをする結果起こる脱毛を心因性脱毛症と呼んでいます。シャム猫と他のアジア原産の猫で多く見られる、と言われていますが、どんな種類の猫ちゃんでも起こる可能性はあります。

・見た目の特徴 体の一部がスポット状に、または左右対称に脱毛します。なめることによって毛が「抜けているのではなく途中から切れている」のがよく分かる場合もあります。前足の内側や、体の両側面で多く見られます。必ず、口が届いてなめられる範囲での脱毛です。また、皮膚が傷つくほどになめてしまっていなければ、皮膚の赤みやプツプツなどは見られません。

・診断 感染症や寄生虫、アレルギーなどによる様々な皮膚病を否定することによって診断します。確定診断が難しいことも多く、ステロイドや抗うつ薬を試しに投与して、その反応を見て診断することもあります。

・治療 行動療法と薬物療法があります。 行動療法では、「フードや水、爪とぎ、トイレなどの最低限必要なものが自由に十分使えているか」「引っ越しや新しい同居動物など、環境の変化はなかったか」「家族の行動パターンに変化はなかったか」「ひとりで退屈していないか。運動不足ではないか。」「同居猫がいる場合、縄張り争いがないか。折り合いがうまくいっているか。猫の飼育数が多すぎないか。」などを考え、まずストレスの原因を探ります。猫ちゃんの生活環境で改善できることがあれば行い、ストレスの原因となっている出来事が特定できれば、拮抗条件付けや脱感作といった手法を用いて行動療法を行います(猫ちゃんの行動学に詳しい専門家に相談できるとベストです)。

同居猫がいる場合は、環境の整備が特に重要です。猫ちゃん全員にフードや食事、トイレ、爪とぎ、隠れる場所、くつろげる場所、お気に入りのおもちゃが十分行き渡っているかよく確認して下さい。飼い主がそれぞれの猫ちゃんと遊ぶ時間やおやつをあげる時間、パターンなどを決めルーチン化するのも良いでしょう。また、夜眠る時は猫ちゃんみんながその子1匹だけの場所で眠るようにするのも良いかもしれません。

薬物療法で使われる薬には、いくつかの抗うつ薬があります。脱毛だけではなく皮膚にダメージがある場合には、それに対する塗り薬や飲み薬も使います。猫フェロモンを利用したフェリウェイが効果的な場合もあります。

獣医師:木下明紀子

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