猫が咳き込む原因
猫が咳き込む原因で多いのは『毛玉を吐く時』
猫が咳き込む原因として多いのが、毛玉を吐く時です。毛玉を吐く時は、「フンッフンッ」と細かく鼻から息を出しながら、猫は咳き込む姿を見せ、そのあとは毛の混じった液体を吐き出します。このような咳は特に問題はありません。
長毛の猫は咳き込む事が多い
猫が咳き込む姿を見せて毛玉を吐く頻度は、猫種によってもさまざまです。例えば短毛種よりも長毛種のほうが毛玉を飲み込んでしまう回数も多く、その分吐き出す回数も多いのが現状です。
1日に1回の子もいれば、半年に1回、1年に1、2回の子もいます。猫が咳き込む時には、その後に毛玉を吐きだせば、とりあえずは病気の心配もなく一安心です。
猫が咳き込む病気
- 猫風邪で猫が咳き込む
- 肺炎で猫が咳き込む
- トキソプラズマ症により猫が咳き込む
- 喘息や気管支炎で猫が咳き込む
- 心筋症により猫が咳き込む
- 悪性リンパ腫で猫が咳き込む
- 毛球症のため猫が咳き込む
猫の咳き込む姿を見ていると、先ほどお伝えしたように「毛玉かな?」と思う飼い主さんがほとんどだと思いますが、毛玉ではなく病気が原因で猫が咳き込む場合もあります。
猫が咳き込む時の音に注意
猫が咳き込む症状が見られる病気は、かなり幅広く見られます。
猫が咳き込む時、『ケンケン』・『ヒューヒュー』・『ゼェゼェ』いうような咳の場合や、少し舌を出しながら『ゲホゲホ』・『ケホケホ』いう咳をしている場合は注意が必要です。猫が咳き込む際、咳がどのようなタイプの咳かをしっかり把握しておきましょう。
猫が咳き込む病気『猫風邪』『肺炎』
猫が咳き込む時、くしゃみや鼻水などの症状が同時に現れている場合、猫風邪が原因のことが多いです。また肺炎が原因で猫が咳き込む場合も、鼻水やくしゃみが見られることも多いので注意しましょう。
トキソプラズマ症で猫が咳き込む
トキソプラズマ症が原因で猫が咳き込む場合は、咳のほかにもおう吐や発熱等が見られます。
人やほかの動物にも感染してしまう”人獣共通感染症”で、妊娠中の女性が初めてトキソプラズマに感染すると、胎児に悪影響が及ぶ可能性があることで知られています。トキソプラズマが原因の場合は、咳以外にも熱や下痢、黄疸などが見られることが多いです。
猫が咳き込む病気『喘息』『気管支炎』
喘息や気管支炎が原因で猫が咳き込む場合、咳のほかにもヒューヒュー・ゼェゼェした呼吸が聞こえたり、チアノーゼが見られる場合もあります。症状が悪化してしまうと、最悪の場合呼吸困難に陥ってしまう可能性もあるため、猫が咳き込む際は注意が必要になります。
猫が咳き込む病気『心筋症』
猫が咳き込む事がる病気である心筋症は、心臓の筋肉に異常が起きることで心臓の働きが悪くなってしまう病気です。猫が咳き込む場合、咳だけでなく食欲不振や元気がないなどの症状も見られます。
悪性リンパ腫により猫が咳き込む
胸腔内や鼻腔内の悪性リンパ腫が原因で猫が咳き込む場合は、呼吸困難やてんかんの発作を起こす場合もあります。
毛球症で猫が咳き込む
特に長毛種に多い毛球症が原因で猫が咳き込む場合もあります。
毛球症とは、胃腸の中に毛が溜まりその出入り口をふさいでしまうことから発症する病気です。換毛期に毛の処理が追いつかなかったり、毛を吐き出すことが元々下手な猫、吐き出す力がない猫などに起こりやすい病気です。
エサを毛玉ケア用にする・猫草を与える等、毛玉ケアをしっかりしてあげなければいけません。
猫が咳き込む時の対処法
猫が咳き込む際の対処法は、まずは猫の咳が止まるまでは落ち着いて様子を見ましょう。無事に咳が落ち着いたら、全身チェックを行います。
猫が咳き込む時のチェック項目
- 猫が咳き込む時熱はないか?
- 猫が咳き込む時になにか吐いていないか?
- ぐったりしていないか?
- 黄疸は出ていないか?
- 猫が咳き込む時暗い所に隠れたがらないか?
- 下痢はしていないか?
猫が咳き込む際にはこれらをしっかり確認し、いつもと違う所がないかを調べます。
特に変わった様子が見られなければ様子見でOKです。逆に、猫が咳き込む際1つでもいつもと違う様子が見られた場合や、1日に何度も猫が咳き込む場合には動物病院へかかりましょう。思いもよらない病気が隠れているかもしれません。
動物病院へ連れて行く時のチェック項目
- 猫が咳き込む咳の特徴(乾いたようなゼェゼェして苦しそうな、等)
- 何分くらい続いて1日に何回くらい咳き込むのか
- 猫が咳き込む際におう吐はあったのか
- ほかに気になる症状
等をしっかりメモしておくことで、獣医さんも病気を発見しやすくなります。また、猫が咳き込む所の動画を撮っておき獣医に見せる事で、状況判断が早くなる事もありますので、猫が咳き込むのを、落ち着くまで待つ際に動画を撮っておくといいでしょう。
まとめ
今回は猫が咳き込む場合の原因や症状について、詳しくまとめました。
猫が苦しそうに咳き込む姿を見ているのは、飼い主としても辛いものですよね。心配のない咳の場合もありますし、逆に重大な病気が隠れている場合もあります。
猫が咳き込むという症状自体はそこまで珍しいものではありませんが、どのような咳をしているか、ほかに現れている症状がないかどうかによって、事の重大さは大きく変化します。
40代 女性 さや
獣医さんに相談し、後日診察していただくと、2匹とも毛球症でした。すぐに、手術をして毛玉を取り除いてくださいました。
退院してからは、一生懸命に、ブラッシングして二度と毛球症にならないように努力しました。これからも、少しの変化にも気を付けてあげたいと思います。